白髪染め・カラートリートメントの成分解説
ステアリン酸PEG
学名 | PEG Stearate |
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用途・効果 | |
安全性 | D (毒性や刺激が強く、なるべく使用したくない成分) |
よく使われる商品例 | 固形石鹸、洗顔フォーム、クレンジング、化粧水、乳液、美容液、保湿クリーム、パック、マッサージ料、ハンドケア、ボディケア、化粧下地、顔用・ボディ用日焼け止め、ファンデーション、パウダー、チーク、アイライナー、マスカラ、シャンプー、コンディショナー、トリートメント、ヘアケア |
ステアリン酸PEGとは?
ステアリン酸PEGはステアリン酸のポリエチレングリコールエーテルで、ノニオン(非イオン)界面活性剤です。
PEGの後に-2、-3、-4など分子量がついており、一番多いのは現在のところ-150です。
このような表記になるとは限らず、モノステアリン酸グリセリル、モノステアリン酸エチレングリコールなどといった書き方をすることもあります。
どれも親水性増粘剤として乳化作用を持ち、さらにステアリン酸の特徴も持っています。
ステアリン酸は高級飽和脂肪酸で、親水基と疎水基の両方を持っており酸化しにくいため、化粧品や医薬品、食品添加物として使用されています。
化粧品の分野ではその抗酸化作用と保湿作用から、多くの製品に配合されています。
ステアリン酸PEGの安全性は?
ステアリン酸はヤシ油など動植物から抽出される成分なので、界面活性剤といってもそれほど刺激性は強くありません。
また、ノニオン(非イオン)は界面活性剤の中で最も毒性や刺激性が低いとされており、それほど危険視する必要はありません。
しかし肌への刺激がゼロではない上、ノニオンは他の界面活性剤の補助剤として使用されることもあるので、肌が弱い人は他成分もチェックして、他の界面活性剤が配合されていないのか確認して試すようにしてください。
ステアリン酸PEGの役割は?
乳化作用に優れているので、製品の特徴に応じたテクスチャーにすることができます。
またステアリン酸の高い抗酸化作用によって皮膚細胞が正常に活動することから、肌のターンオーバーを促進させる働きが期待できます。
水分と皮脂を乳化させ皮膜となるので保湿作用があり、さらに抗菌作用もあるとされるのでニキビケアや頭皮ケアなどにも向いています。
- Attention -
安全性判定は各種文献を参考に当サイトの見識による独自の判定としております。特にアレルギーなどが心配な方は必ず医師に相談のもとご利用ください。
・含有量について
各成分の含有量は成分表示順に基づいて算出しておりますが、1%未満の成分については順不同にて掲載されており、どこからが1%未満なのかの明示はないため、成分表示順にて含有量を算出しております。
・色剤
着色料や染料は配合の量に関係なく、最後にまとめて表示するルールとなっているため実際の含有量はグラフよりも多くなっている可能性があります。(特にタール系色素が含まれている場合にはご注意ください)
・メイコンテイン表示
同一製品で色違いの商品など、色剤のみが異なる場合、(+/-)の表示の後に全色の含有成分をまとめて記載出来る制度のこと。当サイトでは記載された全成分を判定対象としています。