白髪染めでの最大のリスクはジアミンアレルギー!その危険性と予防対策について-美髪ラボ

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白髪染めでの最大のリスクはジアミンアレルギー!その危険性と予防対策について
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ジアミンアレルギーの危険性を詳しく解説!!

最近、白髪染めからヘアカラートリートメントに切り替える人が増えています。
白髪染めを使っているうちにかゆみや炎症が起きてしまったから、という人が多いようです。
でも、「白髪染めはそういうもの。美容院で染めてもかゆくなることはあるし」と気にしていない人もたくさんいます。

あのかゆみや炎症の原因は?
ガマンしていれば大丈夫なの?

そんな疑問にお答えします。

白髪染めによるアレルギー発症の原因

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白髪染めに限らず、ヘアカラートリートメントやヘアマニキュア、ヘナなどを使用してもアレルギーを起こす人はいます。

しかし、単なる水にすらアレルギーを起こす人が全世界で30例以上あるくらいですから、完全にアレルゲンにならないと言い切れるものはないでしょう。
白髪染めが問題なのはアレルギー発症例が多く、しかも一度その物質のアレルギーになると、似た化学構造の物質にまで反応を起こしてしまうことなのです。

アレルギーの主な原因はジアミンという化学物質

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白髪染めの主成分はアルカリ剤、酸化染料、過酸化水素などで、どれもアレルギーを引き起こす可能性があり、さらに発がん性もあるといわれています。

その中でも最も危険なのが、酸化染料の「ジアミン系」です。
ジアミン系にはパラフェニレンジアミン、パラトルエンジアミン、ニトロパラフェニレンジアミンなどがありますが、その中で一番使用されているパラフェニレンジアミンがジアミン系の中で最もアレルギーを引き起こしやすいことがわかっています。

これは日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会が選定した、日本人で陽性率が高いアレルゲン(ジャパニーズスタンダードアレルゲン)25種類のうちの一つで、6.6%と陽性率4位となっています。

あの有害物質ホルムアルデヒドの陽性率でさえ2.3%ですから、パラフェニレンジアミンが非常に刺激が強いのがわかります。
肌に刺激がありアレルギーの危険性があることを厚生省(当時)も認め、「旧表示指定成分」にもなっています。

しかも、パラフェニレンジアミンは「交叉(交差)反応」を生じさせる物質です。
交叉反応とは、似た化学構造の別の物質にもアレルギーを起こしてしまうことで、やはりジャパニーズスタンダードアレルゲンの一つであるPPDブラックラバーミックスという物質にも反応してしまうことがあります。

これはタイヤやまつ毛ビューラー、靴底、サポートストッキング、エスカレーターの手すりなどに使われる黒や灰色のゴム製品の老化防止剤ですから、非常に身近なものです。
そのほか、化粧品に使用されるタール系色素赤225号、衣類の染料パラアミノアゾベンゼンなどとも交叉反応を起こすことがわかっています。

交叉反応はある程度の人数の発症が表面化してからでないと十分な調査が行われないので、これからも増える可能性があります。

何故そんなに危険な化学物質が使われるのか

これほどの危険があるパラフェニレンジアミンですから、EU諸国では使用が禁止されています。
しかし、日本をはじめとするアジアでは、現在でも白髪染めには必ずといってよいほど配合されています。

これは、パラフェニレンジアミンが黒褐色を作る染料だからです。
現在のところ、黒褐色をこれ以上に出してくれる色素が開発されていないため、アジア人が好む黒髪に染めるために必要なのです。

実際には、他のジアミン系染料を何種類か配合すれば黒褐色を作ることは可能なはずですが、手間や価格の問題からパラフェニレンジアミンが使用されるのでしょう。
それに、別のジアミンもアレルギーの原因となることに変わりありません。

なお、「ジアミン系は使用していません」という染毛料の染料として、パラアミノフェノール、パラメチルアミノフェノールといった「フェノール系」が配合されていることがあります。
これもジアミン系と同様アレルギーを引き起こす危険性があり、発がん性も疑われている物質なので、ごまかされないでくださいね。

ジアミンアレルギーの症状と注意点

独立行政法人 労働者健康福祉機構が調査したところによると、理美容師に対してパッチテストを行なったところ、63.6%が酸化染毛剤で陽性反応が出ています。
酸化染毛剤の成分をさらに細かく分けると、パラフェニレンジアミンが73.5%で、その他の染料が10%以下なのに対し圧倒的に多くなっています。

美容師がヘアカラーする頻度は私たちと全く違いますから単純に比較はできないにせよ、彼らの84.2%はヘアカラーの際グローブを着用しているにも関わらず、このような結果が出ているのです。
染毛後のシャンプー時にグローブを外すことが多いため(92.6%)、その際に接触してしまうのです。

お湯をかけながらの作業でもアレルギーを引き起こすのですから、頭皮に塗布したまま15~30分放置するというのはかなり危険なのです。

刺激性接触皮膚炎とアレルギー性接触皮膚炎の違い

白髪染めを使用してかゆみが出た場合、「刺激性接触皮膚炎」の場合と「アレルギー性接触皮膚炎」の場合があります。

刺激性接触皮膚炎とは、刺激性があるものに触れた時に起こるものです。
毒のある植物や酸・アルカリなどの化学物質などに対して誰でも起こる「急性毒性皮膚炎」と、生地との摩擦や洗浄力の強いシャンプーなどの弱い刺激が繰り返し起こることが原因となる「慢性刺激性皮膚炎」があります。

そのほか、たまたまケガなどで皮膚の状態が悪い時に刺激性があるものと接触したために、皮膚炎が起こることもあります。
基本的に接触した部位にのみ、かゆみや炎症、痛み、大小の水泡などが起こります。

アレルギー性接触皮膚炎とは、ある物質に対してアレルギーを持っている場合に、それと接触した場合に起きる皮膚炎のことです。
接触だけでは何ともなく、光が当たった時に症状が出る「光接触皮膚炎」になることもあります。
よくあるのが金属製品やうるし、化粧品や革製品などで、身体の免疫システムによって反応します。

原因物質に触れてすぐではなく、6時間~半日ほどしてからかゆみや紅斑などが現れ、24時間後には炎症、腫れ、水泡などが出始め、48時間後に一番症状がひどくなる遅延型アレルギーで、その後徐々に症状は治まります。

ジアミンアレルギーを発症するとどうなる?

アレルギーか接触皮膚炎かというのは判断しにくいところですが、白髪染めを使用すると必ずかゆみが起こる、という場合はアレルギー性接触皮膚炎の疑いがあります。

何らかの症状が出たにもかかわらず使い続けていると、段々症状が出る範囲が広がり、頭皮だけでなく目の回りや耳の後ろ、顔全体、首などがかぶれたり腫れ上がったりしてしまうことがあります。
頭部から滲出液が出たりむくんだり、皮膚全体に紅斑やかさぶたもできやすくなります。

さらに悪化すると、遅延型から即時型アレルギーに変化します。
使用中、あるいは使用後すぐに強いかゆみとじんましんが起こり、頭皮だけでなく全身に広がることもあります。

アレルギー反応が強い場合、呼吸困難や血圧低下、意識障害などのアナフィラキシーショックを起こします。

また、上に書いたようにパラフェニレンジアミンには似た化学構造を持った物質との「交叉反応」があります。

そのためジアミンアレルギーを発症すると、エレベーターの手すりや靴底、車のタイヤ(PPDブラックラバーミックス)、リップクリーム、石鹸(タール色素赤色225号)、化学繊維の服の染料(パラアミノアゾベンゼン)などにもアレルギーを起こしてしまうことがあります。

また、パラトルエンジアミン、パラアミノフェノールなどの酸化染毛料にも反応が出てしまうようになります。

アレルギーを発症した人は絶対に再使用しないこと!

アレルギーを発症した場合、その原因物質に対して過剰な免疫反応が起こるようになります。
ですから、白髪染めを使用するたびにかゆみやかぶれなどが起こる場合はアレルギーの可能性が高いので、病院でアレルギー検査を受けるようにしてください。

アレルギーであると診断された場合は、二度と使用しないようにしてください。

油断禁物!ジアミンは体内に蓄積し続けます!

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「経皮毒」という言葉があります。
これは皮膚から有害物質が吸収されてしまうことを指しますが、医学用語ではなく、医学的な根拠がないとされています。

人間には外部からの異物を排除し、侵入した場合にも解毒する作用があるので、有害物質が吸収・蓄積されることはない、というのが医師らの理論です。

しかし茶のしずく石鹸を顔や手に使用しただけで、小麦アレルギーが発症したという例がありますね。
それに、禁煙する時に使用されるニコチンパッチは、皮膚に張ることで化学物質のニコチンを体内に吸収させるものですから、やはり皮膚からの吸収はあると考えたほうが良いでしょう。

ジアミンも経皮毒物質の一種で、接触した際に皮膚から吸収され、体内に蓄積されると考えられます。
特に白髪染めには合成界面活性剤が添加されており、これによって化学物質が細胞膜を通り抜け、毛細血管にまで侵入するのです。
また、界面活性剤は水にも油にもなじむため、薬剤が皮下脂肪にも浸透し、蓄積されると考えられます。

アレルギーが起こるのは、身体が異物であると判断し体内に入れないようにするための反応ですから、身体はジアミンが危険なものであると認識しているということです。
しかし経皮吸収されてしまうと、化学物質という身体になじみがないものだけにうまく解毒・排出ができず体内に蓄積されてしまうのでしょう。

抗生物質を服用時の白髪染めに注意!

抗生物質と白髪染めの構造が似ていて相乗作用があるため、抗生物質が体内から抜けるまでは白髪染めを使用しないほうが良いという説があります。
抗生物質は体内に2日ほど残るので、白髪染めはその後にするとアレルギーを引き起こしにくいとされています。

抗生物質は100種類以上ありますが化学構造はそれぞれ違い、この説では抗生物質の名前まで挙げられていないため信ぴょう性のほどはわかりませんが、頭に入れておきましょう。

また、抗生物質の中に「硫酸フラジオマイシン」というジャパニーズスタンダードアレルゲンがあり、陽性率6.0%と、パラフェニレンジアミンに近い高い率になっています。
この2つに交叉反応は確認されていませんが、アレルゲンが複数ある人は結構いますから、一応気をつけたほうが良いでしょう。

また、パラフェニレンジアミンは「パラアミノ化合物」と交叉反応があり、抗生物質に似た抗結核薬に「パラアミノサリチル酸」というものがあります。
ただこれは結核の治療に使用するものですから、めったに処方されることはありません。

万が一処方される抗生物質がパラアミノ系だといけないので、すでにジアミンアレルギーを発症している方は、抗生物質を処方される時には医師に確認しましょう。

ジアミンを含まない白髪染め

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ジアミンをはじめとする酸化染料が非常に危険であることがおわかりいただけたと思います。
もちろん何十年使用しても全く問題ない人も多いですが、それでも髪のダメージは大きいもの。
女性の魅力の一つは艶やかな黒髪ですから、髪の健康を取り戻すためにも酸化染料を含まない白髪染めに切り替えてはいかがでしょうか。

【白髪用カラートリートメント】メリット・デメリット・注意点

最もお勧めできるのが、ヘアカラートリートメントです。

<メリット>

染料に安全性が最も高いといわれるHC染料と塩基性染料を使用しているものが多く、アレルギーを起こしにくくなっています。

さらに、利尻ヘアカラートリートメントやルプルプ、くろめヘアカラートリートメントなど、天然の成分が多いものや無添加を謳ったものは、さらに髪にも頭皮にもやさしいので、安心して使用することができます。

<デメリット>

酸化染料ほどにはしっかり染まらないことと、髪の表面と少し奥に染料がくっつく形なので、シャンプーごとに色落ちすることがデメリットです。

ただし、これは酸化染料を使用した白髪染めのようにキューティクルを無理に開くことがないため、髪が傷みにくいというメリットでもあります。
残念ながら、髪や頭皮を傷めないことと髪をしっかり染めることを同時に叶える染毛料は現在のところありません。

<注意点>

・「素手で塗れる」と書かれているものが多いのですが、実際は結構爪の回りなどに色が残ってしまうものがほとんどです。
できるだけビニール手袋を使用しましょう。

・ヘアカラートリートメントは1,000円以下のものから3,000円以上のものまで、価格に幅があります。
これは成分の良し悪しによるもので、価格が安いものほど合成界面活性剤やシリコン、酸化防止剤などの種類や量が増え、その分刺激性も強くなります。

頭皮環境を整える成分がほとんど含まれないものもありますので、成分をよく確認してから購入するようにしましょう。

・ヘアカラートリートメントと白髪染めやパーマは薬剤の相性があまり良くなく、併用すると髪の色が変化してしまうことがあります。
商品の説明書やメーカーのサイトではその点について説明していますので、確認しておきましょう。

【ヘアマニキュア】メリット・デメリット・注意点

<メリット>

酸化染料ほどではないものの、ヘアカラートリートメントよりはしっかり色が入り、色持ちも良いのがメリットです。
シエロ、サロンドプロ、ブローネなどがありますが、どれもブラシと一体型になっていて染めやすいのも人気の理由です。

<デメリット>

ヘアマニキュアに使用されている染料は酸性染料と呼ばれるタール系色素です。
HC染料や塩基性染料に比べて髪への密着度が高く落ちにくいのですが、この色素にはアレルギーを引き起こす危険性や発がん性の疑いがあります。

独立行政法人 労働者健康福祉機構の調査では、赤色225号というタール系色素に対し、39.6%の理美容師に陽性反応が出ています。

また密着度が高く皮膚につくと落ちにくいため、根元まではしっかり塗れないことと、顔の回り、襟足、耳にコールドクリームなど水をはじくクリームを厚く塗らないといけないのが面倒です。

<注意点>

・ヘアマニキュアの多くにはトリートメント成分が配合されていますので、艶やかで指通りのよい髪になりますが、髪に浸透して修復したり、頭皮環境を整えたりする成分は入っていません。

・ヘアマニキュアは酸化染料によって色が変化することがないので、一般の白髪染めのリタッチ用として使用できます。

【ヘナ】メリット・デメリット・注意点

<メリット>

天然成分100%のものは保湿作用があり、トリートメント効果が高いです。
髪の表面に染料が乗るだけなので、髪も頭皮も傷めることがありません。
また、色持ちもヘアカラートリートメントよりはよく、2~3週間程度持ちます。

<デメリット>

最近はずい分時短製品が出てきましたが、準備が大変なこと、1~3時間ほど放置しなくてはいけないものが多いことはデメリットです。

ヘナはオレンジ色の色素なので、白髪染めとして使用するためにはインディゴを足すか、後染めしないといけないのですが、後染めはヘナで染めた後にインディゴで染めるという2段階になるので、時間がかかります。

また、ヘナはほとんど問題ないのですが、インディゴに植物アレルギー反応が出てしまう場合があります。

<注意点>

ヘナは、ヘアカラートリートメント以上になかなか染まりません。
特に最初の数回は染まりにくく色落ちしやすいという特徴がありますので、その特徴を理解して気長に続けることが必要です。
一度しっかり染まるようになると、色持ちがよくなります。

【白髪隠し】メリット・デメリット・注意点

<メリット>

何といってもささっと塗れるのがメリットです。
筆タイプ、サインペンタイプ、マスカラタイプ、ミストタイプ、パウダーやファンデーションタイプのものなど色々ありますから、使用する場所によって使い分けましょう。
利尻白髪かくしのように、段々色が入っていくものもあります。

<デメリット>

つけ慣れないと、べったりついたりボテッとしてしまったりします。
また、一時的に表面に乗せるだけなので汗や雨で落ちやすく、乾いた後でも触ると爪の間に染料が入ってしまうことがあります。
量の割には価格が高めなのもデメリット。

<注意点>

・少しずつ色が入っていくタイプは便利ですが、ヘアカラートリートメントほどにはしっかり色がつかないので、毎日使用するのでなければあまり期待しないほうが良いでしょう。

・光還元作用で染めるサンカラーマックスは、さっとブラシで塗って洗い流さず、光に当たることで徐々に色付きするタイプですが、光が当たらないと染まりません。
そのため、髪の表面は染まっても中までは無理です。

・汗をかきやすい時、雨が降っている時などは色落ちしやすいので、白っぽい服装はNGです。

パッチテストの必要性

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酸化染料の白髪染めは遅延型アレルギーを引き起こしやすいため、塗布後30分と48時間後の2回パッチテストを行なう必要があります。
しかし、ヘアカラートリートメント、ヘアマニキュア、ヘナなどは必要ないのでしょうか。

どんなタイプの白髪染めでもパッチテストは必須です

どんな白髪染めを使用する場合も、パッチテストは必要です。
ジアミン系やフェノール系など危険な酸化染料は使用されていないものの、アレルギー性接触皮膚炎はどんな物質に対しても起こりうるからです。

安全性が高いといわれるヘアカラートリートメントやヘアマニキュアでも界面活性剤が使用されているものがあり、これに陽性反応が出てしまうことがあります。

ヘアマニキュアによっては、はっきりと「パッチテストは必要ありません」と書いてあるものもありますが、それは絶対に頭皮につかないと仮定してのことだと思います。
その自信がない場合は、やはりパッチテストは行いましょう。

ヘナも、特にインディゴにアレルギーがある人がいますから、ヘナとインディゴの両方をパッチテストするようにしましょう。
自然由来だからといってアレルギーが起こらないとは限らないのです。

一度ジアミンアレルギーを発症すると、白髪染めだけに留まらず、多くの物質に反応が出てしまう可能性があります。
完全に止めることは難しくても、少しずつ使用回数を減らしていくことをお勧めします。

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