白髪染め・カラートリートメントの成分解説
クオタニウム
学名 | Quaternium |
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用途・効果 | |
安全性 | D (毒性や刺激が強く、なるべく使用したくない成分) |
よく使われる商品例 | 洗顔フォーム、クレンジング、化粧水、乳液、美容液、保湿クリーム、パック、ボディケア、アイケア、顔用日焼け止め、ファンデーション、リップグロス、シャンプー、コンディショナー、トリートメント、頭皮ケア |
クオタニウムとは?
4級アンモニウムの誘導体で、カチオン(陽イオン)界面活性剤です。
炭素数によって、クオタニウム-14~96に分かれています。
主に静電気を防止する作用がありますが、それぞれで若干使用用途が違います。
化粧品に使用されている主なものと主要な用途は以下の通りです。
・クオタニウム-18、26、45、51、73…帯電防止
・クオタニウム-22…帯電防止、皮膜形成剤、皮膚・ヘアコンディショニング
・クオタニウム-33、70、75、80、82… 帯電防止、ヘアコンディショニング
・クオタニウム-52…帯電防止、洗浄、ヘアコンディショニング
・クオタニウム-87、96…洗浄、ヘアコンディショニング
・クオタニウム-91…ヘアコンディショニング
この中でクオタニウム-45、51、73は100g中0.0020gまでという使用量制限があります。
カチオン界面活性剤とは、水に溶けた時にプラスの電気を帯びるものです。
髪の毛は通常マイナスに帯電しており、プラスの電気を帯びたカチオン界面活性剤と引き合うことで、髪にしっかり吸着します。
また、それほど強力ではありませんが、殺菌作用や洗浄作用もあります。
クオタニウムの安全性は?
カチオン界面活性剤は柔軟剤やトリートメント剤によく配合される成分ですが、界面活性剤の中では最も刺激が強いとされています。
毒性もアニオン系やノニオン系界面活性剤に比べると高く、細胞膜を変質させたり髪内部のタンパクを破壊してしまったりする危険性があります。
そのため、使用はできるだけ控えたほうが良い成分です。
クオタニウムの役割は?
静電気を防止し、髪に柔軟性を与える作用があり、シャンプーやトリートメント剤によく使用されます。
髪表面を覆うことでクシ通りのよいさらさらした髪を演出します。
また柔軟効果や平滑効果、殺菌効果があるので、基礎化粧品やメイクアップ製品にも配合されています。
- Attention -
安全性判定は各種文献を参考に当サイトの見識による独自の判定としております。特にアレルギーなどが心配な方は必ず医師に相談のもとご利用ください。
・含有量について
各成分の含有量は成分表示順に基づいて算出しておりますが、1%未満の成分については順不同にて掲載されており、どこからが1%未満なのかの明示はないため、成分表示順にて含有量を算出しております。
・色剤
着色料や染料は配合の量に関係なく、最後にまとめて表示するルールとなっているため実際の含有量はグラフよりも多くなっている可能性があります。(特にタール系色素が含まれている場合にはご注意ください)
・メイコンテイン表示
同一製品で色違いの商品など、色剤のみが異なる場合、(+/-)の表示の後に全色の含有成分をまとめて記載出来る制度のこと。当サイトでは記載された全成分を判定対象としています。