アンナットの成分解説と安全性、役割

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白髪染め・カラートリートメントの成分解説

アンナット

学名 Annatto
用途・効果
安全性 B (安全性は高いが、稀にアレルギー報告のある成分)
よく使われる商品例 石鹸、美容液、ボディケア、ハンドケア、口紅、リップグロス、トリートメント、カラートリートメント、ヘアケア

アンナットとは?

アンナット(Annatto)とは、ベニノキ科ベニノキ(紅の木)という低木の種から採れる色素のことで、これまで「水溶性アナトー」と呼ばれていたものが改正されたものです。

ベニノキは熱帯アメリカが原産で、現在ラテンアメリカなど熱帯・亜熱帯地方で栽培されています。
種子の周囲の皮が赤橙色で、それを油脂や溶剤、水溶液などから抽出したものです。
油やプロピレングリコールで種子から抽出する方法、溶剤で色素を抽出してから溶剤を取り除く方法、アルカリ性水溶液で抽出してから加水分解して再度抽出する方法などがあり、アンナット(水溶性アナトー)は最後の方法で得られ、指定添加物になっています。
抽出された色素は黄色から橙色で、ハム、ソーセージなどの加工食肉や水産加工品、乳製品、クッキーなど非常に多くの食品に使用されています。

アンナットの安全性は?

天然のアナトー色素(アンナット)は古くから使用されてきたもので、動物実験でも毒性はないと判断されています。
しかし、栽培地によっては水銀汚染されており、1998年の国立医薬品食品衛生研究所の発表によると、アンナットから水銀とカドミウムが検出されたという報告があります。
また、変異原性(DNAや染色体を変化させる作用)が疑われており、安全とは言い切れない成分です。

アンナットの役割は?

天然の着色剤として、主にヘアカラートリートメントに使用されています。
しかしメラニン色素を破壊することはなく髪の表面と少し奥に入り込むだけなので、定着はせず、少しずつ色落ちします。
そのほか、パステル系の淡い黄色からオレンジ色は気持ちを明るくし優しい感じを与えるため、色彩心理を狙って化粧品の着色に使用されることもあります。

- Attention -

安全性判定は各種文献を参考に当サイトの見識による独自の判定としております。特にアレルギーなどが心配な方は必ず医師に相談のもとご利用ください。

・含有量について
各成分の含有量は成分表示順に基づいて算出しておりますが、1%未満の成分については順不同にて掲載されており、どこからが1%未満なのかの明示はないため、成分表示順にて含有量を算出しております。

・色剤
着色料や染料は配合の量に関係なく、最後にまとめて表示するルールとなっているため実際の含有量はグラフよりも多くなっている可能性があります。(特にタール系色素が含まれている場合にはご注意ください)

・メイコンテイン表示
同一製品で色違いの商品など、色剤のみが異なる場合、(+/-)の表示の後に全色の含有成分をまとめて記載出来る制度のこと。当サイトでは記載された全成分を判定対象としています。

<参考文献>
自分で調べて採点できる化粧品毒性判定事典
化粧品成分用語事典
化粧品成分ガイド

ルプルプ

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