白髪染め・カラートリートメントの成分解説
ステアリン酸グリセリル
学名 | GLYCERYL STEARATE |
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用途・効果 | 乳化、浸透作用 |
安全性 | B (安全性は高いが、稀にアレルギー報告のある成分) |
よく使われる商品例 | 固形石鹸、洗顔フォーム、クレンジング、化粧水、乳液、美容液、保湿クリーム、パック、ピーリング、マッサージ料、ボディケア、化粧下地、顔用・ボディ用日焼け止め、ファンデーション、パウダー、チーク、口紅、リップグロス、アイブロウ、アイライナー、マスカラ、シャンプー、コンディショナー、トリートメント、カラートリートメント、ヘアスタイリング、入浴剤 |
ステアリン酸グリセリルとは?
高級脂肪酸のステアリン酸とグリセリンのモノエステルで、モノステアリン酸グリセリンとも呼ばれるノニオン(非イオン)界面活性剤です。
ステアリン酸は動植物に多く含まれている炭素数18の飽和脂肪酸で、グリセリンと結合して存在しています。
グリセリンは天然の化合物で、食品や化粧品の保湿剤として使用されます。
これら天然由来成分を結合して作られたのがステアリン酸グリセリルで、1950年代から使われており界面活性剤としては最も古いものの一つです。
天然界面活性剤として紹介されていることもありますが、本当の天然界面活性剤はサポニンなど数種類で、ステアリン酸グリセリルは化学合成されたものです。
ステアリン酸グリセリルの安全性は?
1950年代から現在まで非常に多くの化粧品に配合されてきたことからして、危険性は非常に少ないことがわかります。
天然素材から作られているからといって安全とは限りませんが、ノニオン界面活性剤は元々吸着力が弱く、皮膚に影響を与えにくい成分です。
通常配合されている程度の量ではまず問題はありませんが、肌が弱い人には刺激となる場合もありますので、心配な場合はパッチテストで確認しましょう。
ステアリン酸グリセリルの役割は?
特に油性成分をよく乳化・分散させる働きがあるので、リッチなテクスチャーの成分を安定させます。
また、起泡と消泡の両方の作用があるので、製造時に材料の泡を抑えたり、洗浄剤の泡立ちをよくしたりする働きもあります。
また、肌の皮脂と化粧品のなじみをよくし、うるおいと柔軟性を保つためにも配合されます。
- Attention -
安全性判定は各種文献を参考に当サイトの見識による独自の判定としております。特にアレルギーなどが心配な方は必ず医師に相談のもとご利用ください。
・含有量について
各成分の含有量は成分表示順に基づいて算出しておりますが、1%未満の成分については順不同にて掲載されており、どこからが1%未満なのかの明示はないため、成分表示順にて含有量を算出しております。
・色剤
着色料や染料は配合の量に関係なく、最後にまとめて表示するルールとなっているため実際の含有量はグラフよりも多くなっている可能性があります。(特にタール系色素が含まれている場合にはご注意ください)
・メイコンテイン表示
同一製品で色違いの商品など、色剤のみが異なる場合、(+/-)の表示の後に全色の含有成分をまとめて記載出来る制度のこと。当サイトでは記載された全成分を判定対象としています。