(アミノエチルアミノプロピルメチコン/ジメチコン)コポリマーの成分解説と安全性、役割

アミノ変性シリコーンの一種で、シリコーンの末端にアミノ基を導入したものです。
変性とは、元のジメチルシリコーンオイルに有機基を導入することでできるもので、繊維や樹脂に使用できるようにしたり水溶性にしたり、とジメチルシリコーンにない特徴を併せ持っています。
アミノ変性シリコーンはシリコーンオイルのメチル基を一部アミノ基に変えたもので、べたつきが少なくなめらかな使用感ながら吸着性が良いので、柔軟仕上げ剤やトリートメントなどに使用されます。

コポリマーとはモノマー（小さな分子が集まったもの）が多数結合したもののことで、高分子化合物ともいわれます。
コポリマーはシリコーンとは違いますが、この成分にはジメチコンが入っているので、シリコーンの一種といえます。
(アミノエチルアミノプロピルメチコン/ジメチコン)コポリマーは、シリコーンが網状になっているので通水性がよく、皮膚全面を覆ってしまうことはありません。

皮膜形成剤として皮膚に密着すると炎症やかゆみなどの症状が現れることがあります。
特にアミノ変性シリコーンはカーワックスに使用されるほど吸着力が高いので、シャンプーやトリートメントで地肌についたままになると、皮膚の刺激になるのです。　
また網状になっているとはいえ、はがれる際に皮膚やキューティクルを傷つけてしまうこともあります。

シリコーンの中でも髪との相性が最も良いものの一つです。
濡れていても乾いていてもくし通りを良くし、柔軟性を与え、ツヤのあるしなやかな髪にするほか、静電気を防止する働きもあります。