ゼニアオイエキスの成分解説と安全性、役割

ゼニアオイは地中海沿岸が原産のアオイ科の植物で、日本でも空き地や河川敷など、環境の悪いところでも繁殖するという性質があります。
ゼニアオイエキスは花や葉から抽出されたエキスで、粘性があります。
タンニン、アントシアニン、多糖類を含んでおり、タンニンには収れん作用や抗酸化作用、美白作用があるとされています。
アントシアニンは高い抗酸化作用があり、またコラーゲンの合成を促進するといわれています。
コラーゲンは分子量が大きいため、ゼニアオイエキスを塗布しても直接コラーゲンが肌の奥に浸透することはありませんが、角質層を保湿するのでしっとりしたすべらかな肌に導いてくれます。
また消炎効果に優れているので、日焼けやアトピーなどで炎症を起こした肌にも良いとされています。

ゼニアオイには毒性のある成分は含まれていませんから、安全性は高いといえます。
しかし、ゼニアオイと同じアオイ科のオクラに対してアレルギーを持つ人はおり、同様にアオイ科のウスベニアオイがアレルゲンになる可能性があるとされているので、食物アレルギーがある場合は一応注意しましょう。

成分のタンニンが毛穴を引き締め、皮脂の分泌をコントロールすることから、洗顔料やボディケア、基礎化粧品、パックなどに多く配合されています。
また、保湿力が強く紫外線の害を防止する抗酸化作用があることから、日焼け止めクリームなどにもよく使用されています。