ヨモギエキス の成分解説と安全性、役割

ヨモギは日本のほか韓国や中国に自生しているキク科の多年草で、その葉から抽出されたのがヨモギエキスです。
日本では古くから新芽をおひたしや草餅、天ぷらなどにして食べてきました。
また、葉を乾燥させて綿毛をお灸に使用したり（もぐさ）、葉を傷口に貼って止血したり、乾燥した葉をお茶にして胃薬にしたり、お風呂に入れて身体を温めたりと、様々な使い方をされており、「ハーブの女王」とも呼ばれています。

ヨモギはタンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富で、非常に栄養価が高い植物です。
貧血を予防し、コレステロール値を下げ、抗酸化作用で活性酸素を除去する作用があります。
また、体内に蓄積している有害金属や農薬を排出し、がんを抑制する因子を増加させる働きもあるといわれています。

飲んでもつけても、浸かっても嗅いでも燃やしても良い、といわれている植物なので、安全性は非常に高いです。
しかしヨモギ花粉症やキク科アレルギーの場合、エキスの中に残っている可能性がありますので、使用時に反応が出ないかよく確かめましょう。

保湿作用や収れん作用があるので基礎化粧品に配合され、抗炎症や収れん作用、抗酸化作用で紫外線を防ぐことを目的に化粧下地や日焼け止めにも使われています。
また、保湿、抗炎症、血行促進作用によって髪の成長を促進することが期待され、育毛剤にも使用されています。