ミリストイルメチルアミノプロピオン酸ヘキシルデシルの成分解説と安全性、役割

ミリストイルメチルアラニンとヘキシルデカノールのエステルで、アミノ酸誘導体から出来ているエモリエント成分です。

ミリストイルとは飽和脂肪酸のミリスチン酸がアミド結合で変化したもので、ミリストイルメチルアラニンはミリスチン酸とN-メチル-β-アラニンから合成される、アニオン界面活性剤です。
タンパク質の疎水性や細胞膜への親和性が高く、柔軟、平滑・潤滑性があり、薄く伸ばすことができる特徴を持っています。

ヘキシルデカノールは脂肪族アルコールで、プロピレンが原料の高級アルコールです。
油性ですがべたつきが少ないので、エモリエント成分として化粧品に配合されます。

アニオン（陰イオン）界面活性剤のミリストイルメチルアラニンが成分に配合されているので、若干の刺激があります。
アニオン系は吸着しても水で流れやすいので肌に浸透しにくくそれほど心配する必要はありませんが、肌が敏感な人は注意してください。

薄い皮膜となって肌を覆うので保湿性が高く、エモリエント効果で肌を柔軟することを目的に美容液やファンデーションなどに使用されます。
また、トリートメントやヘアケア製品に配合すると、さらっとしで指通りがよく、かつしっとりとまとまりがよくなるので、自由にスタイリングできます。
さらにドライヤーの熱から髪を保護する働きもあります。