白髪染め・カラートリートメントの成分解説
PEG-2オレアンモニウムクロリド(別名:ポリエチレングリコール-2オレアンモニウムクロリド)
学名 | PEG-2 OLEAMMONIUM CHLORIDE |
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用途・効果 | 界面活性剤として |
安全性 | D (毒性や刺激が強く、なるべく使用したくない成分) |
よく使われる商品例 | カラートリートメント、ヘアスタイリング |
PEG-2オレアンモニウムクロリドとは?
PEGとはポリエチレングリコールのことで、分子量が2万前後までのものを指します。
他の分子との結合によってアニオン(陰イオン)系、ノニオン(非イオン)系、カチオン(陽イオン)系の界面活性剤になりますが、PEG-2オレアンモニウムクロリドは4級アンモニウム塩のカチオン界面活性剤です。
主に静電気防止やヘアコンディショニングのために配合されています。
カチオン界面活性剤は水分に浸すと親水基がプラスを帯びる性質があります。
シャンプーに配合されている界面活性剤はアニオン系が多く、洗浄力はあるのですが親水基がマイナスを帯びており、髪に静電気となって付着してしまいます。
すると髪がきしんだりゴワゴワした手触りになったりしてしまうため、プラスを帯びたカチオン系で中和する必要があるのです。
また、カチオン界面活性剤には柔軟・殺菌作用があるものが多いため、ヘアトリートメント剤や洗濯の柔軟剤などに使用されています。
PEG-2オレアンモニウムクロリドの安全性は?
界面活性剤の中で最も刺激が強いといわれているのが、カチオン界面活性剤です。
殺菌性があるため、肌荒れを起こしやすいといわれます。
また、細胞膜や髪はマイナスを帯びているためカチオン界面活性剤が吸着しやすく、洗い流す時に必要以上に皮脂を取り去ってしまい、ダメージを与えやすいとされています。
トリートメント剤や柔軟剤は長時間物質に吸着する必要があるため、シャンプーや洗剤で流れ落ちると肌や髪がゴワゴワになってしまうという危険性があるのです。
PEG-2オレアンモニウムクロリドはカチオン系の中では比較的低刺激とされていますが、成分表で最初のほうに記載されている場合は配合量が多いということなので、使用はお勧めしません。
PEG-2オレアンモニウムクロリドの役割は?
髪に柔軟性を与え、静電気を抑えまとまりやすくする働きがあるため、トリートメント剤やスタイリング剤に配合されます。
- Attention -
安全性判定は各種文献を参考に当サイトの見識による独自の判定としております。特にアレルギーなどが心配な方は必ず医師に相談のもとご利用ください。
・含有量について
各成分の含有量は成分表示順に基づいて算出しておりますが、1%未満の成分については順不同にて掲載されており、どこからが1%未満なのかの明示はないため、成分表示順にて含有量を算出しております。
・色剤
着色料や染料は配合の量に関係なく、最後にまとめて表示するルールとなっているため実際の含有量はグラフよりも多くなっている可能性があります。(特にタール系色素が含まれている場合にはご注意ください)
・メイコンテイン表示
同一製品で色違いの商品など、色剤のみが異なる場合、(+/-)の表示の後に全色の含有成分をまとめて記載出来る制度のこと。当サイトでは記載された全成分を判定対象としています。