オニサルビア油の成分解説と安全性、役割

アロマテラピー愛好家の中では「クラリセージ」としてよく知られている精油です。
南欧に自生しているクラリセージの花の先端部分と葉を原料に、水蒸気蒸留法で得られます。

「クラリセージ」とは「明るい」「明晰な」を意味するラテン語から来ており、古くは種子から採れる粘液が目薬として使用されていました。
酢酸リナリル、リナロール、サルビオール、シネオール、カリオフィレン、ジチルペン、タンニンなどを含み、特に婦人病に卓効があることで知られています。
消化器の働きを良くし、筋肉の収縮を鎮める働きや、精神をリラックスさせる効果もあるとされています。
ヨーロッパでは葉をフリッターに、花をハーブティーにというように、古くから食用にもなっています。

メディカルハーブ安全性ハンドブックによれば、最も安全な部類の精油になっています。
ただし通経作用があるため、妊娠中は避けるようにしてください。

またリラックス作用が非常に強いため、精神を集中させることが困難になるといわれています。
精油で使用する場合は、勉強中や仕事中、車を運転する前などには利用しないほうが良いでしょう。

収れん作用と皮脂抑制作用があるので、脂性肌やニキビ肌の改善に役立ち、頭皮がべたつきがちな人のヘアケアにも合います。
また皮膚再生作用があるので、ニキビ跡を薄くしたり、メラニン色素を除去する効果が期待でき、エイジングケアになります。