髪を大切にする女性の間で人気の「アウトバストリートメント」。
洗髪後の最後の仕上げとして使う、洗い流さないトリートメントのことです。
最近はとても人気があり、種類もクリームやミルク、オイル、ミストなど非常に多くの種類があります。
しかしそれぞれに特徴があり、選び方や使い方によっては効果が半減してしまいます。
今回は間違いのない選び方と使い方について、解説しましょう。
人気のカラートリートメント | 染まり | 持続 | コスパ | 詳細 |
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このページの目次
アウトバストリートメントを正しく使えていますか?
まずは簡単に、アウトバストリートメントがどのようなものが説明しましょう。
通常、シャンプーの後でリンスやコンディショナー、トリートメント(インバストリートメント)を使用しますよね。
これらは界面活性剤の力で髪の表面に付着し、手触りを良くしたりまとまりを良くしたりする効果があります。
しかし、界面活性剤は肌につくと刺激となるため、余分なものを洗い流す作業が必要です。
また、基本的にリンスは表面だけ、コンディショナーも内部には少ししか浸透しないので、髪を補修する効果はあまりありません。
インバストリートメントは髪に浸透し、髪を補修する働きも併せ持っていますが、浸透するまでに5~10分かかり、最後にはやはりすすぎが必要です。
それに対しアウトバストリートメントは、付着力の強いタイプの界面活性剤が使用されていないものがほとんどです。
そのため、洗い流す必要がありません。
また、リンスやコンディショナーと同様髪をまとまり良くしたりサラサラにしたりする効果がありますが、それ以外に外からの刺激を防いだり、髪に浸透して補修する役割もあるのです。
アウトバストリートメントにはたくさんの種類があります。
シャンプー、リンスまたはコンディショナーの後に髪に塗り、そのまま乾かすものが主流ですが、中には乾いた髪に使うタイプもあります。
また、クリームやミルク、オイル、ミストなどそれぞれ特徴があり、髪質や状態によって合うものが違います。
例えばクリームタイプやオイルタイプはツヤが出やすくしっとりしますが、髪が少ない人が使うとべったりしてしまうことがありますし、ホコリがつきやすくなります。
その反対に、ミストタイプはボリュームのある髪をしっかりまとめるには軽すぎることもあります。
アウトバストリートメントは、髪のトラブルを補修する効果を狙った商品です。
人によって髪の悩みは違いますし、商品ごとの特徴も違います。
自分の髪質や状態、トリートメント剤の各特徴に対する判断に間違いがあると、悩みが解決しないばかりか、別の悩みが出てきてしまうこともあるのです。
アウトバストリートメントの使用目的と効果
ここでは、アウトバストリートメントの使用目的と効果について説明しましょう。
髪の毛の質感や見た目を良くする
洗い流さないため、成分がしっかり髪をコーティングします。
すると髪同士の摩擦が減るためサラサラで指通りの良い髪になったり、絡みにくくまとまりの良い髪にしたりすることができるのです。
また、薄い油膜によってツヤも出ます。
外からの刺激を緩和する
アウトバストリートメントをつけることによって、ドライヤーやヘアアイロンの熱から髪を守ることができます。
また、紫外線を防止する成分が配合されているものも多く、夏の日差しを浴びてもダメージを受けにくくなります。
さらに、髪をコーティングするので髪内部の水分が蒸発しにくくなり、乾燥対策としても効果的です。
髪に浸透してダメージを補修する
商品によって成分は様々ですが、保湿成分としてケラチンやコラーゲン、シルクなどが配合されています。
コンディショナーやインバストリートメントが主に水溶性美髪成分を届けるのに対し、アウトバストリートメントは油性成分も浸透させる働きがあります。
そのため、髪のダメージを抑えたり、補修したりする効果が期待できます。
これまでのリンスやコンディショナー、インバストリートメントはどれほど成分が良いものでも、最後に洗い流してしまう使い方だったため、効果が半減してしまっていました。
健康な髪であればそれでも充分だったのですが、最近は髪トラブルで悩む人が大変増えており、これらだけでは対処できなくなってきました。
そのため、髪をしっかり保護・補修してくれる上に洗い流さないで良いという手軽な使い方から、アウトバストリートメントが大人気となっているのです。
アウトバストリートメントの種類と選び方
アウトバストリートメントには、オイルタイプ、クリームタイプ、ミルクタイプ、ミストタイプなどがあります。
一つ一つ特徴と合った髪質や状態があるので、間違いのないものを選びましょう。
オイルタイプ
オイルが配合されているので髪の表面をコーティングする力が優れています。
そのため、水分の蒸発を防ぎ乾燥から守る働きがあり、髪がパサパサな人、まとまりにくい人、髪量が多い人や髪が太めな人に向くタイプです。
また、髪の補修成分が髪に浸透し内側からも守ってくれるので、ダメージへアはオイルタイプが最も効果的です。
また、熱に最も強いのがこのタイプなので、ヘアアイロンをよく使う人はオイルタイプが最適です。
その反面、最も重くなりがちなタイプでもあり、髪が少ない人がつけるとぺしゃんこになってしまうことがあります。
クリームタイプ
オイルタイプに似ていますが、それよりは水分量が多いのでさらっとしていて、べとつきが少なくなっています。
髪の多い人や太めの人に向き、自然なまとまりが出ます。
また、硬い髪質の人が使用すると柔らかい仕上がりになりますし、髪のボリュームを落ち着かせてくれます。
スタイリングしやすい髪にしてくれるので、クセ伸ばしなどでドライヤーを使う時間が長くなりがちな人にお勧めです。
ミルクタイプ
オイル成分が含まれているものとないものがありますが、どちらもさらっとした使い心地で髪によく広がります。
クリームタイプよりさらにべとつきが少ないのに髪のうるおいは守ってくれます。
ただ、油分が少なめあるいは無添加なので、髪がパサついている人には物足りないかもしれません。
また、髪のボリュームを抑える効果は低いので、髪が多い人や太い人、硬い人には不向きです。
ミスト(スプレー)タイプ
4種類の中で最も軽いタイプで、髪が少ない人や細い人に向きます。
また、スプレーで髪全体に薄く広がるので、べとつきが少なく手も汚れにくいというメリットがあります。
また、分子が小さいため髪に成分が浸透しやすくなっています。
その反面、容器の構造上オイル成分が少なめのものが多く、髪が多い人や太い人はまとまりにくくなります。
また、ミストをかけるだけだと表面しか保護されないので、髪全体を保湿したり補修したりする効果はあまり期待できないかもしれません。
ドライヤーやヘアアイロンの熱から髪を守る力も弱めです。
ジェルタイプ
水分が多いので塗りやすく、髪にとても馴染みやすいという特徴があります。
油分が少なめなのでべたつかず、よく伸びるので時間がない時でもさっと塗れるのがメリットです。
また、髪が多く硬めな人が使用すると、しっとり柔らかい髪に仕上げてくれます。
しかし、シリコーンやポリマーの配合量が多めなので、商品によってはシャンプーで落としにくい場合があります。
これらの分類はあくまで一般的なもので、髪質や状態によっては思ったような仕上がりにならないこともあります。
最初は油分が少なめなものから使うか、あるいは書かれている使用量より少なめにして様子をみると、間違いが起こりにくくなりますよ。
アウトバストリートメントの正しい使い方と注意点
このように、髪を美しく保つために非常に効果的なアウトバストリートメントですが、正しい使い方をしないとせっかくのメリットが失われてしまいます。
間違いのない使い方と注意点をしっかり覚えておきましょう。
<正しい使い方>
①しっかりタオルドライする
リンスやコンディショナーを洗い流したら、髪をしっかりタオルドライします。
水分が多いままだと、全体に広げるのは簡単になりますが薄まってしまい、効果が弱くなります。
また、髪は濡れているほど熱が伝わりやすいため、そのままドライヤーをかけると髪がダメージを受けやすくなってしまうのです。
特に水分量が多いミストやジェルタイプのものは髪を熱から保護する力が弱めなので、トリートメントをつける前にできるだけ水分をなくしましょう。
なお、水分を取ろうとして髪をタオルでゴシゴシしてしまうのは間違いです。
摩擦でキューティクルが剥がれやすくなり、髪がパサつく原因となります。
②毛先中心につける
手のひらに適量取り、ひら全体に広げて少し温めてから、毛先中心につけます。
特に冬は伸びが悪くなりやすいので、塗る前に手が冷えてしまったら、お湯で手を温めてから塗りましょう。
また、最もダメージを受けている毛先に最初につけ、それから上に伸ばすようにします。
つけるのは髪の中央部程度までで、上部までつけてしまうのは間違いですから注意しましょう。
③ドライヤーで乾かす
アウトバストリートメントはオイルが配合されており、髪をコーティングして水分の蒸発を防ぐ効果があるものの、それは乾きにくいということでもあります。
そのため、ドライヤーでしっかり乾かさないと雑菌が繁殖しやすく、臭いの原因となります。
また、その雑菌が頭皮につくとフケやかゆみを引き起こし、毛穴に入り込んで毛根部にダメージを与えてしまうこともあります。
そんなことにならないよう、必ずドライヤーで乾かすようにしましょう。
なお、毛先中心にトリートメントをつけたからと、間違いやすいのがドライヤーのかけ方です。
ダメージを完全に保護してくれる訳ではないので、あくまで毛先部分にドライヤーをかけるのは最後で、根元を中心に乾かすようにしてください。
なお、アウトバストリートメントの中には乾いた髪に使用するタイプもあります。
製品の説明文をしっかり読んで、間違いのない使い方をしてくださいね。
<注意点>
・頭皮にはつけない
アウトバストリートメントはあくまで髪を補修するものなので、頭皮にはつけないようにしましょう。
根元からオイル成分がつくと髪が立ち上がらなくなり、ぺしゃんこになってしまいます。また、シリコーンなどが毛穴に入り込んで炎症を起こしたり、抜け毛や薄毛の原因となったりすることもあるのです。
・トリートメントをつけ過ぎない
間違いやすいのが、髪のぱさつきがひどいからと、最初から大量につけること。
つけたばかりの時は良くても、翌日べったりしてしまうことがあります。
また、油分が多いタイプほどホコリもつきやすくなるため、妙にテカってホコリが目立つなんてことも起こりがちです。
最初は書かれている分量より少なめに使い、翌朝足りないと感じたら髪を軽く濡らし、もう一度つけると良いでしょう。
・油分が多いものは、できるだけ早めに使う
質の悪いアウトバストリートメントの中には、酸化しやすい油性成分を配合してあるものがあります。
また、ツバキ油、ホホバオイル、ヒマワリ種子油、アルガンオイル、スクワランなどは酸化しにくいといわれていますが、全く酸化しない訳ではありません。
一度酸化してしまうと、髪を傷める原因にもなってしまいます。
そのため、保存料や酸化防止剤が配合されていても、特にオイルタイプのものはできるだけ早く使い切りましょう。
まとめ~艶々の美髪でいつまでも若々しく
本当は、アウトバストリートメントなど使わなくても健康で艶やかな髪なのが一番です。
しかし、実際のところそんな髪の持ち主はほとんどいませんよね。
その原因には、以下のことがあります。
・パーマやカラーリングで髪のタンパク質が破壊される
・紫外線の浴び過ぎで髪が火傷する
・浮遊するホコリがついて髪が絡まりやすくなり、ブラッシングの時に切れる
・スタイリング剤が乾いた後に無理にヘアスタイルを変え、キューティクルが剥がれる
・ヘアアイロンを高温設定で使うと髪のタンパク質が破壊される
・ヘアアイロンを濡れた状態の髪に使うと、毛髪内の水分が爆発して穴があく
・ドライヤーの熱でキューティクルが開き、タンパク質や水分が流出する

※高温でダメージを受けた髪(ビビリ毛)
出典:https://ameblo.jp/zippy-coup/
・加齢により毛根部の細胞が老化し、髪が細く弱くなる
などなど。
ケアの間違いが原因のことが多いものの、すべてを完全に避けることなど不可能ですよね。
出来ることと言えば、こんなことでしょうか。
・パーマやカラーリングは極力避ける
・白髪染めはカラートリートメントやヘアマニキュア、ヘナを使う
・ドライヤーは温度調節ができる低温タイプのものを買う
・ヘアアイロンはできるだけ使わない、使う時は極力低温・短時間にする
・頭皮マッサージで頭皮の血行を良くし、髪の細胞にしっかり栄養を届ける
・女性用育毛剤で頭皮に栄養を与え、健康な髪を育む
女性用育毛剤はこれから生えてくる髪を太く健康にし、さらに生えている髪のダメージを補修・保護する成分が配合されています。
アウトバストリートメントにはこれから生えてくる髪を健康にする働きまではありませんから、両方使用すると良いかもしれませんね。
女性にとって、髪の毛は美しさを演出するために欠かせないものです。
自分に合った間違いのないアウトバストリートメントとその使い方で髪のダメージを減らし、いつまでも艶やかで若々しい髪を維持しましょう。
カラートリートメントは、髪や頭皮にやさしい染料を使いますが、この染料の粒度がとても重要で、粒度が荒すぎるとキューティクルの隙間に入れませんし、逆に細かすぎると髪の隙間に定着できずに流れ落ちてしまいます。最近では定着力や染まりを高めるための技術も上がってきており満足度の高い商品も増えています。