ベンジルアルコールの成分解説と安全性、役割

ベンゼンメタノール、フェニルメタノールなどとも呼ばれる無色透明の液体です。
芳香族アルコールで、ベンズアルデヒドや塩化ベンジルを化学合成して作られています。
かすかな芳香があり、比較的安定性の高い成分です。
殺菌作用があることから、主に麻酔や消毒に使用されます。
化粧品には香料、防腐剤、殺菌剤、粘度調整剤として配合されています。

旧表示指定成分であり、環境省によると「吸入すると咳、めまい、頭痛、皮膚につくと発赤が認められる」との調査結果が出ています。
「本物質（ベンジルアルコール）を含む化粧品や医薬品、工業用品によるアレルギー性接触皮膚炎が数多く報告されている」とも書かれています。
また低濃度の水溶液を皮膚に塗布することで痛み止めの麻酔効果があり、それが皮膚への違和感を覚える原因となることがあります。

化粧品に配合されている量は微量ですが、環境省が認めているほどの刺激性があるので、肌が弱い人はこの成分が添加されている製品は避けたほうが良いでしょう。

アルコールの一種で芳香性があるため、フレグランス成分を薄め、安定性を保つ目的で添加されることがほとんどです。
多くの基礎化粧品やシャンプーなど香りを強調したい製品に配合されています。
防腐剤として成分を安定させるためにも使用されていますが、肌への刺激があるため配合量はわずかです。