白髪染め・カラートリートメントの成分解説
アミノフェノール
学名 | Aminophenol |
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用途・効果 | |
安全性 | D (毒性や刺激が強く、なるべく使用したくない成分) |
よく使われる商品例 | ヘアカラー・白髪染め |
アミノフェノール とは?
フェノールのベンゼン核にある水素原子をアミノ基で変換した化合物です。
パラアミノフェノール、オルトアミノフェノール、メタアミノフェノールなどの異性体があり、どれも医薬部外品原料に指定されています。
これらは薬品の原料になったり写真の現像薬として使用されたりするほか、酸化染料として、ヘアカラーや白髪染めに配合されています。
パラアミノフェノールとオルトアミノフェノールは染料中間体と呼ばれ、酸化することで発色します。
メタアミノフェノールはカップラーと呼ばれ、染料中間体と合わさることで発色します。
これらはどれも発色に酸素が必要なため、酸化染料と呼ばれています。
これらの調色によって、赤茶~黒褐色まで様々な色を作り出すことができます。
アミノフェノール の安全性は?
安全データシートによると、フェノール系は刺激性があり、吸入すると喘息や呼吸困難、接触するとアレルギー性皮膚炎を起こす危険性があり、生殖能や胎児に悪影響を及ぼす可能性があるとされています。
パラアミノフェノールは労働安全衛生法で「変異原性が認められた」となっています。
また、オルトアミノフェノールには「遺伝性疾患の恐れ」があります。
どれも劇物指定されており、皮膚から吸収される危険性があることも判明しています。
これらのことから、皮膚への刺激があるだけでなく、DNAや細胞の変性の恐れもあり、できるだけ避けたい成分です。
アミノフェノール の役割は?
これらの成分は医薬部外品原料なので、二剤式ヘアカラーや白髪染めなど、医薬部外品に指定された商品にのみ使用されています。
アミノフェノール系のほかジアミン系の染料やカップラーなどと組み合わせることで、あらゆるカラーを作り出すことができます。
- Attention -
安全性判定は各種文献を参考に当サイトの見識による独自の判定としております。特にアレルギーなどが心配な方は必ず医師に相談のもとご利用ください。
・含有量について
各成分の含有量は成分表示順に基づいて算出しておりますが、1%未満の成分については順不同にて掲載されており、どこからが1%未満なのかの明示はないため、成分表示順にて含有量を算出しております。
・色剤
着色料や染料は配合の量に関係なく、最後にまとめて表示するルールとなっているため実際の含有量はグラフよりも多くなっている可能性があります。(特にタール系色素が含まれている場合にはご注意ください)
・メイコンテイン表示
同一製品で色違いの商品など、色剤のみが異なる場合、(+/-)の表示の後に全色の含有成分をまとめて記載出来る制度のこと。当サイトでは記載された全成分を判定対象としています。