（加水分解シルク／PGプロピルメチルシランジオール）クロスポリマーの成分解説と安全性、役割

加水分解したシルクにアルキルシリコーンを添加したポリマーです。

加水分解シルクとは、分子が大きいシルクを分解して小さくしたものです。
シルク（絹）は手作業で紡がれていますが、長時間水仕事をしている女工たちの手が全く荒れていないことから研究され、シルクには細胞生育機能があることがわかりました。
しかし分子が大きくそのままでは浸透しないため、加水分解することで分子を小さくしてより浸透しやすくしています。
クロスポリマーはシリコーンの一種で、ツヤや滑らか感を出すために添加されています。
シリコーン自体は分子が大きく、ネット状なので皮膚呼吸ができなくなることはありません。

シリコーンは肌には浸透しませんが、吸着力が強いため穏やかな洗顔料では完全に落ちないことがあります。
また、その吸着力で汚れを吸いつけてしまうため、毛穴がふさがって炎症を起こしたり全体的にくすんだりといった症状が起こりやすくなります。
使用後はしっかり落とすケアが必要です。

シルクが肌の内部に浸透し、保湿効果が高まり、さらにクロスポリマーの効果で水をはじくため、化粧崩れを防ぎ長時間サラサラ感が続きます。
そのため化粧下地や日焼け止めによく配合されます。
またダメージヘアによく吸着し浸透することで、補修効果が期待できます。
少量の添加でツヤを与え、しっとりした感触にすることができるため、シャンプーやトリートメントによく配合されています。