シクロペンタシロキサンの成分解説と安全性、役割

環状シリコーンの一つで、常温でも蒸発する揮発性がある合成ポリマーです。
オイルでありながらべとつきがなく、使用感がさっぱりしています。
蒸発してもオイルの特徴は残り、皮膜を形成して水をはじく作用があります。
この撥水性を利用してウォータープルーフ作用のある化粧品に配合されたり、他の成分と合わせて皮脂や汗にも強いメイク商品にも使用されます。
さっぱり系でも伸びが良いので、乳液や美容液など肌になじませる基礎化粧品にも配合されています。

髪にツヤを与え、軽い仕上がりでべたつきにくいことから、ヘアコンディショナーやトリートメントにも使用されています。

シリコーンは毛穴をふさぐという評判が立ちましたが、シクロペンタシロキサンはメッシュ状の構造なので、肌全体を覆うことはないとされています。
また酸化することもないので、皮膚に負担を与えません。

しかし皮膚呼吸には問題なくても肌や髪への粘着性が高いため、普通のクレンジングやシャンプーではきちんと落ちず、シリコーンについた汚れや化粧品が酸化することで肌荒れや炎症を起こしてしまうことがあります。
そのため、特にメイク製品はオイル系クレンジング剤で落とすなどの工夫が必要です。

重さがなく伸びが良いので、メイクを自然な感じに仕上げることができ、しかも化粧くずれを防ぎます。
シャンプーに使用すると、すすぎ時に髪が絡んだりきしんだりすることがなく、乾いた後は髪の表面を滑らかにし、まとまりよくします。
さっぱり系なのでサラサラ感があり、しかも摩擦を抑えるので枝毛防止にもなるため、コンディショナーやトリートメント剤によく配合されています。