白髪染め・カラートリートメントの成分解説
ステアルトリモニウムクロリド
学名 | STEARTRIMONIUM CHLORIDE |
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用途・効果 | 帯電防止 |
安全性 | D (毒性や刺激が強く、なるべく使用したくない成分) |
よく使われる商品例 | クレンジング、パック、ピーリング、シャンプー、コンディショナー、トリートメント、カラートリートメント、ヘアスタイリング、頭皮ケア |
ステアルトリモニウムクロリドとは?
「塩化ステアリルトリメチルアンモニウム」とも呼ばれる第四級カチオン(陽イオン)界面活性剤です。
髪に強力に吸着する働きがあり、柔軟性を保ちます。
第四級カチオン界面活性剤とはカチオン系の中で最も作用が強いタイプのもので、マイナスイオンを帯びた髪にしっかり吸着するプラスイオンを持っています。
高級アルコール系シャンプーで洗った後の髪は、シャンプーに配合されているアニオン(陰イオン)界面活性剤の影響でマイナスイオンを帯びているので、そこに吸着し、髪に柔軟性を与えるのです。
また髪が傷んでキューティクルが開くと、奥にあるコルテックスにあるタンパク質が流れ出てしまいます。
このタンパク質はマイナスイオンを帯びているので、カチオン系界面活性剤が吸着することによってダメージを抑えてくれるのです。
しかし質感はよくなりますが、補修作用はありません。
ステアルトリモニウムクロリドの安全性は?
ステアルトリモニウムクロリドは旧表示指定成分に分類されている成分で、アレルギーなどの皮膚障害を起こす危険があるとされています。
成分表示指定制度は2001年に廃止されており、それ以降製造技術が上がり現在は問題ない、という意見もあります。
しかしこれしかないのであればともかく、刺激が弱いカチオン界面活性剤は次々に開発されていますから、できるだけ配合していないものを選ぶか、使用する場合は頭皮につかないように注意したほうが良いでしょう。
ステアルトリモニウムクロリドの役割は?
髪にしっかり付着し、お湯で洗い流しても落ちないため、長時間柔軟性や帯電防止効果を保ちます。
特に高級アルコール系シャンプーを使用した髪によく吸着し、手触りのよい髪にする働きがあります。
- Attention -
安全性判定は各種文献を参考に当サイトの見識による独自の判定としております。特にアレルギーなどが心配な方は必ず医師に相談のもとご利用ください。
・含有量について
各成分の含有量は成分表示順に基づいて算出しておりますが、1%未満の成分については順不同にて掲載されており、どこからが1%未満なのかの明示はないため、成分表示順にて含有量を算出しております。
・色剤
着色料や染料は配合の量に関係なく、最後にまとめて表示するルールとなっているため実際の含有量はグラフよりも多くなっている可能性があります。(特にタール系色素が含まれている場合にはご注意ください)
・メイコンテイン表示
同一製品で色違いの商品など、色剤のみが異なる場合、(+/-)の表示の後に全色の含有成分をまとめて記載出来る制度のこと。当サイトでは記載された全成分を判定対象としています。