カルメン・デロリフィチェというモデルをご存知でしょうか。
1931年生まれ、80歳を超えてなおモデル界のトップに君臨する、美貌とエレガンスを兼ね備えた女性です。
その彼女の白髪の美しいこと!
40歳を過ぎて白髪を隠すのが面倒になり、染めるのを止めたそうです。
彼女を見ていると、「全白髪も悪くないかも」と考えてしまうのですが、誰でもあんなに美しい白髪になれるのでしょうか?
人気のカラートリートメント | 染まり | 持続 | コスパ | 詳細 |
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このページの目次
白髪ってどんな状態のこと?
白髪とは文字通り「髪が白い」ことですが、実はそれだけではありません。
色々な特徴がありますので、1つずつ見ていきましょう。
黒髪に比べて乾燥しやすい
髪は一年中紫外線を浴びていますから、目に見えなくてもダメージを受けています。
その最たるものが乾燥で、長年紫外線を浴びていた髪は非常に乾燥しています。
また白髪染めを多用していると、髪のキューティクルが剥がれやすくなります。
キューティクルは中のコルテックスという組織を守る働きがあるのですが、剥がれることによってコルテックスがむき出しになります。
コルテックスにはメラニン色素のほか水分やタンパク質、脂質が含まれているのですが、むき出しになることによって水分が蒸発しやすくなり、髪が乾燥してしまうのです。
また一説には、髪を黒くするメラニン色素は親水性という特徴を持っていますが、白髪になるとメラニン色素がなくなるため、水を弾きやすくなって乾燥するともいわれています。
髪にハリやコシがなくなり、ボリューム不足に
女性の場合、男性ほど急速に脱毛することはありませんが、細く柔らかくなることでハリやコシがなくなるため、ボリュームがなくなってきます。
髪のハリやコシがなくなる原因は色々ありますが、女性の場合女性ホルモンの減少が大きいと考えられています。
女性ホルモンのエストロゲンは髪の成長のために必要なホルモンですが、30歳前後をピークにどんどん減少していきます。
すると髪の成長サイクルがくずれ、成長が遅くなる、あるいは細くなるなどの現象が起きやすくなります。
そのほかに考えられるのが、栄養バランスの悪さです。
髪の毛はケラチンというタンパク質でできているので、充分なタンパク質摂取が必要です。
またタンパク質は食事で摂られた後、体内でアミノ酸に分解され、さらに各組織に必要なタンパク質に再合成されます。
その際に必要となるのが酵素ですが、この酵素自体がアミノ酸から作られています。
そのため、タンパク質不足によってアミノ酸が不足したり機能不全になったりすると、ケラチンタンパク質に変化することができなくなり、髪の毛のハリやコシにも影響してくるのです。
さらにタンパク質の分解を促進したり、アミノ酸がケラチンタンパク質に変化するのを助けたりする成分があります。
ビタミンB群やC、E、ミネラルなどで、これらが不足するとタンパク質がケラチンタンパク質に変化されにくくなるため、髪の質が悪くなってきます。
髪にツヤがなくなってくる
単に髪が白いだけなら、ツヤがなくなることはありません。
白は光を反射する色ですから、むしろキラキラして艶やかになってもおかしくありません。
しかし実際には白髪にはツヤがないことがほとんどです。
この原因の一つは、加齢とともに髪にうねりが出てきて、光をきれいに反射できなくなるためです。
肌にハリがなくなってくると、毛穴やその下の毛包と呼ばれる部分の形も崩れてきます。
髪の毛は毛包を伝って伸びてきますから、毛包や毛穴の形が悪いとくせがつきやすくなり、光を一方向に反射できなくなるため、ツヤがなくなるのです。
髪の油分も不足するように
油分もツヤを作るために大切な成分ですが、これも不足してきます。
髪のツヤを作るのは、頭皮や毛穴から出てくる皮脂です。
キューティクルの表面には18-MEAという産毛状の組織があり、毛穴から出て来た皮脂を髪全体に送る働きがあります。
しかし、加齢とともに皮脂の分泌量が衰えてくる上に、長年のパーマや白髪染めで18-MEAのほとんどは消失しています。
そのため髪に十分な油分が回らなくなり、ツヤが失われやすくなるのです。
また、油分がなくなると髪の水分を守ることができなくなるため、髪がさらに乾燥しやすくなってしまいます。
白髪の量は人それぞれ。真っ白になるとは限らない
年とともに白髪が増えるのなら、いっそのこと全部白髪になったほうがいい!と考える人も多くいます。
黒髪が生えなくなるのはいつ頃なのでしょうか。
誰もが真っ白になる訳ではない
実は、誰もが全白髪になる訳ではありません。
多くの場合、年を取っても多少の黒髪は生えてくるのです。
一説では遺伝が関係しているといわれ、若白髪の人は全白髪になりやすく、それ以外の人は真っ白になる確率は低くなると考えられています。
時々、淡いパープルに染めた女性を見かけますが、多くはまず黒髪をブリーチし、それから色を入れるのだそうです。
しかし、日本人の髪を完全にブリーチするのは非常に難しく、髪質にもよりますが数回は行わないといけないといわれています。
そのため、無理に真っ白にしようとすると、髪が非常にダメージを受けてしまうのです。
黒髪まじりの白髪を堂々と見せるには、ケアとメイクが必須
私たちのほとんどが、年を取っても黒髪まじりの白髪になります。
そこで考えたいのが、黒髪まじりの白髪をきれいに見せるか、染め続けるか、です。
黒髪まじりのグレイヘアの代表格が、加藤タキさんです。
40代後半にはすでに白髪のほうが多かった彼女は、現在も白くも黒くも染めることなく、自然体のように見えます。
しかし、実際にはグレイヘアを美しく見せるにはケアが欠かせません。
髪と頭皮自体をケアしよう
髪は死んだ細胞の集まりなので、一度傷んでしまった髪を再生することはできません。
しかし、今以上に傷むことを回避することはできますし、以下のような方法で頭皮環境を良くすることで、美しい白髪にすることも可能です。
①高級アルコール系シャンプーは使用しない
まずは、皮脂を取り過ぎるシャンプーの使用は止めましょう。
TVCMなどで有名なシャンプーのほとんどが、高級アルコール系です。
高級アルコール系シャンプーには強力な界面活性剤が使用されており、洗浄力が強い分皮脂を取り去る力が強くなります。
男性や若い頃は皮脂過剰になることがありますが、加齢とともに皮脂の分泌力が衰えてきます。
それなのに高い洗浄力で若い頃と同様に皮脂を取り去ってしまうと、頭皮の皮脂バリアーがなくなってしまいます。
皮脂には水分保持や紫外線防止、雑菌繁殖抑制などの働きがあるため、皮脂がなくなると頭皮環境が一気に悪くなってしまいます。
また、皮脂がなくなると18-MEAが髪全体に皮脂を送ることができなくなるため、髪の乾燥がひどくなります。
髪や頭皮が乾燥していると感じたら、アミノ酸系や天然成分配合のシャンプーに切り替えましょう。
②大豆で女性ホルモンの補給を
髪の健康を維持するために大切な女性ホルモンをエストロゲンといい、卵巣から分泌されています。
しかし卵巣は30代になると老化し始めるため、エストロゲンの分泌量も減ってきます。
卵巣と実年齢の若さは違うといわれ、近年生活習慣や食生活によって卵巣の老化スピードが早くなる傾向があります。
そのため、生活習慣を見直すとともに、食生活も変える必要があります。
そこでお勧めしたいのが、大豆製品です。
大豆はエストロゲンに似た性質を持ち、髪の健康を維持する助けとなり、更年期障害の緩和にも作用するといわれています。
大豆は発酵した状態で摂取したほうが吸収が良いとされているので、醤油や味噌、納豆などの形で毎日摂取しましょう。
③頭皮環境を整えるためにはマッサージを
頭皮環境を良くするには生活習慣や食生活を見直すことが非常に大切ですが、そこにマッサージを加えることで効果が倍増します。
頭皮には毛細血管が走っていますが、1本1本が髪の毛の約10分の1の太さしかないため、なかなか栄養が届きません。
さらに、加齢とともに消滅する「ゴースト血管」が増えていくため、頭皮はますます栄養不足になってしまいます。
すると髪も栄養不足になり、成長が止まってしまったり細毛になったりしてしまうのです。
髪の毛根には髪を育てる毛母細胞と、色をつける色素形成細胞メラノサイトがあります。
白髪になることからもわかるように、メラノサイト細胞は40代以降機能が一気に低下し、黒い色素を作れなくなります。
しかし毛母細胞はメラノサイト細胞に比べると寿命が長く、時間はかかっても新陳代謝を行なうため、髪は伸びます。
そこで、頭皮マッサージをすることで血行が良くなれば、毛母細胞にも十分な栄養が届くようになり、髪のハリやコシを取り戻す助けとなるばかりでなく、髪が伸びる速度を早めることも期待できるのです。
メイクもしっかり、ファッションにも手を抜かないこと
加藤タキさんの画像を見ていただくとわかるように、彼女はフルメイクをしています。
眉の形を整え、アイメイクは下のラインを強調しないことで老け感を持たせず、口紅は浮かない程度に明るい色を使用。
髪もきれいにスタイリングされています。
さらに、いつも非常にオシャレ。
イヤリングやネックレス、スカーフなどを多用し、服は明るい色や大胆な柄も取り入れて、白髪だけが悪目立ちしないコーディネイトです。
いくつになってもおしゃれを忘れない女性は、白髪やグレイヘアもファッションの一部にしてしまうのですね。
染め続けることを選ぶなら、カラートリートメントがお勧め
ちょっとした外出など、いちいちフルメイクしたりおしゃれしたりするのは面倒だし、やっぱり髪に色が入っていたほうが自然だ、と思う方にはヘアカラートリートメントをお勧めします。
白髪染めを使い続けると、髪がどんどんボロボロに
これまでに書いてきたように、髪は多くのダメージを受けています。
女性の場合髪の成長期は4~6年といわれ、その間ずっと紫外線や大気汚染を浴び続けていますし、シャンプーやドライヤーなどの間違ったケアが傷みに拍車をかけています。
そんな髪に一般の白髪染めを使い続けると、黒髪までツヤやコシがなくなってしまいます。
一般の白髪染めに配合されているアルカリ剤、酸化染料、過酸化水素(ブリーチ剤)はどれも髪にダメージを与える薬剤です。
アルカリ剤は髪のキューティクルを無理に開かせて、中にあるタンパク質や水分を流出させてしまいます。
また、過酸化水素は髪を漂白する際に髪や頭皮のタンパク質まで溶かしてしまいます。
さらに、白髪染めには乳化剤として界面活性剤が配合されており、これもタンパク質を破壊します。
このように、白髪染めを長く使用すればするほど髪のハリやコシは失われ、パサパサで傷みやすくなるのです。
また、頭皮にも悪影響があります。
酸化染料は接触性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎を起こしやすい成分で、特にパラフェニレンジアミンという染料は旧表示指定成分になっているほど、アレルギー発症率が高いのです。
過酸化水素も経皮吸収され、メラニン色素を作るメラノサイトの機能を破壊してしまいます。
ヘアカラートリートメントは頭皮にも髪にもやさしい
黒髪も白髪も健康に保つには、ヘアカラートリートメントが一番です。
ヘアカラートリートメントは髪にも頭皮にもやさしい成分で作られています。
アルカリ剤、酸化染料、過酸化水素を使用していないので、キューティクルを無理に開かず、中のタンパク質や水分、脂質の流出がありません。
ただでさえ髪へはなかなか栄養が届かないのに、これらの成分が失われたら髪はスカスカになってしまいます。
ヘアカラートリートメントはメラニン色素を破壊せず、髪の表面と少し奥に色をつけるものです。
そのため、白髪染めほどにはしっかり染まりませんし、色持ちもよくありません。
しかし、ヘアカラートリートメントを使っていくうちに髪のダメージが減り、ハリやコシが出てくると髪がふんわり立ち上がり、白髪が目立たなくなります。
また、加藤タキさんのように美しいグレイヘアにするにも、ヘアカラートリートメントはお勧めです。
白髪染めは一度染めたら白に戻ることはありませんが、カラートリートメントは少しずつ色落ちします。
その特徴を利用して、白髪染めを止めてカラートリートメントに切り替え、白髪染めで染めた部分全部をカットできたら、カラートリートメントの使用を止めるのです。
配合されている成分が髪をいたわってくれますから、カラートリートメントが完全に色落ちする頃には、コシとハリ、ツヤのあるグレイヘアになりますよ。
カラートリートメントは、髪や頭皮にやさしい染料を使いますが、この染料の粒度がとても重要で、粒度が荒すぎるとキューティクルの隙間に入れませんし、逆に細かすぎると髪の隙間に定着できずに流れ落ちてしまいます。最近では定着力や染まりを高めるための技術も上がってきており満足度の高い商品も増えています。