最近うまく髪がまとまらない、と悩んでいる人はいませんか?
髪は縦方向には強いものの摩擦には弱いため、どんなにケアしても多少は傷んでしまいます。
さらにパーマ、二剤式カラーリングなどでダメージが貯まっていくと、プロの美容師でさえお手上げになってしまうことも。
しかも、最近になって加齢とともに髪の成分が減少することがわかったのです。
今回は、このところ話題になっている「毛粗しょう症」について解説します。
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このページの目次
髪の老化やダメージを軽く考えていませんか?
肌が老化するんだから、髪が年とともに老化するのも当たり前…パーマや二剤式カラーリングは髪が傷むって昔から言われているし、仕方ないんじゃない…そんな風に考えていませんか?
確かに、髪自体の老化やダメージが健康に影響することはありません。
しかし髪には顔のフレームとしての役割がありますから、髪がパサパサになれば顔だって何となくうるおいがなく、老けた感じを与えてしまいます。
また、髪がまとまらないと、女性としての魅力が半減してしまうのです。
女性の見た目は、髪質やツヤが非常に大きく影響します。
中にはクセが強くツヤが出にくい髪質の場合もありますが、ダメージへアは毛先がパサパサで色も薄く、普通のくせ毛とは違うのがわかりますよね。
しかも、髪は生えてきてから修復することはできず、表面的に補修することしかできません。
そのため、髪がまとまらないほどダメージがひどくなったら最後、髪をすべてカットしない限りきれいな髪にはなりません。
しかも、新しく生えてくる髪が最初からダメージを受けているかもしれないのです。
なってからでは手遅れ!?毛粗しょう症とは
「毛粗しょう症」という言葉を聞いたことがありますか?
骨粗しょう症が骨の強度が低下してもろくなるように、「毛粗しょう症」とは髪の毛のタンパク質が流出して弱くなってしまうことを指します。
これは2013年に、サロン向けヘアケア製品メーカーの(株)ミルボンが発見しました。
年を追うごとに毛髪の密度、特に根元部分の密度が低下すること、そして、その原因がパーマやカラーリング、間違ったヘアケアに加え、加齢によって髪内部のタンパク質が流出しやすくなるためだということがわかったのです。
毛先の密度が根元より低下しているというのは、最もダメージを受けやすい部分だということで理解できます。
しかし、根元のタンパク質が減ってしまうということは、生まれてくる髪自体が老化しており、細くパサパサであること、さらにケアしても髪がまとまらないという症状を生み出しやすくなるということなのです。
骨粗しょう症の場合、予防はもちろん改善も可能です。
しかし毛粗しょう症の場合、髪の毛が死んだ細胞の集まりであることから、ダメージへアを改善させることはできません。
美容院で高度なテクニックを使い見た目を補修することは可能ですが、一度生えて来た髪を健康な状態に修復することはできないのです。
さらには、毛粗しょう症は髪の根本から老化しているため、頭皮の奥から改善しないとどんどんパサパサ状態が悪化してしまいます。
そのため、髪がまとまらないと感じたら、すぐにケアを始めることが大切です。
髪の老化やダメージを促進させる原因とNG行動
骨粗しょう症は更年期に発症することが多い疾病ですが、無理なダイエットや偏食も原因になるとされ、最近は若い人にも増えています。
同様に、毛粗しょう症も加齢が大きな原因ではあるものの、それ以外にも髪がまとまらない原因となることはたくさんあります。
洗浄力が強すぎるシャンプー
現在市販されているシャンプーの9割は高級アルコール系と呼ばれる、洗浄力が非常に強い界面活性剤を配合したものです。
元々は硬水で泡立ちにくいヨーロッパで開発された洗浄剤で、日本の軟水では泡立ちが良すぎ、髪と頭皮に必要な皮脂まで洗い落としてしまいます。
頭皮の皮脂は紫外線の害を抑制したり水分の蒸発を防いだりして、頭皮細胞を守る働きがあります。
また、頭皮の皮脂は髪の根元から全体へと回り、髪にツヤとうるおいを与えています。
しかし、皮脂がシャンプーで失われることで頭皮の水分が蒸発し、フケやかゆみの原因になります。
また、乾燥が続くと頭皮が硬くなり、その下にある毛細血管が潰されて髪を生み育てる毛母細胞に栄養が届かなくなるため、髪が栄養不足のままで生えてきてしまうのです。
さらに、髪の毛は摩擦に弱いため、皮脂コーティングを失った髪の表面にあるキューティクルは、シャンプーや流水などでめくれたり剥がれたりしやすくなります。
キューティクルの奥にはコルテックスという部分があり、タンパク質や脂質、水分などが詰まっています。
その部分が剥き出しになることでどんどん逃げてしまい、髪がまとまらない、パサパサになるといった症状が出てしまうのです。
シャンプー後の間違ったケア
シャンプー後の髪はキューティクルが開いており、非常に繊細な状態になっています。
その時にブラッシングしたり乾かさないで寝てしまったりすると、摩擦によってキューティクルが簡単に剥がれてしまうのです。
さらに、ブラシや寝具から雑菌がついて頭皮環境が非常に悪くなってしまい、抜け毛や薄毛の原因になることもあります。
間違ったドライヤーの使用法
ドライヤーのかけ方を間違えると、髪に強いダメージを与えます。
髪は60℃前後から変質するといわれていますが、ドライヤーの高温は120℃以上あります。
そのため、髪に近づけすぎたり長時間使用したりするとタンパク質が変質してゴワゴワになり、髪がまとまらないようになってしまうのです。
また、ドライヤーを毛先から根元に向かってかけると、キューティクルが逆立ったり剥がれたりしてしまい、これもダメージへアの原因になります。
紫外線によるダメージ
髪は全身で最も紫外線を浴びる部位で、顔の3~5倍といわれています。
そのため頭皮が乾燥しやすく、フケやかゆみの原因になり、頭皮環境が悪化してしまいます。
また、頭皮を守ろうと過剰な皮脂が分泌され、それが紫外線によって酸化して頭皮にダメージを与えることもあります。
さらに、毛母細胞にも紫外線が浸透して、健康な髪を作る機能を低下させてしまい、毛粗しょう症を引き起こすのです。
また、髪も乾燥してキューティクルが剥がれやすくなり、髪がパサついたりツヤがなくなったりするばかりでなく、枝毛や切れ毛の原因にもなり髪がまとまらない状態になってしまいます。
パーマや二剤式カラーリングをよくする
パーマや二剤式カラーリングに使用されているアルカリ剤には、パーマ液や染料などの薬剤を浸透させるためにキューティクルを開く働きがあります。
浸透性が良く、一度髪の奥に入り込むと2~4週間は残留するため、その間はずっとキューティクルが開きっぱなしになり、ちょっとしたことですぐ剥がれてしまいます。
また、髪にカールをつけたりブリーチしたりするために過酸化水素も配合されていますが、これにも髪のタンパク質を変質させる働きがあります。
髪がどんどんゴワゴワ、ぱさぱさになるのはこれらが原因なのです。
さらに、二剤式カラーリングには酸化染料が配合されています。
しっかり染まり色落ちもしにくいという点では優秀ですが、アレルギーを引き起こす危険性があり、旧表示指定成分になっています。
頭皮がダメージを受けてかゆみや炎症、ただれなどを起こすこともあり、毛母細胞が変質して健康な髪が生えてこなくなることもあります。
偏食や極端なダイエットによる栄養不足
髪は食べた物から出来ていますから、栄養不足は髪の健康を損なう原因となります。
髪の主成分であるケラチンタンパク質は18種類のアミノ酸からできており、各アミノ酸の比率も大体決まっています。
アミノ酸は肉や魚、乳製品や大豆製品だけでなく、ほとんどの食品に含まれていますが、アミノ酸のバランスがあまり良くないものが少なくありません。
そういったタンパク質を多く摂取しているとケラチンタンパク質のアミノ酸の比率が崩れ、髪が弱くもろくなります。
また、タンパク質自体の摂取が少なければ末端組織である髪には回って来なくなるため、やはり髪が痩せてしまうのです。
さらに、食べたタンパク質をケラチンタンパク質に再合成するには、ビタミンとミネラルも必要です。
そのため、これらが不足しても髪は劣化しやすくなります。
ミルボンの調査でわかったように、加齢とともに髪の毛から流出するタンパク質がどんどん増加していきます。
摂取する栄養素のバランスが悪い上に加齢でケラチンタンパク質が流出すると、毛粗しょう症を引き起こしてしまうのです。
女性ホルモンバランスの乱れや減少
女性ホルモンは非常に繊細なホルモンで、体調不良や栄養不足、睡眠不足、ストレスなどでバランスが崩れがちです。
女性ホルモンのエストロゲンには髪を健康に保つ働きがありますが、分泌量が減ることで髪のハリやコシ、ツヤがなくなってしまいます。
また、女性ホルモンは30歳を過ぎると徐々に減ってくるため、30代後半になると髪がまとまらないという悩みが増え始め、40代以降になると髪の毛粗しょう症が起こりやすくなるのです。
自分の髪の老化やダメージ度合いを計る方法
自分の髪が現在どんな状態にあるのか、以下の方法で判断することができます。
目の粗いクシや手ぐしで通りが良いか
髪がからまる場合、キューティクルが開いて髪同士が引っかかったりもつれたりしている可能性があります。
毛先に向かって手触りが悪くなる
根元はデコボコがなくツルっとしているのに、毛先に向かって手触りが悪くなるという場合、髪からケラチンタンパク質が流出し始めていると考えられます。
枝毛や切れ毛が増えてきた
ケア方法を変えていないのに枝毛や切れ毛が増えてきたという場合、髪のタンパク質や脂質、水分などがほとんどなくなり、毛粗しょう症を起こしている状態です。
またこの場合、毛先のほうが根元に比べると色が抜けて薄くなっていることもよくあります。
部分的にクセやうねりが出てきた
加齢による毛粗しょう症の場合と、キューティクルが部分的に剥がれてしまっている場合があります。
加齢の場合、コルテックス内のタンパク質2種類の配列が変化したことが原因です。
コルテックス内のケラチンタンパク質には2種類あり、それぞれ水を含みやすい性質と含みにくい性質を持っています。
健康な髪はこの2種類が混合して分布されているのですが、加齢とともに2種類が分かれて分布するようになります。
すると水分を含むほうが反り、含みにくいほうは縮むため、うねりが出てくるのです。
キューティクルが部分的に剥がれてしまっているという場合、その部分からタンパク質などの成分が流出し、その代わり水分が入り込みます。
するとその部分が膨張して反り、クセやうねりが出てしまうのです。
アホ毛が増えた
ピンと飛び出したアホ毛が増えてきたという場合も、毛粗しょう症を引き起こしている可能性があります。
アホ毛には生まれたばかりの新しい毛の場合と、切れ毛で短くなってしまった毛の場合があります。
新しい髪の場合はそれほど太くなく、毛先に向かって自然に細くなっていきますが、切れ毛の場合毛先が白かったり不自然な太さだったりと、新しい毛とは違う形状をしています。
この切れ毛状態のアホ毛が増えてきた場合、毛粗しょう症がかなり進んでいるかもしれません。
大事な髪が毛粗しょう症になるのを防ぐには
加齢によって髪のタンパク質が減ってくるのを、完全に止めることは難しいでしょう。
しかし、食事で摂ったタンパク質を頭皮に送ったり、頭皮にうるおいを与えて頭皮環境を良くしたりすることで、毛粗しょう症を最小限に留める、あるいは遅らせることは可能です。
以下の方法で髪の健康を守りましょう。
質の良いタンパク質を摂取する
どんなにケアをしても、髪の元となる成分が不足していたら徒労に終わってしまいます。
前述したように、髪の主成分といえばタンパク質です。
女性の場合、タンパク質は1日50g摂取すると良いといわれており、平成28年国民健康・栄養調査によると20歳以上の女性の平均は64.0gと、推奨量をクリアしています。
しかし、タンパク質は様々な食品に含まれているものの、質が良いものばかりではありません。
例えば朝食にパン6枚切り1枚(タンパク質約5g)、ランチにスパゲティ1人分(同約13g)、夜にご飯一膳(同約4g)を食べた場合、主食だけで22gも摂取していることになります。
これら穀類のタンパク質はアミノ酸のバランスが完璧ではなく、髪や頭皮のケラチンタンパク質を構成するには不十分です。
毛粗しょう症を防ぐためには、アミノ酸のバランスが良い肉や魚、乳製品、大豆製品など質の良いタンパク質を毎日しっかり食べましょう。
なお、ケラチンタンパク質を作るには、タンパク質のほか亜鉛やビタミンB群なども必要です。
どちらもタンパク質に含まれていますが、特に亜鉛はそれだけでは量が足りず、髪の毛粗しょう症を防ぐことはできません。
サプリメントなどをうまく利用しましょう。
頭皮を常に清潔に保つ
毎日シャンプーしてるから清潔なはず、と思っていても、案外毛穴の皮脂や汚れは落ちていないものです。
シャンプーでしっかり洗わなかった部分の皮脂や汚れが毛穴に貯まると、紫外線を浴びて酸化し、毛母細胞に悪影響を与えて毛粗しょう症になりやすくなるのです。
髪は頭皮を中心に丁寧に洗うことを心がけましょう。
また、必ず寝る前に髪を洗うことも大切です。
一日の汚れをそのままにして寝てしまうと、雑菌が繁殖して炎症を起こしやすくなったり、雑菌が放出する脂肪酸が頭皮を劣化させてしまったりするのです。
さらに、睡眠中は頭皮の新陳代謝を助け細胞の修復をする成長ホルモンが分泌されるため、その効果を半減させないためにも、夜シャンを心がけましょう。
頭皮マッサージをして血行を促進する
毛粗しょう症が髪のタンパク質の減少によるものであればこそ、毛根部にたっぷりタンパク質を届けるために、血行を良くすることが大切です。
しかし、血液は心臓のポンプによって送られるため、心臓から離れている頭皮まではなかなか充分に届きません。
そこでお勧めなのが、頭皮マッサージです。
頭皮マッサージをすると頭皮が柔らかくなり、下の毛細血管が広がりやすくなります。
さらに、頭皮を動かすことで血管やその回りが温まり、血行が良くなります。
すると頭皮に充分な栄養が届き、健康な髪が生えやすくなるのです。
育毛剤を使用する
頭皮マッサージの時に使うとさらに効果が期待できるのが、女性用の育毛剤です。
育毛剤は頭皮を保湿し、血行を促進させる成分が配合されている医薬部外品なので、頭皮環境の改善を強力にサポートしてくれるのです。
なお、男性用と女性用では成分に違いがあり、男性用の場合アルコールの配合量が多いため、頭皮が乾燥しやすくなります。
必ず女性用の育毛剤を使用しましょう。
髪と頭皮にやさしいシャンプーに替える
頭皮が健康になっても、髪にダメージを与えるような洗浄力が強すぎるシャンプーを使っていると、髪はまとまらないままです。
髪にうるおいを与えるには、アミノ酸系シャンプーが効果的です。
洗浄力が穏やかで、必要な皮脂は残して汚れだけをすっきり落としてくれますし、キューティクルを剥がしにくいので、これ以上髪にダメージを与えにくくなるのです。
ただしスタイリング剤などを使用していると、アミノ酸系シャンプーで一度洗っただけでは落ちないことがあります。
そんな場合は二度洗いし、最初は髪の毛、二回目は頭皮を中心に丁寧に洗いましょう。
パーマや二剤式カラーリングは控えめに
できるならパーマやカラーリングは避けたほうが良いのですが、女性にとって髪は自己表現のアイテムですよね。
そこで、負担がかかりにくい水パーマやコスメパーマ、酸性カラーなどを提案してくれる美容院を探しましょう。
髪のダメージを考慮してくれる美容院なら、髪がまとまらないといった悩みに真摯に対応してくれますよ。
なお、白髪染めをしている場合は、二剤式のものではなく、カラートリートメントをお勧めします。
白髪染めは頻繁に行なうため、アルカリ剤や過酸化水素、酸化染料による悪影響がとても大きいのです。
その点、カラートリートメントはこれらの薬剤を使用していないので安心です。
さらに、髪をまとまり良くする補修成分が配合されているので、使い続けると髪のハリやコシ、ツヤが出やすくなりますよ。
髪の毛は、女性の美しさを表現するためにとても大切なものです。
髪がまとまらないままで放置していると、加齢とともに毛粗しょう症になりやすくなってしまいます。
髪と頭皮の環境を良くして、いつまでも美しい髪をキープしましょう。
カラートリートメントは、髪や頭皮にやさしい染料を使いますが、この染料の粒度がとても重要で、粒度が荒すぎるとキューティクルの隙間に入れませんし、逆に細かすぎると髪の隙間に定着できずに流れ落ちてしまいます。最近では定着力や染まりを高めるための技術も上がってきており満足度の高い商品も増えています。