無水エタノール の成分解説と安全性、役割

エタノールとはアルコール（エチルアルコール）のことで、医薬部外品原料です。
濃度によって3種類に分かれ、濃度が99.5％以上のものを無水エタノール、95.1～96.9％がエタノール、76.9～81.4％を消毒用エタノールといいます。
グルコースやショ糖を分解しアルコール発酵させるか、エチレンを水和反応させて作られています。

無水エタノールは消毒効果は低く、消毒薬として使用する場合は薄め、消毒用エタノールの濃さにすることで最も効果が高くなります。
化粧品に配合するのは、成分を溶かす溶剤として、または清浄、殺菌、収れんなどのためです。

エタノールは毒性も蓄積されることもほとんどなく、安全性自体は心配ありません。
しかし蒸発時熱を奪う作用があるため、それが刺激となったり、皮膚の脂分を取り過ぎて乾燥したりすることがあります。
特にエタノールの濃度が高いほど肌への影響がありますので、乾燥肌や敏感肌の場合は注意しましょう。

油性のメイク成分や皮脂などを溶かす作用があるので、洗顔料やふき取り化粧水に配合されます。
脂性肌用や男性用化粧品に入れると、引き締め効果やスーッとした刺激があります。
また、各種成分をよく溶かし均等に混ぜることができる上に殺菌効果もあるので、多くの化粧品に使われています。

育毛剤に使用されるのは、多種類の成分を溶かし均等に混ぜたり、頭皮の過剰な皮脂を溶かして殺菌したり、製品の劣化を防ぐためです。