ビオチン の成分解説と安全性、役割

ビオチンはビタミンB群の一種で、腸内で合成されたり肉類や卵黄などから摂取されたりする成分です。

多くの酵素の補酵素として働いており、アミノ酸や脂質を分解しエネルギー代謝を高める働きがあります。
また、DNAの合成を助ける補酵素でもあり、遺伝子情報を正確に伝達するために大切な成分です。
ビオチンが不足すると、食欲不振や疲労感、不眠、神経障害、味覚異常など肉体的にも精神的にも障害が起きやすくなります。

肌に関しては、ヒスタミンの産生を阻止する作用があるので、アトピー性皮膚炎や花粉症などを緩和します。
また、髪の色素形成細胞メラノサイトを活性化するともいわれており、白髪防止にも効果が期待されています。
ビオチンが不足するとアミノ酸の代謝に滞りが出て筋肉や皮膚、髪などのケラチンタンパク質が作られなくなるため、皮膚炎や乾燥肌、抜け毛、薄毛を引き起こしやすくなります。

ビオチンはビタミンで、しかも皮膚病予防・治療のために使用されているので、安全性は心配ないでしょう。
食材としても上限量がなく、基本的にいくら摂取しても問題はないとされています。

ビオチンは肌を健康にし、肌荒れを防ぐ作用があるので、多くの基礎化粧品に配合されています。
ニキビケアやエイジングケアに使用すると、肌の老廃物の排出が促されます。
頭皮の余分な皮脂を排出したり炎症を抑えたりして頭皮環境を良くし、毛母細胞が正常に分裂する助けとなることから、育毛効果も期待できます。