硫酸銀の成分解説と安全性、役割

リカラ
トップ > 白髪染め・カラートリートメントの成分一覧 > 硫酸銀

白髪染め・カラートリートメントの成分解説

硫酸銀

学名 SILVER SULFATE
用途・効果
安全性 C (危険性は少ないもののなるべく使用は控えたい成分)
よく使われる商品例 クレンジング、化粧水、乳液、フェイスクリーム、ヘアカラートリートメント

硫酸銀とは?

硫酸銀は銀を硫酸に溶かし酸化作用を持たせたもので、空気や光を浴びることで酸化し、黒くなるという性質があります。
現在は硝酸銀水溶液から製造されています。

銀には強い殺菌力があることから、傷口に貼る創傷被覆材に使用されています。
これはいわゆるバンドエイトのようなものですが、より湿潤環境を良くして傷の治りを早くするために開発されたものです。

また、光や空気によって黒く変化することから、白髪染めにも使用されています。

硫酸銀の安全性は?

銀はイオン化傾向がとても低いため、金属の中で最もアレルギーを起こしにくいとされており、安全性は高いといえます。
しかし金属アレルギーのパッチテストでは陽性率が0.1%と、ゼロではありません。
そのため、アレルギーがある場合は肌につかないようにするなど注意したほうが良いでしょう。

また、硫酸銀は法令で毒物指定されている成分です。
人体に対する有害性はほとんどないとされていますが、長期間の使用で皮膚の色が青または灰色に変化する銀皮症を発症する可能性が指摘されています。
めったにある例ではありませんが、特に一日中肌につけている基礎化粧品には注意が必要です。

硫酸銀の役割は?

光還元反応を利用したヘアカラーリング剤に使用されています。
硫酸銀の銀塩を髪に塗布することで表面に色が付くもので、アルカリ剤や酸化染料、過酸化水素を使用しておらず、メラニン色素を破壊することはありません。
髪の表面に塗っても内部には浸透しないため、徐々に色落ちしますが髪を傷めません。
ただ、銀の特性から色を調節することは難しく、明るい色に染めることはできません。
また、一般の白髪染めのようにすぐ染まることはなく、光が当たらない髪の内側はあまり染まりません。

硫酸銀や硝酸銀と酸化染料は相性が悪いといわれ、髪の色が変化してしまうことがあります。
一旦変化してしまうと、色が落ちるのを待つかブリーチでいったん脱染するしか方法がないので、注意が必要です。

- Attention -

安全性判定は各種文献を参考に当サイトの見識による独自の判定としております。特にアレルギーなどが心配な方は必ず医師に相談のもとご利用ください。

・含有量について
各成分の含有量は成分表示順に基づいて算出しておりますが、1%未満の成分については順不同にて掲載されており、どこからが1%未満なのかの明示はないため、成分表示順にて含有量を算出しております。

・色剤
着色料や染料は配合の量に関係なく、最後にまとめて表示するルールとなっているため実際の含有量はグラフよりも多くなっている可能性があります。(特にタール系色素が含まれている場合にはご注意ください)

・メイコンテイン表示
同一製品で色違いの商品など、色剤のみが異なる場合、(+/-)の表示の後に全色の含有成分をまとめて記載出来る制度のこと。当サイトでは記載された全成分を判定対象としています。

<参考文献>
自分で調べて採点できる化粧品毒性判定事典
化粧品成分用語事典
化粧品成分ガイド

ルプルプ

[PR]当サイトは広告プログラムにより収益を得ています

注目の特集

先月の売れ筋ランキング

話題のテーマ

比較リストで確認

比較リストに追加した商品は「比較表を見る」ボタンを押すと、まとめて比較することができます。
比較表を見る

比較リストで確認