きちんと理解していますか?白髪染めとおしゃれ染めの違いと使用時の注意点-美髪ラボ

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きちんと理解していますか?白髪染めとおしゃれ染めの違いと使用時の注意点
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染め方の違いをきちんと理解しましょう!

「染める」=白髪染めもおしゃれ染めも同じ、と思っていませんか?
まだ白髪がまばらであればどちらでもそれほど違和感はありませんが、違いを知っておかないと増えてきた時に「染まってない!」とショックを受けることに。

白髪染めとおしゃれ染めの違いを詳しくご説明しましょう。

ヘアカラーの種類と名称の違い

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最近は「ヘアカラー」という言葉は、いわゆる永久染毛と半永久染毛、一時染毛のどれにも使用することが増えました。
確かに色がつく=カラーですから間違いではないのですが、元々は一度染めたら二度と元の色に戻らないのが「永久染毛」=ヘアカラーです。

この永久染毛(ヘアカラー)には「白髪染め」と「おしゃれ染め」の二種類あり、それぞれ特徴があります。

白髪染め=グレイカラー=ヘアダイ

日本では「白髪」といわれますが、英語ではGray HairまたはSilver Hairと表現します。

実際、彼らの白髪を見ると灰色か銀色っぽく見えるのですが、これは元々の髪の色素の配合が違うからでしょう。
日本でも白髪染めというダイレクトな表現ではなく「グレイカラー」と呼ぶことがあるのは、そんな理由があります。

また、英語でいうダイ(dye)は、元々服などを染める染料のことを指していたため、色落ちしにくいという意味で日本ではヘアダイと呼ばれるようになったと思われます。
美容院では「ヘアダイ」=白髪染めという意味で使用していますが、一般で使われる時にはほかのタイプの染毛と混同して使われていることがありますので、注意が必要です。

ヘアカラー=ファッションカラー=おしゃれ染め

通常いわれる「ヘアカラー」は「おしゃれ染め」とも呼ばれ、ファッションとして髪の色を変化させたい時に使用されるものです。

そのため、元の髪の色を強くブリーチすることで希望の色がきれいに出るようにします。
明るい色ほどブリーチ力が強くなり、染毛力は弱くなります。

白髪染めとおしゃれ染めの効能の違い

おしゃれ染めで白髪を染めようとして失敗した方は多いのではないでしょうか。
同じ「染める」という作業でも、全く性質が違うからです。

白髪染めもおしゃれ染めも基本的な効能は同じ

白髪染めもおしゃれ染めも、使用している薬剤は基本的に同じです。
その配合率を変えることで染め上がりを変えているのです。
簡単にいうと、白髪染めは白髪を黒く(暗く)したい、おしゃれ染めは黒髪を明るくしたいという真逆の希望にそれぞれ対応しているのです。

どちらもまずアルカリ剤でキューティクルを開きます。
すると、酸化染料と過酸化水素がキューティクルの間から髪の内部に浸透していきます。
その後、メラニン色素のブリーチと染毛が同時に行われます。

酸化染料の分子は結合することで大きくなり、キューティクルの間に入り込んだまま出られなくなるため、色が抜けず定着していくのです。

両者の違いは「ブリーチ力」と「染毛力」

白髪染めとおしゃれ染めの違いは、「ブリーチ」と「染毛」どちらを強くするか、ということです。

おしゃれ染めの場合、元のメラニン色素の色が残っていると染めた時に色がきれいに発色しないため、ブリーチを強めにしてメラニン色素を破壊します。

それと同時に酸化染料が化学反応を起こし発色するのですが、ブリーチを強めにして色を抜いてあるので、それほど染毛力が強くなくてもきれいに染まります。
メーカーによって違いますが、大体染毛力1に対しブリーチ力は2.5程度の配合になります。

対して、白髪染めはおしゃれ染めほどブリーチ力はありません。
白髪の部分はブリーチする必要がないことと、染める色がおしゃれ染めほど明るくないため、メラニン色素をそれほど破壊しなくてよいからです。

それでもブリーチ剤が入っているのは、染めたい色がきれいに出るためには若干元の色を消さなくてはならないからです。
そのため、黒めの白髪染めのほうがブリーチ剤の配合が少なくなり、号数でいうと6~7番は染毛力1に対しブリーチ力は0.3程度になります。

しかし、1~5番までは明るめの色を出すためにブリーチ剤の配合が多くなり、平均すると染毛力1に対しブリーチ力1.2程度になります。

「白髪染め」を買うのが恥ずかしいからとおしゃれ染めを購入しても、おしゃれ染めはブリーチ力は強くても白髪を完全に染め上げる染毛力まではないため、若干は染まっても他の毛との色の差はそれほど縮まらないのです。

白髪染めやおしゃれ染め選びのポイント

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ここまでで、白髪染めとおしゃれ染めの違いはおわかりいただけたでしょうか。
しかし、白髪=白髪染めと決めつける必要はありません。

白髪の“生え方”は?“量”はどれくらい?

白髪がどこに生えているか、どのくらいの量生えているか、で選び方を変えてみてはどうでしょうか。
また元の髪の毛の色によっては、本人が気にするほど白髪は目立っていないかもしれません。
茶系の髪色の人は、ツヤがあると白髪はとても目立ちにくいのです。
わざわざ染めるより、根元近くでカットして白髪を減らしてしまう、という手だってあるのです。

白髪を“隠す”?それとも“目立たなくする”?

顔の回りは自分でも気になるところですから、白髪染めのほうが良い気がしますね。
しかし、数週間もすれば白髪と染めた髪の色の差がはっきりわかってしまうため、隠すためには頻繁に染めなければならなくなります。

その点、おしゃれ染めで明るい色に染めておけば、白い部分だけがくっきりわかることはなく、目立ちにくいです。

また、ある部分だけに白髪が多い場合は、その部分をおしゃれ染めでハイライトやメッシュを入れるという手もあります。

もちろん、その逆に白髪の多い部分だけ元の髪色より暗めの白髪染めやおしゃれ染めでローライトを入れるのもおしゃれです。
髪が軽やかに見えるので若々しく、白髪も目立ちません。
この方法は顔の回りにもお勧めです。

“明るめの色”にする?“暗めの色”にする?

最近は白髪染めもかなり明るめの色が出て来たとはいえ、おしゃれ染めほどではありません。
白髪を目立たせない方法の一つとして、全体をおしゃれ染めで明るめに染めるという方法があります。
灰色がかったアッシュ系やグリーン系は退色してきてもあまり浮かないので、白髪が目立ちません。

ただ、おしゃれ染めやハイライト、ローライトの場合は自分でやるより美容院で染めてもらったほうがより色落ちせず、時間がたっても変にコントラストがはっきりすることもないので、プロにお願いしたほうが良いでしょう。

白髪染めやおしゃれ染めを使用する際の注意点

白髪染めやおしゃれ染めは多くの女性が経験していると思いますが、美容院でプロにやってもらっても傷んでしまったのではないでしょうか。
これは使用する薬剤が基本的に同じためで、「アクリル系」と呼ばれる通常のヘアカラー剤では避けて通れないのです。

明るい色を選ぶほど髪の毛は痛みやすくなる!

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白髪染めもおしゃれ染めも必ずブリーチ剤の過酸化水素を使用します。
ブリーチ剤に含まれる過酸化水素は酸素系漂白剤に含まれる成分と同じで、塩素系漂白剤の成分ほど強力ではないものの、汚れを分解する働きがあります。

この作用がメラニン色素を分解するために使用されているのです。
また腐食性があり、濃度が高いと皮膚を損傷し白斑が発生することもあります。

過酸化水素にはたんぱく質を変質させる働きもあるため、髪の毛の主成分であるケラチンたんぱく質がもろくなり、髪が非常に傷みやすくなります。
皮膚もたんぱく質でできていますから、繰り返し白髪染めやおしゃれ染めを使うと髪も頭皮もダメージを受けてしまいます。

特に明るい色ほど過酸化水素でブリーチしなければいけないため、損傷が激しくなるのです。

アレルギーや副作用を引き起こす成分には要注意!

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白髪染めやおしゃれ染めは多くの化学合成物でできています。
そのため、アレルギーや副作用を引き起こす可能性のある成分がいくつも含まれています。
その中でも代表的なものが、過酸化水素と酸化染料です。

①過酸化水素

現在過酸化水素は濃度さえ守れば副作用の少ない成分とされていますが、まれにかゆみ、かぶれなどの皮膚炎を起こすことが知られています。

また、米国での研究で白髪の主要な原因の一つであることがわかり、やはり細胞に何らかの悪影響を与えている可能性が高いです。
細胞の主成分は水が70%、たんぱく質が15%ですから、このたんぱく質が変質してしまうと細胞分裂や新陳代謝ができなくなります。

過酸化水素は体内にも吸収されるため、頭皮の毛母細胞や色素形成細胞メラノサイトをも傷つけてしまっていると考えられます。

過酸化水素は濃度が6%を超えると「毒物及び劇物取締法」で劇物と指定されているのですが、白髪染めやおしゃれ染めの色によっては6%近く含まれているのです。
酸化染料と混ぜた段階で濃度は低くなりますが、それでも明るい色ほど危険と考えたほうが良いでしょう。

②酸化染料

さらに危険といわれているのが、酸化染料です。
パラフェニレンジアミンやパラアミノフェノールといった、○○ジアミン、○○フェノールという名称がつく化学合成物は刺激性が強く、アレルギーを引き起こす原因になるといわれています。
実際、アナフィラキシーショックで死亡した例も報告されています。

また発がん性もあるとされ、1992年アメリカ国立がん研究所によって「ヘアカラーする女性はリンパ腫に罹る危険性が50%増える」と報告されました。

国際がん研究機関IARCは、ヘアダイを使用している人はどんな種類のがんにも罹る危険性があるとまで結論づけています。
https://www.cancer.gov/about-cancer/causes-prevention/risk/myths/hair-dyes-fact-sheet#r6

1988年には日本血液学会が血液のがんである再生不良性貧血の原因となるとの発表もしていることから、かなり危険な成分であることがわかります。

白髪染めやおしゃれ染めは医薬部外品扱いなので、指定成分以外は公表する義務がありません。
現在のところ、日本化粧品工業連合会による「自主基準」として成分表示を行うことにしているだけなので、この他にも副作用が起きやすい成分が含まれているかもしれません。

妊娠中や授乳中には使用しないでください!

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現在のところ、妊娠中や授乳中にヘアカラーをしたことによる被害が特定されている訳ではありません。
妊娠関係の本にも、赤ちゃんに影響することはないと書かれているようです。

しかし、ヘアカラー剤販売会社によっては「頭皮から薬剤が経皮吸収されるので良くない」と明言しているところもあります。
万が一妊娠中にアナフィラキシーショックを発症したら?突然アレルギー体質になり、それが遺伝したら?と考えると、控えたほうが良いでしょう。

特に妊娠中は全身がいつもとは違う状態になっていますから、どのようなトラブルが起きるかわかりません。
肌も敏感になりますから、かぶれや炎症を起こす危険性も高くなります。
使用説明書にも妊娠中は頭皮が過敏になっているので使用しないように、と書かれています。

でもどうしても染めたいという場合は、市販品は使わず美容院で事情を説明した上でヘアカラーしてもらいましょう。
正しい知識のある美容院なら、できるだけ負担のかからない方法を考えてくれるはずです。

お勧めのヘアカラー製品

これまでご説明した白髪染めやおしゃれ染めは「アルカリカラー」と呼ばれているもので、頭皮や髪にダメージを与えやすい成分が多く使われています。

では、「酸性カラー」「ヘアマニキュア」は問題がないのでしょうか?

髪や頭皮を傷めないという酸性カラーやヘアマニキュアならOK?

酸性カラーやヘアマニキュアはキューティクルの内部に少し浸透し、イオン結合によって染毛します。
酸化染料もブリーチ剤も使用しないため、より安全とされています。

しかしアルカリ性ほどではありませんが、やはり成分には問題があるのです。
たとえばタール色素には発がん性が疑われていますし、酸性染料をより髪に浸透させるために使用されるベンジルアルコールは、皮膚や粘膜への刺激があります。

また酸性カラーは頭皮につくとなかなか落ちないため、つけないように塗布しなくてはいけませんが、自分で行うのは結構大変です。
特に白髪を染める時は根元をきちんと染めたいので、どうしても頭皮につきがちです。

頭皮につくとその後シャンプーしてもこびりついたままになり、かゆみや炎症を発症することがあります。
専用のリムーバーがありますが、シャンプーで二度洗いすることでもある程度は落ちるようです。

脱色はしないため明るい色に染め上げることはできませんし、何度も酸性カラーをしているとキューティクルに浸透してしまい、白髪染めやおしゃれ染めをしても一度ではうまく染まらなくなります。

頭皮や髪を傷つけないカラー剤を使いましょう

このように詳しく調べると、カラーリング剤はどれも頭皮や髪に何らかのダメージを与えることがわかります。
かといって、白髪のままでいいとはなかなか思い切れませんよね。

そこで、白髪染めやおしゃれ染めをする回数を減らし、ヘアカラートリートメントや一時染毛料で間を持たせるという方法を取ってはどうでしょうか。

ただ、ヘアカラートリートメントの後に白髪染めやおしゃれ染めをすると、ヘアカラートリートメントの成分がアルカリ剤と反応して色が緑っぽくなることがあります。
トリートメント後2週間前後は間をあけてから染めたほうが良いといわれていますが、各メーカーに必ず確認しましょう。

一時染毛で、シャンプーすると落ちるタイプのものが一番無難です。
顔の回りならマスカラタイプ、それ以外は筆やフェルトペンタイプ、ファンデーションタイプが手軽ですぐ色がつきます。

雨や汗で落ちやすいという難点はありますが、それは逆を返せば髪や頭皮に浸透していない分安全だということ。
徐々に色がつくタイプのものはヘアカラートリートメントと同じ原理なので、やはりヘアカラーの際緑色っぽくなる場合があります。

あるいは、時間はかかりますが「ヘナ」を使用するのもお勧めです。
ヘナのみだと赤っぽい色になるため他の化学成分が配合されているものが多いのですが、ブリーチ剤が配合されていないため頭皮や髪への影響は軽減されます。

パッチテストは必ず毎回行いましょう

髪にも頭皮にも全く悪影響を与えないというヘアカラー剤は、現在のところ存在しません。
しかし、毎回使用前にパッチテスト(アレルギー試験)を行うことで、かなり危険を回避することができるといわれています。

化粧品などのパッチテストは24時間で反応を見る簡易タイプが多いのですが、ヘアカラーの説明書には「30分後と48時間後の2回」とあるのではないでしょうか。
これだけ時間をかけると信頼性の高いパッチテストができますから、面倒くさがらず毎回パッチテストを行うようにしてくださいね。

そしてパッチテストでかぶれやかゆみなどの反応が出てしまった場合、ヘアカラーの使用は止めましょう。
他商品や美容院のヘアカラーも同じタイプの酸化染料を使用していることがほとんどなので、「一切のヘアカラーを絶対使用しないように」「パッチテストもしないように」と花王は公式ページに書いています。
http://www.kao.com/jp/qa_cate/haircolor_03_11.html

アレルギー症状が出た場合はヘアマニキュアやヘアトリートメントに切り替えましょう。

年を重ねるごとに必ず白髪は増えてきます。
ずっと白髪染めを使っていても全く問題ない人もいれば、頭皮や髪がボロボロになってしまう人もいます。
ヘアカラートリートメント2~3回で色がきれいに入る人もいれば、毎日使用しても色付きが悪い髪質もあります。

実は、髪の毛が健康なほどキューティクルがしっかりしており、どんな染料を使用しても染まりにくいのです。
パッチテストを必ず毎回行い、一時染毛やカラートリートメント、ポイントウィッグ(ヘアピース)、ヘアバンドや帽子などを併用してうまく白髪と付き合いましょう。

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