ヘキサンジオール の成分解説と安全性、役割

ヘキサンジオールは保湿性、抗菌性がある有機化合物です。
現在この名称で使用されることはほとんどなく、化粧品には「1,2-ヘキサンジオール」あるいは「へキシレングリコール」という成分名で使用されており、無色透明の合成二価アルコールです。
水やアルコールによく溶け、主に溶剤や保湿剤、抗菌剤などとして使用されています。

抗菌性・殺菌性が高く、しかも肌への刺激性がほとんどないことから、多くの自然派化粧品に配合されています。
また、パラベンやフェノキシエタノールなど他の防腐剤の使用量を減らす補助剤として使われることもあります。

さらに、防腐剤無添加化粧品にはよくBG（1,3-ブチレングリコール）やペンチレングリコール（1,2-ペンタンジオール）という成分が配合されていますが、1,2-ヘキサンジオールはこれらよりはるかに少ない量で同じ程度の抗菌力があります。

無添加化粧品に使用されることが多いので、安全性は比較的高いといえます。
これまでに多くの安全性テストを行なっていますが、皮膚刺激性もアレルギー性もなかったという結果が出ています。
合成成分なので完全に無害とはいえないものの、特に気にする必要はないでしょう。

化粧品には溶剤として様々な成分を溶かし、併せて抗菌剤として成分の劣化を防ぐために配合されています。
保湿作用もありますがそれほど強くはないので、それをメインの目的に使用されることはあまりありません。