頭皮がピリピリするのは普通？

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頭皮がピリピリするのは普通？

ドラッグストアで販売している白髪染めクリームやジェルタイプ、泡タイプなどいろいろと試しましたが、
どれも待ち時間の時に頭皮がピリピリしたり、目がしょぼしょぼしたりします。
これって体質に合っていないということでしょうか？それとも皆さん同じような感じなのでしょうか？

famさん 32歳

	イオリ先生、今回のお悩みは、白髪染めで頭皮に刺激を感じている方からです。色々なタイプを使用しているようですね。

	はっきり言って、すぐ使用を止めないと大変なことになるかもしれないわ。

	そうなんですか？頭皮がピリピリするというのは結構聞きますけど、そんなに危険な状態なんですか？

	もし化粧品を顔に使用して毎回ピリピリしたら、そのまま使用を続ける？普通は使用を中止するでしょう？それに、白髪染めの説明書には使用上の注意として、必ずこういったことが書かれているのよ。

	染毛中や直後にかゆみ、発疹、発赤、気分の悪さなどを経験したことのある方は、使用しないでください染毛中に発疹、腫れ、かゆみ、強い刺激等の皮膚の異常やじんましん、息苦しさ、めまい等の症状が現れた場合、直ちに薬剤をよく洗い流し、すぐに医師の診断を受けてください

	厳しい言い方になるけれど、説明書に書かれていることを守らず使用し続けてアレルギーになっても自己責任だし、取返しがつかないのよ。

	そんなに危険な状態なんですか？

	そうよ、各メーカーははっきり書かないけれど、白髪染めに使用されている酸化染料や過酸化水素はアレルギーを引き起こすことが世界的に知られているの。だからこそ、白髪染めを使用する前に二度もパッチテストをするように書かれているのよ、しかも塗布して30分後と48時間後に。

	そういえば、どうして二度もパッチテストをするんですか？しかも一度は48時間も後に。

	白髪染めのパッチテストの最大の目的は、酸化染料のパラフェニレンジアミンなどの「ジアミン系」に対するアレルギーを検査するためなの。特にパラフェニレンジアミンはアレルゲンと認定されている成分で、アナフィラキシーショックで死亡した例が英国などで実際にあったほど危険性が高いの。しかも、この染料は「遅延型アレルギー」を引き起こすことが知られていて、染毛後数時間後からかゆみが起こり、48時間後に最もひどくなることから、塗布後48時間後のパッチテストが必要なのよ。

白髪染めのパッチテストの最大の目的は、酸化染料のパラフェニレンジアミンなどの「ジアミン系」に対するアレルギーを検査するためなの。

特にパラフェニレンジアミンはアレルゲンと認定されている成分で、アナフィラキシーショックで死亡した例が英国などで実際にあったほど危険性が高いの。

しかも、この染料は「遅延型アレルギー」を引き起こすことが知られていて、染毛後数時間後からかゆみが起こり、48時間後に最もひどくなることから、塗布後48時間後のパッチテストが必要なのよ。

	遅延型アレルギー･･･、恐いですね。。でも遅延型なのに、30分後のパッチテストも必要なんですか？

	そう、というのは、最初はかぶれやかゆみ程度だった症状が、突然染毛中～直後に即時型のアレルギーとなって発症する可能性があるからなの。英国で死亡した女性も、すでにアレルギーを発症していたにも関わらず使用してしまい、塗布後すぐにアナフィラキシーショックを起こして死亡したのよ。

そう、というのは、最初はかぶれやかゆみ程度だった症状が、突然染毛中～直後に即時型のアレルギーとなって発症する可能性があるからなの。

英国で死亡した女性も、すでにアレルギーを発症していたにも関わらず使用してしまい、塗布後すぐにアナフィラキシーショックを起こして死亡したのよ。

	即時型になる可能性もあるんですか！そんなに危険な成分が白髪染めに配合されているんですね。。では、質問者さんもそうなる可能性があると…。

	そこまで重篤な症状になることはほとんどないけれど、危険なことは確かね。白髪染め（ヘアカラー）とカテゴライズされた商品のパッケージを見るとわかるけれど、「医薬部外品」なの。

ヘアカラーの成分表示

	医薬部外品というのは、医薬品に準ずるものとされていて、効果・効能が期待できるけれど、副作用もある、という製品のことだから。大体、パラフェニレンジアミンは旧表示指定成分で、皮膚障害を起こす危険性があることは以前から知られていたの。日本ヘアカラー工業会でも、酸化染料の危険性はちゃんとホームページに記載しているのよ。（参考：http://www.jhcia.org/advice/advice_rash/）

医薬部外品というのは、医薬品に準ずるものとされていて、効果・効能が期待できるけれど、副作用もある、という製品のことだから。

大体、パラフェニレンジアミンは旧表示指定成分で、皮膚障害を起こす危険性があることは以前から知られていたの。

日本ヘアカラー工業会でも、酸化染料の危険性はちゃんとホームページに記載しているのよ。
（参考：http://www.jhcia.org/advice/advice_rash/）

	日本ヘアカラー工業会によると、ヘアカラーによってかゆみ、かぶれ、腫れ、炎症、吹き出物などが出来たり、まれに全身じんましんや血圧低下、呼吸困難などが起こる可能性があると書かれているわ。質問者さんはかゆみや目のしょぼしょぼといった軽い症状だからと使い続けているのでしょうけれど、突然重篤なアレルギー症状を引き起こす可能性があるの。すでに毎回のように症状が出ているようだから、かなり危険な状態かもしれないわ。

日本ヘアカラー工業会によると、ヘアカラーによってかゆみ、かぶれ、腫れ、炎症、吹き出物などが出来たり、まれに全身じんましんや血圧低下、呼吸困難などが起こる可能性があると書かれているわ。

質問者さんはかゆみや目のしょぼしょぼといった軽い症状だからと使い続けているのでしょうけれど、突然重篤なアレルギー症状を引き起こす可能性があるの。

すでに毎回のように症状が出ているようだから、かなり危険な状態かもしれないわ。

	質問者さんは今後どうしたら良いのでしょうか？

	もちろん、すぐに使用を中止して、皮膚科でアレルギー検査を行なうことよ。パッチテストもダメ、その1回でアレルギーを発症する引き金になることもあるから。また、ジアミン系の怖いところは、似た化学構造の物質でもアレルギー反応が出やすくなることなの。これを「交叉（交差）反応」といって、化粧品に使用される赤色225号や衣類の染料パラアミノアゾベンゼンなどにも反応してしまうの。赤色225号はシャンプーやリンス、口紅、マニキュアなどによく使用されているので、質問者さんも使用しているんじゃないかしら。だから、一日も早くアレルギーを発症しているかどうか、検査してほしいわ。

もちろん、すぐに使用を中止して、皮膚科でアレルギー検査を行なうことよ。パッチテストもダメ、その1回でアレルギーを発症する引き金になることもあるから。

また、ジアミン系の怖いところは、似た化学構造の物質でもアレルギー反応が出やすくなることなの。

これを「交叉（交差）反応」といって、化粧品に使用される赤色225号や衣類の染料パラアミノアゾベンゼンなどにも反応してしまうの。

赤色225号はシャンプーやリンス、口紅、マニキュアなどによく使用されているので、質問者さんも使用しているんじゃないかしら。

だから、一日も早くアレルギーを発症しているかどうか、検査してほしいわ。

	えっ、似たような成分にも反応してしまうようになるんですか？やっかいですね。。でも、もし質問者さんがアレルギーを発症しているとなると、もう白髪の処理は出来ないということですよね？まだお若いのに可愛そうだな。

	大丈夫。最近は、ヘアカラートリートメントがアレルギーを持っている人や肌が敏感な人に大人気なのよ。色々なメーカーから出ているけれど、どれも酸化染料や過酸化水素を使用していないの。 HC染料と塩基性染料、そのほかクチナシやアナトー、ウコン、シコンなど天然由来の染料も配合しているものもあるわ。これらの染料は安全性が高く、アレルギー反応が出ることはほとんどないとされているの。もちろん、それでも女性の肌はちょっとしたことで変化しやすいから、パッチテストを毎回行なうよう書かれているけれど。

大丈夫。最近は、ヘアカラートリートメントがアレルギーを持っている人や肌が敏感な人に大人気なのよ。
色々なメーカーから出ているけれど、どれも酸化染料や過酸化水素を使用していないの。

HC染料と塩基性染料、そのほかクチナシやアナトー、ウコン、シコンなど天然由来の染料も配合しているものもあるわ。
これらの染料は安全性が高く、アレルギー反応が出ることはほとんどないとされているの。

もちろん、それでも女性の肌はちょっとしたことで変化しやすいから、パッチテストを毎回行なうよう書かれているけれど。

	あとは、ヘアマニキュアも一般の白髪染めよりはマシよ。発がん性が疑われているタール系色素が使用されているから絶対的に安全ではないけれど、それでも刺激は酸化染料よりはずっと少ないの。ヘアカラートリートメントよりは色が入りやすく持ちもいいから、どうしてもヘアカラートリートメントではきれいに染まらないという人は、こちらを使用するといいわね。タール系色素は肌につくととても落ちにくいので、ヘアマニキュアは髪の根元まで塗らないの。ヘアマニキュアを販売している花王のサイトにはパッチテストは必要ないと書かれているから、手軽ね。

あとは、ヘアマニキュアも一般の白髪染めよりはマシよ。

発がん性が疑われているタール系色素が使用されているから絶対的に安全ではないけれど、それでも刺激は酸化染料よりはずっと少ないの。

ヘアカラートリートメントよりは色が入りやすく持ちもいいから、どうしてもヘアカラートリートメントではきれいに染まらないという人は、こちらを使用するといいわね。

タール系色素は肌につくととても落ちにくいので、ヘアマニキュアは髪の根元まで塗らないの。
ヘアマニキュアを販売している花王のサイトにはパッチテストは必要ないと書かれているから、手軽ね。

	ただ、ヘアマニキュアの場合、根元まで塗らないから白髪がすぐ目立ってしまうのがデメリットね。両方使用してみて、自分に合うものを探しましょう。

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	あのー、イオリ先生、相談させてもらってもいいですか?

なによ、あらたまっちゃって。言ってごらんなさい。

	僕の母親はもうすぐ50歳になるんですが、最近、髪のボリュームが減ってきたり、コシやハリが無くなってきたりしてるみたいで、だいぶ悩んでいるようなんです。なにか良いケア用品はありませんか？

トリートメントやヘアパック、ドライヤーとかいろいろあるわよ。でも、その前に・・・

	その前に・・・?

多くの人が傷んだ髪を修復することに力を入れてるけど、それって実はナンセンスなのよね。

	え、あまり意味がないってことですか？

そうね。傷んだ髪のケアは髪がそれ以上ダメージを受けるのを引き延ばしてくれるけど、あくまでも延命措置だけなので、受けたダメージは修復できないのよね。

だから「どうやってダメージを与えないか」を実践した方が、「傷めたあとの補修」よりだんぜん楽なの。シアンのお母さん、白髪染めとかしてる?

	あ、はい。そういえば月に2～3回くらいかな。泡タイプの白髪染めが常時ストックされています。

原因のひとつはそれのようね。シアンも美容師の見習いならちゃんと勉強しておきなさいよ。

	はい。。。

薬剤式の白髪染めは黒い髪も一度脱色してから着色するから、白髪だけじゃなくて健康な毛髪もダメージを受けることになるの。

	えっ！白髪を黒くするために、わざわざ黒い髪もいったん白くするってことですか？そんなことして髪は大丈夫なんでしょうか?

大丈夫なわけないじゃない！僅か数パーセントの白髪を染めるために、健康な黒髪が色素を抜かれてから人工的な色を入れられるなんて、髪にとっては瀕死の重傷ものよ。

	元気な髪からしたら、とんだ迷惑ですよね。。

そうね。さらにやっかいなのは、それだけの破壊力を持った薬剤が頭皮についてしまうことなのよね。髪を育てている頭皮がダメージを受けてしまうとどうなると思う？

	えっと・・・、新しく生えてくる髪も弱ってしまう？

そう。そのダメージの蓄積で、髪に充分な栄養が届けられないから足腰の弱い髪になってしまっている可能性はありそうね。

	でも、「白髪を染めるな」なんて言うと、落ち込むだろうなー・・・・

大丈夫。数年前から髪を染めずに「着色」するタイプの白髪染めが出てるのよ。このタイプは髪の表面にナノ化された色素をコーティングするだけだから髪や頭皮を傷めることなくカラーリングが出来るのよ。

	スゴイ！進化してるんですね。でもそんな良いものだったらなぜみんなそっちを使わないんですか？

ひとつデメリットがあるの。薬剤式と違って染まりにくいし色が落ちやすいのが難点なのよね。でも最近ではそのデメリットも解消されていて色持ちが良く染まりやすい商品もたくさん出てきているわよ。

	へー。それいいですね。髪や頭皮も傷めずに、楽に染められるなんて救世主のようですね。

そうね。でも色持ちなどはとても絶妙なバランスで成り立っているからメーカーの開発力によってバラツキがあるのよね。

	イオリ先生のおすすめの商品はあるんですか？

まずパイオニアとも言えるルプルプカラートリートメントは外せないわね。技術力の高さには定評があるわ。その他だと、POLAが開発しているグローイングショットなんかも完成度の高い商品だと思うわ。