白髪が生えるメカニズムを理解できなければ本当に正しい白髪対策はできません!-美髪ラボ

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白髪が生えるメカニズムを理解できなければ本当に正しい白髪対策はできません!
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白髪について正しい知識を学びましょう!

白髪が生えるメカニズムをご存知ですか?
よく「年を取ると白髪になるのは当たり前」といわれますが、なぜ当たり前なのでしょうか。
世の中には、若くても白髪に悩む人もいれば、60歳を過ぎてもほとんど白髪がない人もいますから、「当たり前」とは言い切れませんよね。

今回は、白髪が生えるメカニズムを徹底解説します。
これがわかれば、白髪の予防や改善につながりますよ。

白髪発生のメカニズム

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私たちの髪は、生まれたばかりの時は真っ白だというのをご存知ですか?
正確に言うと「透明」で、光の加減で白く見えるのですが。
白髪と同じなのです。

髪の色は2種類のメラニン色素によって決まる

生まれたばかりの髪に色をつける細胞をメラノサイトといい、メラニン色素はその中で作られます。
メラニン色素には褐色~黒系の「ユーメラニン」と黄~赤系の「フェオメラニン」の2種類があり、この色の配合で肌や髪の色が決まります。
日本人を始めとするアジア系の髪はユーメラニンがほとんどです。

ちなみに、白人は黒人の25倍、黄色人種の20倍近く皮膚がんになりやすいとされていますが、これはユーメラニンに皮膚がんの原因となる紫外線をブロックする働きがあるからだと考えられています。
しかし、特に頭頂部は一年中紫外線を浴びているので、髪を生み出す毛母細胞や色素形成細胞のメラノサイトがどうしても劣化しやすくなり、白髪の原因となるのです。

メラニン色素の素はチロシンというアミノ酸の一種

メラノサイトの中に存在するメラニン色素は、チロシンという非必須アミノ酸から生成されます。
チロシンがチロシナーゼ酵素によって変化してメラニン色素になり、メラノサイトによって毛母細胞に供給されて初めて髪に色がつきます。
チロシンは非必須アミノ酸で、体内の必須アミノ酸フェニルアラニンから作られます。

白髪の原因はチロシン不足とメラノサイトの機能低下

チロシンは非必須アミノ酸ですが、その原料は必須アミノ酸のフェニルアラニンです。
ですから、食事でフェニルアラニンかチロシンそのものを摂取しなければなりません。
これらは通常の食事で十分摂取できるものなので、摂取量自体が不足していることはあまりありません。

しかし、チロシンはアドレナリンやドーパミンなどの神経伝達物質や、自律神経をコントロールする甲状腺ホルモンの材料でもあります。
自律神経が乱れがちな現代人はそれらの成分の生成にチロシンを消費してしまい、メラノサイトに行く前になくなってしまうことが多いのです。

そのため、髪の毛に色をつけることができなくなり、白髪になってしまうと考えられます。

もう一つの原因が、メラノサイトの機能低下です。

メラノサイトは毛穴の下部、毛球部分にある毛乳頭が毛細血管から栄養を受け取り、その栄養を供給されることでメラニン色素を作っています。

しかしメラノサイトの機能が何らかの原因で低下するとメラニン色素が作られなくなるため、髪の毛が白いまま成長してしまうと考えられています。

メラノサイトの機能を低下させる原因とは?

メラノサイトの機能が低下する原因として挙げられているのが、加齢、栄養不足、ストレスなどです。

細胞は加齢とともに新陳代謝の速度が遅くなるだけでなく、数も減少していくため、メラノサイトが作るメラニン色素がどんどん減っていきます。

また、食生活の乱れによって栄養が不足すると、ある分の栄養素すべてが生命の維持に必要な臓器や組織に回されてしまうため、メラノサイトが常に栄養不足となり、色素を作れなくなるのです。

さらに、ストレスもメラノサイトの機能低下を招きます。
一つは、ストレスによって活性酸素が発生することが原因です。
活性酸素は細胞をさび付かせ機能を低下させてしまうため、メラノサイトの色素形成能力が失われてしまうのです。

もう一つは、ストレスによる自律神経の乱れです。
自律神経が乱れて常に交感神経が活発になると、血管が収縮され血行が悪くなります。

するとメラノサイトに十分な栄養が届かなくなり、白髪の原因となってしまいます。
逆に副交感神経が常に優位になると、血管が拡張しすぎてしまい、低体温や低血圧を引き起こし、これも白髪の誘因となります。

また、メラノサイトは色素幹細胞と呼ばれる細胞から作られるのですが、色素幹細胞が何らかの原因で損傷すると機能が不十分なメラノサイトが作られたり、メラノサイト自体を作れなくなったりしてしまうと考えられています。

2011年に東京医科歯科大学が発表した研究によると、マウスによる実験では色素幹細胞が損傷すると細胞自体が消滅してしまい、6か月後にはマウスの毛すべてが真っ白になり、最後にはすべて抜けてしまったということです。

これが人間にも当てはまるとすると、色素幹細胞が消滅すればメラノサイトもメラニン色素も作られませんから、髪は白髪で生えてくることになります。

このほかにも紫外線や運動不足など、多くの原因でメラノサイトの機能は低下します。
これに加齢が加わるとさらに細胞の新陳代謝が低下するため、白髪が増加してしまうのです。

白髪対策

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このように、白髪になる原因はある程度特定できていますから、対策を取れば白髪の予防や改善に役立つはずです。
ここでは、そのうち日常生活で無理なくできることを挙げました。

髪の原料となるチロシンを多く含む食品を摂取する

メラノサイトの機能が正常でも、原料がなければメラニン色素を作ることはできません。
メラニン色素の原料はチロシンかフェニルアラニンですが、これらは肉・魚・乳製品や大豆製品など多くの食品に含まれています。
必要摂取量は500~2,000mgといわれていますが、それほど摂取が難しい量ではありません。

チロシンの含有量が多く、量を摂りやすい食材を表にしました。

食 材 含有量(100g当たり) 参 考
プロセスチーズ 1300mg 一切れ約30g
マグロ 820mg 一切れ8~10g
かつお 800mg たたき一切れ約15~20g
納豆 680mg 1パック40~50g
鶏ひき肉 680mg ハンバーグ1個分
牛ひき肉 580mg ハンバーグ1個分
550mg Lサイズ約65g、Mサイズ約60g
豚ひき肉 510mg ハンバーグ1個分
スパゲティ・マカロニ 380mg 一皿分
フランスパン 300mg 1本約150~250g
木綿豆腐 280mg 豆腐一丁約300g

朝食に納豆1パックや目玉焼き、ランチにスパゲティ、夕食にハンバーグを食べれば1,000mgを超えますから、少し意識すれば十分な量を摂取することができます。

メラノサイトの機能を低下させている原因を改善する

①血行をよくする

メラノサイトは毛乳頭が毛細血管から得た血液で活動するので、その血液が届かなければメラニンを作ることができません。

血液は骨髄と肝臓で作られ、心臓から大動脈を通じて全身に送られます。
しかし心臓から離れるほど動脈は細くなり、心臓そばの大動脈は25~30ミリですが、頭部の耳から上の毛細血管は髪の毛の10分の1程度の太さしかありません。
それだけ血液の量は少なくなり、血流も遅くなります。

さらに、食生活の乱れによって血管が硬くなり柔軟性を失ったり、血管壁に中性脂肪やコレステロールが粘着したりすると、赤血球が通れなくなります。
赤血球には酸素を運ぶ役割があり、毛細血管内が酸欠状態になるとメラノサイトの正常な働きを妨げてしまうのです。

ですからまずは食生活を見直し、血管にダメージを与えやすい脂肪やコレステロールの摂取を控えるようにしましょう。
こういったものを控えると血液もサラサラになるので、細い毛細血管にも流れやすくなります。

また、頭皮マッサージは直接頭皮に働きかけて血行を良くするので、大変効果的です。
後頭部の下のほうは頭部の中で最も皮膚が柔らかく血行が良いところなので、そこと硬さを比較してみてください。
硬いと感じたところは血行が悪くなっていますから、力を入れずにマッサージしてあげましょう。

②糖分を控える

糖分(炭水化物)は脳の栄養に必要なものですが、過剰摂取は白髪の原因になるとされています。
アメリカの栄養コンサルタント、ナンシー・アプルトン氏によると、砂糖には成長ホルモンの分泌量を減少させる危険性があります。

参考:“124 Ways Sugar Can Ruin Your Health”
http://www.diet-studies.com/open/sugar.pdf#search=%27124+Ways+Sugar+Can+Ruin+Your+Health%27

成長ホルモンは大人になっても少量分泌され続けており、細胞の新陳代謝や髪の成長に必要なホルモンです。
成長ホルモンの分泌が減るとメラノサイトの新陳代謝がうまくいかなくなり、白髪の原因となる可能性があります。

③睡眠をしっかり取る

上に挙げた成長ホルモンは、私たちが夜眠っている時、特に入眠後3時間の間に最も多く分泌されます。
ただし、睡眠が深いノンレム睡眠時でないとあまり分泌されないため、眠りが浅いといくら寝ても意味がありません。

夜更かしをしてパソコンやスマホ、ゲーム機などを使用していると、画面から放出されるブルーライトによって脳が交感神経を活性化させてしまうため、寝つきが悪くなってしまいます。

良い睡眠を取るには副交感神経を優位にすることが必要ですので、寝る前2~3時間はできるだけリラックスモードに入るようにしましょう。
ゆっくり入浴する、エッセンシャルオイルを嗅ぐ、入眠効果があるという音楽を聴くなどがお勧めです。

④ストレスを溜めない

ストレスはメラノサイトの機能を低下させ、白髪を発生させる最も大きな原因とされています。
しかし、ストレスは生きている限り逃れることはできません。
ですからできるだけ溜めないよう、自分なりの解消法を見つけましょう。

ここで注意しなくてはいけないのは、楽しい、嬉しいという感情も強すぎるとストレスになるということです。
明日のデートが楽しみで眠れないというのも、交感神経が活発になってしまうという意味でストレスになります。

ですから、心を興奮させないこと、穏やかにさせることを見つけましょう。

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メラノサイトを活性化させる栄養素を摂取する

すべての栄養素がメラノサイトの活性化には必要ですが、その中でも特に必要なものがあります。
上に挙げたチロシンを筆頭として、以下のものを積極的に摂りましょう。

ビタミンB12:メラノサイトの機能を向上させ、メラニン色素を増やす働きがあります。

葉酸:ビタミンB12と共に赤血球の形成を助け、髪を構成するアミノ酸のシステインやメチオニンを合成します。また動脈硬化を予防し血流をよくします。

:アミノ酸のチロシンをメラニン色素に変換するには、チロシナーゼ酵素が必要です。
銅はチロシナーゼの働きを促進し、チロシンがメラニン色素に変換される速度を早めます。

ヨード(ヨウ素):細胞の新陳代謝を促進する働きがあるため、メラノサイトの機能が向上します。
また、ヨードは甲状腺ホルモンに欠かせない成分です。
甲状腺機能低下症(橋本病)になると甲状腺ホルモンの分泌が減り、白髪や抜け毛が増加することが多いため、ヨードがメラノサイトや毛母細胞の働きに大きく関係していると考えられます。

予備知識

白髪にはいくつかの「都市伝説」があります。
その中でも有名な2つについて、検証しましょう。

映画や小説の「一晩で頭が真っ白に」はあり得ない

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「ベルサイユのばら」を読んで、マリー・アントワネットの髪が一晩ですべて白髪になったというエピソードをご存知の方もいらっしゃると思います。
しかし医学的に考えると、そのようなことはあり得ません。

メラニン色素は生まれたばかりの、まだ毛穴の奥にいる髪に色をつけるものです。
メラニン色素がなくなった時点で髪に色素が入らなくなり、毛穴から白い髪が発現するのです。
ですから、すでにメラニン色素によって黒くなった髪が伸びていく過程でメラニン色素がなくなった場合、その部分から白くなりますが、伸びた黒髪はそのままです。

マリー・アントワネットの場合、「処刑されると知ったショックで」といわれていますが、牢獄に入れられてから処刑までに約2か月あり、処刑の時には髪を短く切られていたといいます。

ですから、牢獄に入れられてすぐ処刑のことを知り、処刑までの2か月の間に生えた髪がストレスですべて白髪になったという可能性はあります。
そして元の髪色の部分をすべて切られたとすれば、処刑された時にはすべて白髪になっていたかもしれませんね。

「白髪は抜くと増える」説は嘘ですが、抜いてはダメ

もう一つの都市伝説が、「白髪は抜くと増える」ですが、現在のところあり得ないというのが一般的な意見です。

白髪は黒髪に比べると太く、伸びるのも早いことが2004年の資生堂と北里大学の研究でわかっており、黒髪より目立つことが原因ではないか、といわれています。
あるいは、白髪を見つけた時が白髪が増え始める時期と重なっていたため、抜いたために増えたと勘違いしたのではないか、とも考えられています。

ただし、一つの毛穴からは髪が2~3本生えることが普通ですので、そのうちの1本を抜いた場合、毛穴内がダメージを受けてほかの髪の毛も白髪になるという可能性はあります。

そこまでいかなくても毛根に傷がついて炎症を起こすことはありますし、繰り返しているうちに毛母細胞が髪を作れなくなる危険性があるため、抜くのは良くないのです。
気になる場合は、根元からカットするようにしてください。

白髪の原因解明が進めば画期的な特効薬ができるかも

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白髪の本格的な研究が始まったのは最近のことです。
そのため、まだ白髪の原因解明までに至ってはいません。
しかし日本や米国で研究が進んでおり、いくつかの研究発表がされています。

・過酸化水素が白髪の原因となるという発見

2009年、過酸化水素が白髪の原因であるという理論が米国のFASEBジャーナルに発表されました。
これは過酸化水素がチロシナーゼ酵素の形成を阻害してしまうため、メラノサイトに問題がないにもかかわらず白髪になってしまうというものです。
参考:https://www.eurekalert.org/pub_releases/2009-02/foas-nla022309.php

過酸化水素を分解する酵素としてカタラーゼ、ビタミンC、白金ナノコロイド、セレンなどがあり、これらを摂取することで過酸化水素を酸素と水に分解できます。

・メラノサイトを作る色素幹細胞を活性化させるメカニズムの発見

2011年に東京医科歯科大学が行なったマウスでの実験で、「17型コラーゲン」が不足すると色素幹細胞が減少し、再度このコラーゲンを与えると色素幹細胞が増え、機能が回復することがわかりました。
現在のところこの「17型コラーゲン」を増やす方法はわかっていませんが、現在も研究が進められています。
参考:http://www.tmd.ac.jp/mri/press/press11/

・メラノサイトの機能を高める成分の発見

2004年、資生堂とキリンビールの共同研究により、ビールの原料「ホップ」がメラノサイトの運動能力や増殖活性を高めることを発見しました。
また、メラノサイト内にあるMITF遺伝子がメラニン色素を作る際のシグナルの役目をはたしており、ホップエキスがこの遺伝子の産生を促進させることがわかりました。
参考:
http://www.shiseido.co.jp/releimg/1091-j.pdf#search=%27%E8%B3%87%E7%94%9F%E5%A0%82+%E5%8C%97%E9%87%8C%E5%A4%A7%E5%AD%A6%27

また、デミ毛髪科学研究所でもMITF遺伝子に着目し、コレウスホルスコリ根エキスとウメ果汁がMITF遺伝子の産生を促進させると発表しています。
コレウスホルスコリは、「フォースコリー」という名称でダイエット用サプリメントなどに使用されている、インドなどに自生するシソ科の植物です。
参考:http://www.demi.nicca.co.jp/hair_labo/forefront/grayhair_01.html

このように、白髪の研究は日進月歩で発展しています。
あと数年後には、白髪と永遠にお別れできるようになるかもしれませんね。

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