メドウフォーム油 の成分解説と安全性、役割

メドウフォームは北アメリカ原産のリムナンテス科の植物で、現在はヨーロッパでも広く栽培されています。
北アメリカで栽培されるメドウフォームは真っ白な花で、牧草地（メドウ）が泡（フォーム）に覆われたように見えることから付けられた名前です。
そのメドウフォームの種子から採れるのが、メドウフォーム油です。
主成分は一価不飽和脂肪酸のイコセン（エイコセン）酸で、サンマやサバなどにも含まれている成分です。

メドウフォームは化粧品用の油脂のために栽培されており、日本ではメドウフォームはあまり知られていませんが、実は多くの化粧品に配合されています。
高い保湿力があり、さらにその働きが長時間持続するという特徴があります。
また、肌の柔軟性をアップしたり、紫外線を防止する作用もあるといわれています。
皮脂の分泌量をコントロールする作用もあり、油性成分ですが肌がべとつくことがありません。

元々化粧品用に栽培されている天然100％の油なので、安全性は高いと考えて良いでしょう。
しかし、動物による実験ではわずかながら刺激性が認められているので、肌が弱い人は注意しましょう。

高い保湿作用が長く続くことから、基礎化粧品はもちろん、メイクアップ商品にも使用されています。
また、基礎化粧品に配合することで、肌が柔らかくなめらかになります。
さらに、メドウフォーム油は約500℃まで耐熱性があるので、コンディショナーやアウトバストリートメントに配合すると、髪をドライヤーの熱から守ってくれます。