髪の毛のケアは、簡単なようで実は結構間違っていることが多いのです。
中には良かれと思ってやっていることが、完全にNG行為だったりすることも。
大切な髪にダメージを与えている原因についてまとめました。
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このページの目次
髪の毛のダメージが気になる!?
髪の毛のダメージといえば枝毛や切れ毛が代表的ですが、それ以外にもツヤやハリ・コシがなくなった、髪がごわつく、染めると毛先のほうだけ濃く染まるがすぐ色落ちする、など様々なことがあります。
命に関わることではないとはいえ、そのまま放置していても良いのでしょうか。
髪は女性の命!早急に対処することが必要です
「髪は女性の命」という考え方は、古臭いようで現代女性の心にもしっかり根付いています。
ドラッグストアの壁を埋めるシャンプーやヘアカラー、毎日これでもかというほど流れるヘアケアのTVCMからも、とても大きな市場になっているのがわかりますよね。
髪の毛は、顔の印象を決めるとても大切なアイテムです。
特に日本人の場合は顔が平面的で欧米人のようなインパクトがないため、髪とトータルで一つのイメージを作っているのです。
また、黒髪はツヤのあるなしがとても目立つ色です。
健康な髪でもツヤが出にくい髪質もあるものの、ツヤがない=ダメージへアということは少なくありません。
たかが髪の毛ではあります。
しかし私たち自身、街でいかにもダメージへアという女性を見ると、その女性をだらしがないとかみっともないと思ってしまいますよね。
自分がそう思われないよう、ダメージへアは早急に対処しましょう。
修復よりもダメージを与えないことを最優先に
最近は、ダメージを受けた髪を修復するというシャンプーがたくさんありますね。
しかし、プロもよく参考にしているという「場末のパーマ屋」ぢ~ぢ氏のブログでは、「(一度傷んでしまった髪は)なにかしらの栄養が入って髪の毛のダメージが治る事など絶対にない!」と断言しています。
髪の毛のダメージを治すといえば、ペリセアという成分があります。
2006年に旭化成が開発した高機能成分で、髪のダメージホールに素早く浸透し、ダメージを修復するというもので、現在は多くの美容院で使用されています。
高い効果がある、という意見の美容師が多いのですが、その反面「こんなもんか?」と感じているプロも少なくありません。
これは、サロン用製品に配合されている量が、髪を修復するための必要濃度に達していないからではないか、ともいわれていますが、実際のところは不明です。
ただ、効果があったとしても、ペリセアは髪の一部になる訳ではなくコーティングするだけですから、使用を止めればまた元のダメージへアに戻ってしまいます。
美容院でシャンプーやトリートメントをする、あるいは髪を修復すると書かれている商品を使用することで髪のトラブルがなくなり、それがずっと続く、というのであれば素晴らしいことです。
しかし、多くの人が美容院で施術してもらわない限りキープできないとか、シャンプーを替えた途端また元のダメージへアに戻ってしまった、という悩みを持っています。
やはり、一度ダメージを受けた髪は治らないと考えたほうが良さそうですね。
ダメージへアのケアに時間とお金を割くより、ダメージを与えないことを最優先に考えましょう。
髪の毛にダメージを与える6つの原因
髪の毛はどんな時にダメージを受けるのでしょうか。
代表的な6つの原因を挙げましたので、思い当たることがあったらぜひ改善してくださいね。
髪の毛にダメージを与える原因①薬剤・化学成分
髪に最も少ない回数で最も強いダメージを与えるのが、パーマや2剤式ヘアカラーです。
両者に使われているアルカリ剤と過酸化水素が、髪のタンパク質を変質させてしまうからです。
詳しく説明すると、まずアルカリ剤によって髪のキューティクルが開いてしまいます。
キューティクルには髪の内部にあるタンパク質や脂質、水分などを保護する働きがあり、健康な髪はキューティクルがしっかり閉じています。
しかし薬剤や染料を髪の奥まで浸透させるためにアルカリ剤を使用すると、キューティクルが開いて髪の成分がどんどん抜け出てしまうのです。
しかもアルカリ剤は浸透性が高く、一度髪に入り込むと2~4週間は内部に留まっています。
その間ずっとキューティクルが開いている状態になるため、髪のダメージが増大してしまうのです。
また、過酸化水素は酸素系漂白剤ですが、濃度が6%になると劇物扱いとなる刺激性物質です。
パーマ液やヘアカラー剤には6%ギリギリ配合されているものが多いといわれており、髪はボロボロになってしまうのです。
髪の毛にダメージを与える原因②熱
ドライヤーを何度の設定でかけていますか?
ほとんどの人は早く乾かそうと、100℃以上、あるいは「高温」設定にしているのではないでしょうか。
タンパク質が変質するのは100℃からだというのが定説になっています。
しかし、実際には58℃程度から硬くなり始め、60℃で固まり、68℃以上で水分が蒸発してしまいます。
これを防ぐために、髪からできるだけ離してかけるという方法があります。
吹き出し口から出る温度が約100℃でも、髪から15センチ程度離せば10~20℃は低くなるからです。
しかし風の吹き出し口から髪までが15センチということは、柄の位置までプラス10~20センチはありますから、腕を目一杯伸ばした状態で柄を持ってかけ続けなければ、髪のタンパク質はダメージを受けてしまうのです。
これは同じ場所にしばらく熱風を当てた時のことで、こまめにドライヤーを動かし、1か所に2秒程度であればそれほど問題はないといわれています。
しかし、腕を十分に伸ばした状態で重いドライヤーを持ち、振りながら使うのはかなり大変ですよね。
最近は60℃程度の低温ドライヤーが販売されているのでそういった商品を購入すると安心です。
あるいは、手持ちのドライヤーをできるだけ低い温度設定で使用しましょう。
髪の毛にダメージを与える原因③摩擦
ドライヤーを固定したりテーブルに置いたりして、髪の毛のほうを動かせば楽じゃない?と考えたら、それは間違っています。
乾ききっていない髪は非常に摩擦に弱いのです。
濡れた髪や温まった髪は、キューティクルが開いている状態になっています。
その状態で髪同士をこすり合わせてしまうと、キューティクルがさらに開いたり、剥がれたりしてしまうのです。
これは、ブラッシングでも同じことです。
乱暴にブラッシングすると髪同士の摩擦が激しくなるため、非常にダメージを受けやすいのです。
髪の毛にダメージを与える原因④洗い過ぎ
シャンプーのし過ぎや量の使い過ぎも、髪の毛にダメージを与える原因になります。
現在よく売れているのは、メリットやラックス、ツバキ、エッセンシャル、パンテーンなどです。
しかし、これらにはすべて刺激性・洗浄力・脱脂力の非常に強い界面活性剤が主成分として配合されているのです。
メリットは、元々頭皮の皮脂が過剰でフケが出やすい人のために開発されたものなので、洗浄力や脱脂力が強いというのはまだわかります。
しかし、それ以外はダメージへア用やしっとり系で、配合されている界面活性剤から判断する限り、とてもその効果は出ません。
そのため、髪をコーティングするシリコーン類を添加し、髪のキシキシ感を隠しているのです。
しかし、シリコーンは非常に粘着力が強いため、次のシャンプーで洗い流される時に、キューティクルまで一緒に剥がしてしまうといわれています。
そんなことを毎日繰り返していると、髪がダメージを受ける原因となってしまうのです。
また、強力な界面活性剤で失われた髪の皮脂は、簡単には戻ってきません。
髪のツヤは、皮脂が髪の表面にある18-MEAというビロード状の組織によって全体に運ばれてできるものです。
しかし、皮脂もシャンプーで取り去られていますから、頭皮に皮脂が再分泌されるまでにある程度の時間がかかります。
髪に回ってくるのはさらに後ですから、その間に髪が乾燥し、摩擦でキューティクルが剥がれやすくなってしまうのです。
また、18-MEAは数回のパーマやカラー剤で失われてしまい、再生しないため、皮脂によってコーティングされない髪はさらにダメージを受けやすくなります。
これは、シャンプーの使い過ぎでも起こります。
美容院では、予洗でできるだけ表面のほこりを落としてからシャンプーするため、使用量はそれほど多くありません。
しかし、自宅で洗う時はシャワーで髪をさっと濡らしたら、すぐにシャンプーしてしまうのではないでしょうか。
汚れや皮脂が多ければシャンプーも多めに使わなくてはならなくなり、必要な皮脂まで落としてしまいます。
しかも、濡れている髪はキューティクルが開いているため、髪同士がこすり合えば合うほど剥がれやすくなり、ダメージの原因になるのです。
髪の毛にダメージを与える原因⑤紫外線
髪は紫外線に当たることで日焼けを起こし、キューティクルがめくれあがって水分が蒸発するため、パサパサになってしまいます。
また、紫外線が髪の奥にまで浸透すると、髪のケラチンタンパク質の成分であるアミノ酸が酸化し、ケラチンタンパク質が維持できなくなるため、髪が非常に弱くなります。
さらに、健康な髪はアミノ酸のシステインが2分子結合しています(シスチン結合)が、
紫外線によってこの結合が崩れてしまいます。
するとシステイン酸という別の物質が出来てしまい、髪にうねりが出たり手触りが悪くなったりする原因となるのです。
一度変質してしまった髪は元に戻ることがないため、カットするしか方法がありません。
しかし、紫外線は髪全体に当たっているため、毛先をカットしただけではまた同じような状態になってしまいます。
髪の毛にダメージを与える原因⑥乾燥・静電気
髪が乾燥する原因のうち熱やシャンプー、紫外線などについてはすでに書きましたが、空気の乾燥によって髪の水分が奪われることでも、パサパサ髪になってしまいます。
髪には水分が12%程度含まれており、気温や湿度によって変化します。
冬の乾燥期は10%以下になることもあり、7%を切るとキューティクルが剥がれやすくなり、髪がダメージを受けやすくなるのです。
また、すでにダメージへアの場合、髪内部の水分は6%程度まで減ってしまいます。
髪はダメージを受けると成分が流出するため、髪を濡らすとそのスペースに水分が入り込みます。
そのため、ダメージへアほど髪が乾きにくくなるのですが、熱を加え続けると入り込んだ水分だけでなく、残っていた水分まで蒸発してしまいます。
それによって髪がパサついてしまうのです。
また、冬といえば静電気ですが、ダメージを受けて水分を失っている髪ほど静電気が起きやすくなります。
乾燥した髪は摩擦が起きやすいため、髪の中のプラスとマイナスの電子が移動して静電気が発生してしまうのです。
また、着ている服の素材によって静電気が起きると、それが髪にまで伝わってしまうこともあります。
意外!?こんなことも髪ダメージの原因に
これまでご紹介したことは、何となく想像できるかもしれません。
しかし、これら以外にも髪に悪影響を与え、ダメージの原因となることがあります。
食生活や生活習慣も髪の毛の健康に影響します
食生活や生活習慣の乱れも、髪に影響を与えます。
それぞれについて見ていきましょう。
・食生活の乱れ
髪の毛が何からできているかといえば、私たちが食べたものですよね。
食事で摂ったタンパク質がビタミンやミネラルの力を借りてアミノ酸に分解され、さらに髪の毛のケラチンタンパク質に再合成されるのです。
タンパク質、ビタミンB群・E、亜鉛などが必要とされ、このうちどれかが欠けても健康な髪は生まれません。
栄養不足で生えて来た髪は死んだ毛母細胞の集まりなので、たとえ後から栄養素を摂ったとしても、人間と違い健康になることはありません。
それどころか元々弱いため、ちょっとした摩擦などが原因でキューティクルが簡単に剥がれてしまうのです。
また、乱れた食生活で栄養不足になると、身体が熱を作り出すことができなくなり、冷えやすくなります。
すると内臓の機能を守るために熱が身体の中心に集まるため、頭部がさらに冷えてしまいます。
冷えは血行不良を引き起こし、頭部に十分な栄養が届かなくなるため、ダメージを受けやすい髪になってしまうのです。
さらに、あまり油を抜き過ぎるダイエットも問題です。
髪にうるおいを与える皮脂を作り出すためには、適度に脂肪分を摂取することも大切です。
皮脂が不足すると18-MEAに髪をコーティングするオイル成分を送れなくなるため、髪が摩擦を受けやすくなり、髪が傷む原因となるのです。
・生活習慣の乱れ
①ストレス
よく、ストレスで白髪が増えるといいますが、ダメージへアの原因になることもあります。
ストレスを感じると、人間の自律神経は交感神経を活発化し、対処しようとします。
交感神経には血管を収縮させる働きがあり、頭部に血液が届かなくなってしまいます。
また、交感神経が活発な時は呼吸が浅くなり新鮮な空気を取り込めないため、体内が酸欠状態に陥ります。
すると新陳代謝がうまくできなくなるため、髪の成長が遅くなったり未熟なまま生えてきてしまったりするのです。
②運動不足
血行不良や酸欠は運動不足でも起こります。
血管は筋肉に沿って存在しているため、筋肉が動かなければ血管の収縮も弱くなります。
また、血液を全身に送り出す心臓のポンプも筋肉でできているため、血液を押し出す力が弱くなり、血流が悪くなってしまいます。
血流が悪くなってなかなか血液が届かなくなると、頭部の毛細血管は細くなり、いずれ消滅してしまいます。
毛細血管は元々髪の毛の10分の1程度の太さしかないため、ちょっとしたことで機能が止まってしまうのです。
③睡眠不足、質の悪い睡眠
さらに問題となるのが、睡眠不足や質の悪い睡眠です。
お肌のゴールデンタイムという言葉を聞いたことがあると思いますが、これは成長ホルモンが分泌されやすい時間帯ということです。
以前は22時~2時頃とされていましたが、現在は時間に関係なく、就寝後30分~3時間の間に多く分泌されることがわかっています。
成長ホルモンには髪を作る毛母細胞の修復や新陳代謝を促進させる働きがあり、髪の健康になくてはならないものです。
しかし、成長ホルモンは熟睡していないとあまり分泌されないことがわかっており、質の悪い睡眠で眠りが浅いと、髪が正常に成長できないのです。
また、人間には体内時計があり、朝日を浴びるとリセットされ、交感神経が活発に働き始めるようにできています。
夜更かしや夜勤などで朝以降に眠っても脳が覚醒していて熟睡できないため、何時間睡眠を取っても髪の健康に悪影響を及ぼします。
④喫煙・アルコールの過剰摂取
喫煙もアルコールも交感神経を活性化させてしまいます。
摂取直後は心身がリラックスできるのですが、その効果が薄れてくると反動で交感神経が活発になってしまうのです。
ニコチン切れでイライラしたり、お酒の飲み過ぎでケンカが起きたりするのは、これが原因です。
交感神経が活発になれば血管が収縮されてしまうため、頭部に血液が届かなくなってしまうのです。
また、アルコールを分解する際には亜鉛が大量に消費されます。
すると、食べたタンパク質が髪のケラチンタンパク質に変化することができなくなります。
さらに、肝臓がアルコールの分解で疲労すると、体内の不純物や有害物質が無毒化されないまま血中に流れ込みやすくなります。
血管が詰まりやすくなったり、汚れた血液で栄養不足になったりして、髪の毛の成長に悪影響を及ぼすのです。
まとめ
いかがでしょうか。
原因があり過ぎて、どうしたら良いかわからない!と感じたかもしれません。
しかし、髪は正しくケアしない限りどんどんダメージがひどくなってしまうのです。
毎日の積み重ねが大事!出来ることから始めましょう
これを読んで、生活習慣を大きく変化させなくてもできることはありましたか?
たとえば、シャンプーを洗浄力が穏やかなアミノ酸系に変えるとか、ドライヤーを低温大風量のものに買い替えるとか、パーマやヘアカラーの回数を減らしてカラートリートメントにしてみるとかなら、それほど負担にはなりませんよね。
あるいは、サプリメントをうまく利用しながら栄養のバランスを整えたり、一駅多く歩いたり、週末はウォーキングやサイクリングをしてみたり、といったことも、生活に組み込んでしまえばそんなに大変ではないはずです。
髪に良い生活習慣や食生活は、お肌や健康にも良いことばかりです。
美髪と美肌、健康のために、ぜひできることから始めてくださいね。
カラートリートメントは、髪や頭皮にやさしい染料を使いますが、この染料の粒度がとても重要で、粒度が荒すぎるとキューティクルの隙間に入れませんし、逆に細かすぎると髪の隙間に定着できずに流れ落ちてしまいます。最近では定着力や染まりを高めるための技術も上がってきており満足度の高い商品も増えています。