オオムギ発酵エキス の成分解説と安全性、役割

オオムギ（大麦）は中央アジア原産のイネ科の穀物です。
日本では二条大麦、六条大麦、裸麦がよく栽培されており、飼料や食料として古くから用いられてきました。

ビタミンB群、特にナイアシンやパントテン酸を多く含み、そのほか銅、亜鉛、鉄、リン、モリブデン、マグネシウムなどミネラルが非常に豊富です。
これらの豊富な栄養素によって、疲労回復効果や生活習慣病予防効果があります。
また食物繊維が非常に多く、水溶性・不溶性の合計が白米の19.2倍、薄力粉の3.8倍、玄米の3.2倍含まれています。
そのため腸内環境を整える働きがあり、健康を保つために非常に良い食物です。

オオムギ発酵エキスはオオムギを酵母で発酵させ、抽出されたエキスです。
色素沈着作用があるα-MSHホルモンの分泌を抑え、メラニン色素の生成を阻害する作用があるので、シミや色素沈着を防ぎます。
また、酸化・老化した細胞の生まれ変わりを促進する細胞活性作用があるといわれています。

世界中で古くから食用として使われて来たものなので、特に問題はありません。
また、大麦は日本各地で作られており、安全性は高いといえます。
しかし、主食用大麦は国産でも、化粧品用の場合アメリカ・カナダ・オーストラリアなどからの輸入品である場合があり、遺伝子組み換えの心配はあります。
また、小麦同様、大麦もアレルギーを発症する危険性がありますので、特に小麦アレルギーの場合は反応を見ながら使用してください。

肌細胞を活性化するので、美容液に配合されています。
また、髪を作る毛母細胞や髪の色素形成細胞メラノサイトの機能を促進させるので、育毛効果や白髪予防効果が期待できます。