漢方で白髪を改善したい人にお勧め!加味逍遥散が白髪の改善に効く3つの理由とは-美髪ラボ

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漢方で白髪を改善したい人にお勧め!加味逍遥散が白髪の改善に効く3つの理由とは
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漢方は白髪の改善にも効果が期待できます!

女性の中には「加味逍遥散(かみしょうようさん)」という漢方薬の名前を聞いたことのある人が多いかもしれません。
これは特に女性の様々な疾病や不定愁訴にとても効果があるのです。
それが白髪とどんな関係があるのか、見ていきましょう。

加味逍遥散とは

加味逍遥散とは、中国で1110年前後に当時の中国国家機関によって編纂された、中国医薬の処方箋集「和剤局方」に掲載されていた処方です。

元々「逍遥散」という8つの生薬での処方があり、それにさらに2つの生薬を足して(加味)、効果を高めたのが「加味逍遥散」です。

加味逍遥散は様々な症状に対する効果が期待できる漢方薬

加味逍遥散は、いわゆる婦人病、特に生理や更年期障害にとても良いといわれています。
成分は以下の10種類の生薬です。

  • 柴胡(さいこ)…解熱、解毒、消炎、鎮痛、鎮静
  • 当帰(とうき)…補血、月経調整、鎮痛、鎮静、冷え性、婦人病
  • 茯苓(ぶくりょう)…鎮静、健胃、利尿、精神安定
  • 芍薬(しゃくやく)…冷え性、婦人病、利尿、鎮痛、筋弛緩
  • 甘草(かんぞう)…止渇、歯痛、鎮痛、解熱、健胃、強壮
  • 生姜(しょうきょう)…発散、食欲不振、発汗解表、解熱、鎮痛、消炎作用
  • 蒼朮(そうじゅつ)…健胃、利尿、止渇、強壮、鎮痛
  • 薄荷(はっか)…発汗、清熱、健胃、末梢血管拡張、頭痛、めまい
  • 山梔子(さんしし)…解熱、消炎、止血、鎮静
  • 牡丹皮(ぼたんぴ)…浄血、月経不順、月経困難、婦人科疾患

この中でも特に「当帰」と「牡丹皮」には血液に関するトラブルを改善する働きがあるため、特に女性に合うと考えられているのです。
また、「芍薬」は血行を良くするので冷え性の改善につながりますし、「生姜」は身体を温める働きがあり、「茯苓」「蒼朮」とともに停滞している水分の代謝をよくしてくれるので、むくみを緩和してくれます。

また、「薄荷」はスーッとするので冷やすイメージがありますが、実は身体を温め毛細血管を広げてくれます。
またリラックス効果があるので、ストレスの解消にも役立ちます。

加味逍遥散は主に体力があまりなく冷え性の人に処方されますが、実際にはそれ以外の体質にも使用できるといわれています。
生薬の作用が多岐にわたるため、ある程度体力がある人にも効果が出るのです。

加味逍遥散が白髪の改善に効く3つの理由

このように、加味逍遥散は特に女性の疾患に高い効果があるとされています。
女性特有、あるいは男性より女性に多いとされる症状を緩和することで、白髪の改善効果が期待できるのです。

白髪に効く理由その①精神神経症状を改善する

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加味逍遥散の中の「柴胡」や「茯苓」には鎮静作用や精神安定作用があり、ストレスを緩和する働きがあります。
また「芍薬」は筋肉の緊張をほぐす作用があります。

これらによって、交感神経が活発になって緊張している筋肉をほぐし、さらに柴胡と薄荷の血管拡張作用によって血流がよくなるので全身がリラックスします。
こういった作用で精神が安定し、抑うつ、不安、無気力などの精神的な症状が改善されるのです。

精神が安定していないとストレスが溜まりやすくなります。
すると、それに対処するために体内のビタミンやミネラルが消費されてしまいます。
特に髪の健康に関わっているとされるビタミンB12、亜鉛、鉄、カルシウムは精神のコントロールのために多く使われるため、髪への栄養が不足してしまい、髪を作る毛母細胞や色素形成細胞メラノサイトが正常に働かなくなってしまうのです。

加味逍遥散によって精神が安定すると、それらの栄養素が頭皮と髪の健康のために使われるようになるため、白髪の改善が期待できるのです。

白髪に効く理由その②血液の循環を良くする

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漢方医学では、血液の循環が悪くなる原因を「瘀血(おけつ)」と「血虚」に分けて考えています。
「瘀血」とは血流が停滞すること、いわゆる血行障害で、「血虚」とは血液が不足することです。
瘀血(血行障害)は冷えや運動不足、ストレスなどで起こりやすく、血虚は生理や疾病による出血が主な原因です。

血虚は貧血と間違えられやすいのですが、貧血は血液中のヘモグロビンの量の問題であり、血液そのものが不足しているかどうか検査するものではありません。
ですので、貧血の検査で数値に全く問題がなくても、血虚ということはあるのです。

実際には、人間には血液量を一定にしようとする働きが備わっていますので、血液が不足すると体内の水分が入り込んで増量されます。
しかし血中の栄養素は元通りになっていないため、貧血と同様の症状や目の疲れ、皮膚の乾燥などが起こるのです。
もちろん生理中は血液の絶対量自体が減り、増量作用が追い付かないため本来の意味での血虚になりやすくなります。

加味逍遥散の当帰や牡丹皮には瘀血と血虚両方を改善する働きがあります。
また、芍薬には血行を調整する作用が、薄荷には毛細血管を拡張する作用がありますから、身体の隅々にまで血液が巡るようになります。
また、生姜や薄荷には身体を中から温める働きがあるので、さらに血液が回りやすくなります。

頭皮は心臓から遠い上に重力という抵抗を受けますから、元々血流が悪くなりがちな部位です。
さらに頭頂部に向かって血管が細くなり、耳の上からは毛細血管しかないため、血行障害になりやすいのです。
血液による栄養素供給がなされなければ毛母細胞もメラノサイトも機能が低下してしまうため、白髪になりやすくなるのです。

白髪に効く理由その③ホルモンバランスを整える

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加味逍遥散の生薬の中に直接「ホルモンバランスを整える」作用があるものはありません。
しかし、①の精神神経症状を改善することが、ホルモンバランスを整えることにつながるのです。

精神のバランスは、自律神経の働きが大きく作用します。
この自律神経をコントロールしているのが大脳の脳下垂体の視床下部なのですが、脳下垂体にはホルモンのバランスを取るという働きもあるため、自律神経が狂うとホルモンバランスも狂いやすくなります。

元々女性は女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンの分泌量が絶えず変化しているため、精神のバランスが崩れやすいのです。
しかし加味逍遥散によって精神のバランスが取れるようになると、女性ホルモンの分泌量も安定するようになります。
女性ホルモンには髪の成長期を伸ばしたり健康を維持したりする働きがあるため、白髪の予防や改善につながるのです。

また、加味逍遥散に配合されている生薬の効能の中には、特に更年期に起こりやすい症状に働きかけるものがいくつもあります。
イライラやのぼせ、ほてり、めまい、冷え、むくみなどは更年期に特に起きやすい症状なので、それらの症状を緩和する加味逍遥散が更年期の諸症状の緩和に良いとされているのです。

加味逍遥散の効果が期待できる人

加味逍遥散の効能を簡単にご説明しましたが、もちろんどんな人にも合う訳ではありませんし、逆に女性だけが使用すべき漢方薬でもありません。

老若男女問わず使えますが、特に女性にお勧め

加味逍遥散には上の表に書いたような効能・効果があるため、これに当てはまれば老若男女問わず使用できます。
たとえば男性でも「冷え性、ストレスで不眠や不安を抱えている、頭が熱を持っている感じでスッキリしない、ふらつく」といった症状を持っていれば血虚の可能性があり、加味逍遥散が合う場合があります。

また、主成分の柴胡は肝臓の炎症に効果があると考えられており、初期に用いると効果があるとされています。

実際には血液に対する作用が強いために、主に血行不良や血液不足になりがちな女性に処方されることが多いようです。
しかし、たとえば血行不良や血液不足を改善する漢方薬は加味逍遥散のほか、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、や十全大補湯(じゅうせんたいほとう)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、四物湯(しもつとう)、抑肝散(よくかんさん)などがあり、これらのほうが合う場合もあります。

こういった処方のどれが一番合うかは、漢方治療の専門家が患者の外見や声、舌の色、脈などを診なければ判断できません。
加味逍遥散はドラッグストアなどで簡単に手に入りますし、婦人科で最も多く出される漢方薬ですが、処方されて合わないと感じた時は、一度漢方治療の専門家に診てもらうことをお勧めします。

加味逍遥散の服用時の注意点

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加味逍遥散は非常にポピュラーな漢方薬で、西洋医が一番簡単に出しやすい漢方薬の一つだといわれます。
ただ、漢方薬は医師免許を持っていれば知識がなくても処方できるため、漢方薬製造販売メーカーのマニュアルをざっと読んだだけの知識しかない場合があるのです。
本当は合わないのに加味逍遥散を処方されたり、長期間飲み続けたりした場合に起きやすいのが、「偽アルドステロン症」や「腸間膜静脈硬化症」、肝臓障害です。

偽アルドステロン症という副作用に注意

「偽アルドステロン症」とは、アルドステロン症に症状が似ているが、原因が全く違うことからつけられた疾病名です。
漢方の生薬「甘草」や、その成分のグリチルリチンが原因とされており、高血圧症と低カリウム症を引き起こします。
それによって血圧が高くなったり、疲労感が取れなかったり、身体のむくみ、しびれ、麻痺が起きてきます。
その後歩行困難になり、少し動いただけで動悸や息切れがするようになり、褐色の尿が出たり、逆に排尿困難になったりします。

原因は、グリチルリチンが体内でグリチルリチン酸に変化し、副腎皮質ホルモンのコルチゾールを増加させてしまうことによります。
コルチゾールは排出されるべきナトリウムの再吸収とカリウムを排出させる働きを促進させるため、高血圧症や低カリウム症を引き起こすのです。

加味逍遥散が含有している甘草は1.5g程度といわれ、2.5g以上を超えなければ許容範囲とされていますが、長期間摂取すると偽アルドステロン症を発症する場合があります。
また、甘草は風邪薬や胃腸薬、ビタミン剤にもグリチルリチンの形で配合されていることが多いので、長期間続けて摂取する場合は体調の変化に注意してください。

まれに腸間膜静脈硬化症を引き起こす場合も

腸間膜静脈硬化症とは腸間膜静脈が石灰化・線維化する疾病で、腹痛、下痢、便秘、嘔吐、便の潜血といった症状が起こります。
「山梔子」を配合したツムラの漢方薬を5年以上摂取した患者のうち、25人が腸間膜静脈硬化症を発症し、そのうち3人が結腸全摘、4人が腸管の一部切除したという報告があります。
そのため、加味逍遥散をあまり長期間にわたって飲み続けるのは危険です。

肝機能障害にも注意

まれに、発熱や痒み、黄疸、褐色尿、倦怠感、食欲不振などの肝機能障害が起こることがあります。

また肝炎の初期の炎症には成分の柴胡が作用するものの、肝炎が悪化すると線維化が起こり、炎症がなくなってきます。
炎症がなくなったのに柴胡で肝臓を冷やし続けてしまうと、肝炎が悪化して肝硬変を引き起こす危険性があるといわれています。

妊娠中の服用については医師に相談を

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加味逍遥散は婦人病の緩和作用があるため、妊活には効果が高いといわれています。
しかし、成分の牡丹皮には月経困難を正常にする通経作用があるため、特に妊娠初期は流産の危険性が考えられます。
また、子宮収縮作用があるともいわれます。

市販の加味逍遥散には「妊婦、または妊娠していると思われる人」は医師や薬剤師に相談するよう記載がありますので、自己判断はせず必ず確認を取るようにしましょう。
また漢方薬の摂取によって、副作用というよりアレルギー症状を引き起こすこともあります。
食物アレルギーのある方は特に医師にしっかり確認してくださいね。

本来の中国医学では、長期使用による障害を防ぐために、時々配合を変えるという方法を取ります。
甘草や山梔子、牡丹皮と全く同じ作用の生薬はなくても、似た作用があるものを組み合わせることで同様の効果を引き出すのです。
しかし、すでに製剤の形になってしまっているものではそれは不可能です。

ですから、本気で漢方治療をしたいのであれば、きちんと診察をしてくれ、その人に合った生薬を出してくれる治療院を選び、自分で煎じる必要があります。
でも、なかなかそこまでは出来ませんね。
ですからあまり深刻な症状の場合は、製剤になった漢方薬を長期間使用することはお勧めしません。

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