BHTの成分解説と安全性、役割

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白髪染め・カラートリートメントの成分解説

BHT(別名:ブチルヒドロキシアニソール)

学名 BHT
用途・効果
安全性 D (毒性や刺激が強く、なるべく使用したくない成分)
よく使われる商品例 固形石鹸、洗顔フォーム、クレンジング、化粧水、乳液、美容液、保湿クリーム、パック、ピーリング、マッサージ料、ボディケア、化粧下地、顔用・ボディ用日焼け止め、ファンデーション、パウダー、チーク、口紅、リップグロス、アイブロウ、アイライナー、マスカラ、シャンプー、コンディショナー、トリートメント、頭皮ケア、入浴剤

BHTとは?

BHTとはジブチルヒドロキシトルエンのことで、酸化防止剤です。
4-ヒドロキシトルエンと3級ブタノール2分子から作られ、白色の結晶で脂溶性です。
ゴム製品や石油製品、プラスチック製品の酸化防止剤、接着剤、飼料添加物として使用されています。
食用油や魚介冷凍品、バター、マーガリンなどにも添加されていましたが、近年BHTの危険性が内閣府食品安全委員会などから報告され、食品には使用されなくなってきています。

BHTの安全性は?

内閣府食品安全委員会の報告書によると、BHTは吸収されやすく、動物実験ではラットの脂肪組織への沈着や肺腫瘍発生が数例認められました。
また、犬での実験では軽度から中程度の下痢が起こったり、妊娠中のラットから生まれた子供に無眼球が生じたりといった例もありました。
精子異常や細胞の変異原性なども報告され、確実に有害と決定づけるデータは得られていないものの、発がん性が疑われています。

これらはすべて投与によるもので、塗布に対する評価は日本医薬品添加剤協会のデータがあります。
それによると、接触性皮膚炎が誘発される可能性があるという結果になっています。
通常の濃度であればアレルギーを発症することはないとされていますが、すでに発症している人に使用すると悪化する場合があります。
化粧品への配合は1.0%以下と上限が決められており、それ以下であれば安全性は高いとされていますが、できるだけ避けたほうが良い成分です。

BHTの役割は?

熱に強く安価なことから、非常に多くの化粧品に酸化防止剤として配合されています。
脂溶性で、油分の酸化を防止する働きがあります。
また、相乗効果が得られることから他の酸化防止剤と併用されることが多いです。

- Attention -

安全性判定は各種文献を参考に当サイトの見識による独自の判定としております。特にアレルギーなどが心配な方は必ず医師に相談のもとご利用ください。

・含有量について
各成分の含有量は成分表示順に基づいて算出しておりますが、1%未満の成分については順不同にて掲載されており、どこからが1%未満なのかの明示はないため、成分表示順にて含有量を算出しております。

・色剤
着色料や染料は配合の量に関係なく、最後にまとめて表示するルールとなっているため実際の含有量はグラフよりも多くなっている可能性があります。(特にタール系色素が含まれている場合にはご注意ください)

・メイコンテイン表示
同一製品で色違いの商品など、色剤のみが異なる場合、(+/-)の表示の後に全色の含有成分をまとめて記載出来る制度のこと。当サイトでは記載された全成分を判定対象としています。

<参考文献>
自分で調べて採点できる化粧品毒性判定事典
化粧品成分用語事典
化粧品成分ガイド

ルプルプ

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