白髪染め・カラートリートメントの成分解説
パラフェニレンジアミン
学名 | |
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用途・効果 | |
安全性 | () |
よく使われる商品例 | ヘアカラー、白髪染め |
パラフェニレンジアミン とは?
パラフェニレンジアミンは1863年にドイツで発見されたヘアカラー剤で、「酸化染料」の一種です。
酸化染料とはそれのみでは発色せず、その名の通り酸化することで発色するタイプの染料のことで、そのもの自体に色がついている直接染料に対するものとして「間接染料」とも呼ばれます。
昔は空気酸化により色を定着させていましたが、現在は過酸化水素によってより効率的に染めるようになっています。
パラフェニレンジアミン の安全性は?
かぶれやアレルギーを引き起こす危険性が認められており、旧表示指定成分になっています。
特にアナフィラキシーショックを引き起こすなど重篤な症状を発症することもあり、死亡例もある成分です。
ちょっとした痒み程度がたまにある、という程度でしたら刺激性接触皮膚炎の可能性もありますが、毎回頭皮に痒みを感じたり腫れたりする、発赤やブツブツができるようであれば、アレルギー性皮膚炎の可能性が高いです。
使用後6時間後あたりから症状が出始め、48時間後に最も症状がひどくなるというのが典型的なアレルギー性皮膚炎の症状です。
そのような症状が出た場合はすぐに使用を止め、皮膚科でアレルギーテストを受けるようにしてください。
また危険を事前に回避するために、この成分が配合されている場合は必ず毎回パッチテストを行なうようにしましょう。
パラフェニレンジアミン の役割は?
酸化して発色すると黒褐色になるので、2剤式の白髪染めや茶系のヘアカラー剤に配合されています。
パーマによる退色が比較的大きいタイプの染料です。
- Attention -
安全性判定は各種文献を参考に当サイトの見識による独自の判定としております。特にアレルギーなどが心配な方は必ず医師に相談のもとご利用ください。
・含有量について
各成分の含有量は成分表示順に基づいて算出しておりますが、1%未満の成分については順不同にて掲載されており、どこからが1%未満なのかの明示はないため、成分表示順にて含有量を算出しております。
・色剤
着色料や染料は配合の量に関係なく、最後にまとめて表示するルールとなっているため実際の含有量はグラフよりも多くなっている可能性があります。(特にタール系色素が含まれている場合にはご注意ください)
・メイコンテイン表示
同一製品で色違いの商品など、色剤のみが異なる場合、(+/-)の表示の後に全色の含有成分をまとめて記載出来る制度のこと。当サイトでは記載された全成分を判定対象としています。