白髪染め・カラートリートメントの成分解説
4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノール
学名 | 4-HYDROXYPROPYLAMINO-3-NITROPHENOL |
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用途・効果 | 染料 |
安全性 | C (危険性は少ないもののなるべく使用は控えたい成分) |
よく使われる商品例 | リンスインシャンプー、コンディショナー、トリートメント、カラートリートメント、一時染毛料 |
4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノールとは?
ヘアカラートリートメントの多くに使用されている染毛料の一つです。
ジアミン系などの酸化染料よりは刺激が弱く、クチナシやアナトーなどの天然色素よりは刺激が強いとされています。
現在ヘアカラートリートメントでよく宣伝されているのが、髪の表面と少し奥に付着する作用があるHC染料や塩基性染料ですが、4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノールに関する説明はほぼ皆無です。
しかしこの成分は酸化染料の誘導体なので、危険視されることが多いようです。
ところが2005年に東京都健康安全研究センターで実験を行ったところ、アレルギーを引き起こす可能性が高いといわれるパラフェニレンジアミンだけでなく、HC染料や塩基性染料の一部はパラフェニレンジアミンと同程度、あるいはそれ以上の刺激があることがわかりました。
それと比較すると、この成分はそのような結果は出ておらず、アレルギーを引き起こす可能性は低いと考えてよいでしょう。
また、「誘導体」とは元の物質のマイナス点を補ったり、デメリットになる部分を除去したもののことを指しますので、酸化染料の誘導体であるというだけでむやみに危険視する必要はありません。
4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノールの安全性は?
合成染料の中では最も安心して使用できる成分の一つですが、それでもアレルギーの報告は皆無ではありません。
この成分が配合されていないヘアカラートリートメントもありますので、そちらを試してみて刺激を感じないようであれば、4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノールに対するアレルギーかもしれません。
4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノールの役割は?
HC染料や塩基性染料のサポート役として、色持ちを良くするために配合されます。
分子が小さいのでHC染料と共にキューティクルの隙間から入り込み、色を付着させます。
しかしHC染料と同様非イオン性なので付着力はあまり強くありません。
- Attention -
安全性判定は各種文献を参考に当サイトの見識による独自の判定としております。特にアレルギーなどが心配な方は必ず医師に相談のもとご利用ください。
・含有量について
各成分の含有量は成分表示順に基づいて算出しておりますが、1%未満の成分については順不同にて掲載されており、どこからが1%未満なのかの明示はないため、成分表示順にて含有量を算出しております。
・色剤
着色料や染料は配合の量に関係なく、最後にまとめて表示するルールとなっているため実際の含有量はグラフよりも多くなっている可能性があります。(特にタール系色素が含まれている場合にはご注意ください)
・メイコンテイン表示
同一製品で色違いの商品など、色剤のみが異なる場合、(+/-)の表示の後に全色の含有成分をまとめて記載出来る制度のこと。当サイトでは記載された全成分を判定対象としています。