紅藻エキスの成分解説と安全性、役割

紅藻（こうそう）は世界で約4,000種類あるといわれる赤っぽい海藻のことで、日本でもオゴノリ、シマテングサ、エゴノリ、ガラガラなど多くの種類があります。

光合成色素クロロフィル、フィコエリトリン、フィコシアニン、キサントフィルを含みます。
これらは色素タンパク質で、抗酸化作用、抗菌・殺菌作用、抗炎症作用などがあります。
またビタミンやミネラルも豊富で、オゴノリの場合ビタミンA・B1・B2・E・K、ナイアシン、葉酸、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、マンガンなど多種類の栄養素を含み、しかも含有量も多いです。
肌にも髪にも良い成分が多く、白髪や抜け毛の予防効果が期待できます。

海藻類の一種で、化粧品に配合されているものは安全といえるでしょう。
海藻によっては、採れたものをそのまま食べると中毒を起こす危険性がある種類もありますが、適切に処理されているものなら問題ありません。

光合成色素は親水性と親油性両方の性質を持つため、それぞれのタイプの成分を逃がすことなく肌を薄い膜で覆ってくれます。
また皮膚を健康に保つビタミンB2やナイアシンを豊富に含むため、アンチエイジング作用が期待され多くの基礎化粧品や美白化粧品に配合されています。
さらに髪の表面を覆うことでつややかなうるおいをもたらすので、ヘアケア製品にも使われています。