白髪染め・カラートリートメントの成分解説
炭酸水素アンモニウム
学名 | Ammonium hydrogen carbonate |
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用途・効果 | |
安全性 | B (安全性は高いが、稀にアレルギー報告のある成分) |
よく使われる商品例 | ヘアカラートリートメント、ヘアカラー |
炭酸水素アンモニウムとは?
炭酸のモノアンモニウム塩で、重炭酸アンモニウムとも呼ばれます。
アンモニア水と二酸化炭素から作られる粉末で、アンモニア臭があります。
水に溶けると弱アルカリ性となり、加熱すると気泡を作り膨張します。
炭酸水素ナトリウム(重曹)と似た働きがありますが、より低温で作用するため光熱費の節減になるとして、お菓子などに使用されています。
アンモニア臭は加熱すると消えるので、臭いも味も残りません。
炭酸水素アンモニウムにはアンモニアのpHを下げるという作用があります。
株式会社マンダムが2008年に研究発表を行なっており、ヘアカラーに使用するとpHが下がることで刺激が弱くなり、しかも脱色力が強くなります。
炭酸水素アンモニウムの安全性は?
国際化学物質安全性カードに収録されており、吸入すると咳や咽頭痛を覚えたり、目に入ると発赤や痛みを感じたりするとされており、皮膚への刺激性もあります。
多くのカラートリートメントに配合されており、少ない配合量ではそれほど問題ありませんが、刺激を感じるようであれば、この成分が配合されていない製品を選びましょう。
炭酸水素アンモニウムの役割は?
pH調整剤として配合されます。
髪にとっては弱酸性が良いのですが、酸性が強くなるほどキューティクルが閉じてしまい、染毛料が入り込みにくくなります。
そのため炭酸水素アンモニウムで髪を一時的に弱アルカリ性にすることで、キューティクルを少し開かせ、染料を浸透させます。
- Attention -
安全性判定は各種文献を参考に当サイトの見識による独自の判定としております。特にアレルギーなどが心配な方は必ず医師に相談のもとご利用ください。
・含有量について
各成分の含有量は成分表示順に基づいて算出しておりますが、1%未満の成分については順不同にて掲載されており、どこからが1%未満なのかの明示はないため、成分表示順にて含有量を算出しております。
・色剤
着色料や染料は配合の量に関係なく、最後にまとめて表示するルールとなっているため実際の含有量はグラフよりも多くなっている可能性があります。(特にタール系色素が含まれている場合にはご注意ください)
・メイコンテイン表示
同一製品で色違いの商品など、色剤のみが異なる場合、(+/-)の表示の後に全色の含有成分をまとめて記載出来る制度のこと。当サイトでは記載された全成分を判定対象としています。