アジピン酸ジイソブチルの成分解説と安全性、役割

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白髪染め・カラートリートメントの成分解説

アジピン酸ジイソブチル

学名 Diisobutyl Adipate
用途・効果
安全性 A (安全性に信頼が持てる成分)
よく使われる商品例 化粧水、乳液、美容液、保湿クリーム、シャンプー、コンディショナー、トリートメント、カラートリートメント

アジピン酸ジイソブチルとは?

アジピン酸ジイソブチルは難溶性の成分を溶けやすくする溶媒物質です。

アジピン酸は有機酸の一つで、サトウダイコンなどに含まれている成分です。
通常はシクロヘキサノールやシクロヘキサンなどから硝酸酸化法という化学合成によって作られますが、最近より環境にやさしいオゾン製法が開発されています。
食品添加物として認められており、主に豆腐の凝固剤や中華麺のかんすい、ソーセージやハムの結着剤などに使用されています。
食品の日持ちを良くしたり、酸味を与えたり、pH調整剤としても使われています。
また、ナイロン6-6の原料の一つでもあります。

ジイソブチルは高分子のため溶けにくい成分を溶けやすくし、分散させる溶剤としての働きがあります。
そのことから、化粧品には可塑剤(かそざい)として使用されることもあります。
可塑剤とは商品の柔らかさを調整したり、揮発性を弱めて香りを長持ちさせたりする作用のことで、溶けにくく固い成分を柔らかくしてなじみよくしたり、香りのよさを長引かせる芳香調整の働きをします。

アジピン酸ジイソブチルの安全性は?

日本医薬品添加剤協会の検査によって、投与による毒性や遺伝的毒性、発がん性はないと確認されています。
妊娠中のラットに投与したところ、高濃度の場合胎児に異常が出たという結果が出ていますが、塗布する程度であれば全く問題はないと考えられています。

アジピン酸ジイソブチルの役割は?

溶けにくい成分の溶剤として使用することで成分がより浸透しやすくなる上なじみがよくなり、高いエモリエント効果が期待できます。
また、乳液やクリーム、ヘアケア剤に配合すると、香りを強調したり長引かせたりすることができます。

- Attention -

安全性判定は各種文献を参考に当サイトの見識による独自の判定としております。特にアレルギーなどが心配な方は必ず医師に相談のもとご利用ください。

・含有量について
各成分の含有量は成分表示順に基づいて算出しておりますが、1%未満の成分については順不同にて掲載されており、どこからが1%未満なのかの明示はないため、成分表示順にて含有量を算出しております。

・色剤
着色料や染料は配合の量に関係なく、最後にまとめて表示するルールとなっているため実際の含有量はグラフよりも多くなっている可能性があります。(特にタール系色素が含まれている場合にはご注意ください)

・メイコンテイン表示
同一製品で色違いの商品など、色剤のみが異なる場合、(+/-)の表示の後に全色の含有成分をまとめて記載出来る制度のこと。当サイトでは記載された全成分を判定対象としています。

<参考文献>
自分で調べて採点できる化粧品毒性判定事典
化粧品成分用語事典
化粧品成分ガイド

ルプルプ

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