白髪染め・カラートリートメントの成分解説
メチルイソチアゾリノン
学名 | Methylisothiazolinone |
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用途・効果 | |
安全性 | C (危険性は少ないもののなるべく使用は控えたい成分) |
よく使われる商品例 | 洗顔料、ボディソープ、化粧水、乳液、パック、アイシャドウ、シャンプー、ヘアコンディショナー、トリートメント、ヘアスタイリング剤、ヘアカラー剤 |
メチルイソチアゾリノンとは?
強力な抗菌剤で、防腐剤としてパラベンの代わりに良く使用されています。
非常に殺菌力が強く、刺激性も高い成分です。
日本ではポジティブリスト(原則として禁止されているが、例外として使用許可が下りている成分のリスト)に掲載されており、メチルイソチアゾリノンのみの場合、洗い流さないタイプには100g中0.01gまで配合してよいとされています。
以前はメチルクロロイソチアゾリゾンが使用されていましたが、これが配合されていると配合上限が0.001%と非常に刺激が強いため、現在はあまり使用されていません。
メチルイソチアゾリノンの安全性は?
厚生労働省から洗い流さない化粧品への配合量上限が定められており、さらにヨーロッパ化粧品工業会では使用禁止を勧告している成分です。
刺激性が強く、アレルギー性皮膚炎を引き起こす可能性があり、発赤、湿疹、水泡などの症状が出ることがあります。
調査では、日本のアレルギー陽性率は1.1~2.0%となっています。
残念ながら日本ではまだ非常に多くの製品に使用されており、さらに植物素材の使用で有名なフランスの自然派化粧品メーカーも多用しているなど、洗い流す製品とはいえ不安が残ります。
できるだけ使用を避けたい成分です。
メチルイソチアゾリノンの役割は?
防腐剤および抗菌剤として高い効能があるため、化粧品の劣化を防ぐために使用されています。
以前はパラベンが使用されていることが多かったのですが、悪評が高くなったためメチルイソチアゾリノンに切り替えるメーカーが増えたようです。
しかし、パラベンが使用上限量1%であることを考えると、刺激性ははるかに高いのです。
化粧品のほか、抗菌力の高さからウェットティッシュやトイレタリー製品にも使用されています。
- Attention -
安全性判定は各種文献を参考に当サイトの見識による独自の判定としております。特にアレルギーなどが心配な方は必ず医師に相談のもとご利用ください。
・含有量について
各成分の含有量は成分表示順に基づいて算出しておりますが、1%未満の成分については順不同にて掲載されており、どこからが1%未満なのかの明示はないため、成分表示順にて含有量を算出しております。
・色剤
着色料や染料は配合の量に関係なく、最後にまとめて表示するルールとなっているため実際の含有量はグラフよりも多くなっている可能性があります。(特にタール系色素が含まれている場合にはご注意ください)
・メイコンテイン表示
同一製品で色違いの商品など、色剤のみが異なる場合、(+/-)の表示の後に全色の含有成分をまとめて記載出来る制度のこと。当サイトでは記載された全成分を判定対象としています。