L-システイン塩酸塩の成分解説と安全性、役割

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白髪染め・カラートリートメントの成分解説

L-システイン塩酸塩

学名
用途・効果
安全性 ()
よく使われる商品例 育毛剤、ヘアカラー・白髪染め

L-システイン塩酸塩とは?

医薬用のアミノ酸で、日本薬局方の一つです。
元はL-システインというタンパク質を構成するアミノ酸ですが、不安定で酸化されやすい性質があるため、安定化のために塩酸塩の形にしたものです。

L-システインには肝臓の解毒作用と皮膚の新陳代謝を高める働きがあるため、紫外線によるシミやそばかすを防ぐ目的でビタミンCなどと一緒に配合され、日焼け対策やニキビなどの肌トラブルを改善する医薬品によく使用されています。
また抗酸化作用や体の代謝を良くする働きもあるので、疲労や二日酔いなどにも効果があります。

医薬部外品ではシャンプー・リンス、育毛剤、薬用化粧品、薬用歯磨き、染毛剤、パーマ剤などに配合される成分です。
パーマ剤に使用されるのは、L-システインには髪のケラチンタンパク質に含まれるシスチン(システイン2分子の結合体)を切断する機能があるからです。
結合を切断し、再結合させることでパーマがかかります。

L-システイン塩酸塩の安全性は?

タンパク質の一種ですが、かゆみ、発赤、発疹などの皮膚障害が認められているため、使用量に制限が設けられています。
また動物実験で発達障害や肝臓・腎臓障害がみられたという報告もあります。
使用制限量を守っていればそれほど問題はありませんが、皮膚の弱い人は注意が必要です。

L-システイン塩酸塩の役割は?

抗酸化作用で紫外線の害を抑制し、皮膚の新陳代謝を助けるので育毛剤に使用されています。
またヘアカラーや白髪染めには製品の酸化防止剤として配合されることもありますが、より安全な成分があるので、現在はあまり使用されていません。

- Attention -

安全性判定は各種文献を参考に当サイトの見識による独自の判定としております。特にアレルギーなどが心配な方は必ず医師に相談のもとご利用ください。

・含有量について
各成分の含有量は成分表示順に基づいて算出しておりますが、1%未満の成分については順不同にて掲載されており、どこからが1%未満なのかの明示はないため、成分表示順にて含有量を算出しております。

・色剤
着色料や染料は配合の量に関係なく、最後にまとめて表示するルールとなっているため実際の含有量はグラフよりも多くなっている可能性があります。(特にタール系色素が含まれている場合にはご注意ください)

・メイコンテイン表示
同一製品で色違いの商品など、色剤のみが異なる場合、(+/-)の表示の後に全色の含有成分をまとめて記載出来る制度のこと。当サイトでは記載された全成分を判定対象としています。

<参考文献>
自分で調べて採点できる化粧品毒性判定事典
化粧品成分用語事典
化粧品成分ガイド

ルプルプ

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