加水分解クチナシエキスの成分解説と安全性、役割

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白髪染め・カラートリートメントの成分解説

加水分解クチナシエキス

学名 Hydrolyzed Gardenia Florida Extract
用途・効果
安全性 B (安全性は高いが、稀にアレルギー報告のある成分)
よく使われる商品例 固形石鹸、白髪隠しパウダー、シャンプー、カラートリートメント、ヘアスタイリング剤、ヘアケア

加水分解クチナシエキスとは?

クチナシ(梔子・山梔子)はアカネ科の低木で、東アジアに分布しています。
これを酸や酵素などで加水分解してできるのが、加水分解クチナシエキスです。
加水分解することで分子が小さくなり、浸透性を高めることができます。

クチナシは果実を乾燥させると黄色、酵素処理すると青色や赤色の天然着色料となり、古くから生地を染める染料として使われてきました。
また、たくわんやきんとんの黄色もクチナシで染められていました。

クチナシにはイリドイド配糖体のゲニポシド(ゲニポサイド)やカロチノイド色素のクロシン(クロチン)などが含まれています。
ゲニポシドには抗腫瘍作用やコレステロール・中性脂肪値の上昇抑制、血圧降下作用や胆汁の分泌を促進する作用があります。
クロシンは神経細胞に働きかけ、記憶障害を改善する働きがあるといわれています。
また乾燥させた果実の粉には消炎作用や鎮痛効果があるといわれ、水や卵白で練ったものを塗ると炎症が治まるといわれています。

加水分解クチナシエキスの安全性は?

クチナシは古くから食用や漢方薬として使用されてきたので、安全性は高いといえます。
しかしアレルギーの原因になるとの報告があり、またゲニポシドが下痢を引き起こす危険性も知られています。
不安な場合はパッチテストで確認しましょう。

加水分解クチナシエキスの役割は?

クチナシには保湿作用があるので、乾燥から肌を守り肌荒れを防ぐために多くの化粧品に使用されていますが、加水分解されたものは主にヘアケア製品に配合されています。
主な目的は着色で、そのほか保湿作用や抗炎症作用で頭皮環境の改善が期待できます。

- Attention -

安全性判定は各種文献を参考に当サイトの見識による独自の判定としております。特にアレルギーなどが心配な方は必ず医師に相談のもとご利用ください。

・含有量について
各成分の含有量は成分表示順に基づいて算出しておりますが、1%未満の成分については順不同にて掲載されており、どこからが1%未満なのかの明示はないため、成分表示順にて含有量を算出しております。

・色剤
着色料や染料は配合の量に関係なく、最後にまとめて表示するルールとなっているため実際の含有量はグラフよりも多くなっている可能性があります。(特にタール系色素が含まれている場合にはご注意ください)

・メイコンテイン表示
同一製品で色違いの商品など、色剤のみが異なる場合、(+/-)の表示の後に全色の含有成分をまとめて記載出来る制度のこと。当サイトでは記載された全成分を判定対象としています。

<参考文献>
自分で調べて採点できる化粧品毒性判定事典
化粧品成分用語事典
化粧品成分ガイド

ルプルプ

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