ニトロパラフェニレンジアミンの成分解説と安全性、役割

リカラ
トップ > 白髪染め・カラートリートメントの成分一覧 > ニトロパラフェニレンジアミン

白髪染め・カラートリートメントの成分解説

ニトロパラフェニレンジアミン

学名
用途・効果
安全性 ()
よく使われる商品例 ヘアカラー、白髪染め

ニトロパラフェニレンジアミンとは?

ニトロパラフェニレンジアミンはヘアカラーや白髪染めによく配合されている染料で、「直接染料」の一種です。
直接染料とはその粒子自身に色がついているタイプの染料のことで、赤や黄色などビビッド系の色味が多くなります。

染料にはこのほか酸化染料(間接染料、中間体)とカプラーがあり、この2つは分子同士が結合して大きくなる「酸化重合」という反応があります。
分子が大きくなるほど髪から逃げ出しにくくなり定着が良くなるのですが、直接染料は酸化重合しないため分子が小さく、退色しやすいという欠点があります。
そのため、ニトロパラフェニレンジアミンなど直接染料のみで使用することはほとんどなく、酸化染料やカプラーの色に鮮やかさを加える補助的な使用が多くなります。

ただし市販のヘアカラーには直接染料が比較的多く配合されていることが多く、鮮やかな発色を助けるので色味は明るくきれいですが、色落ちも早くなります。

ニトロパラフェニレンジアミンの安全性は?

「ジアミン系」と呼ばれる染料の一種で、アレルギーを引き起こす可能性があります。
通常ジアミン系というと酸化染料のパラフェニレンジアミンを指し、旧表示指定成分となっている最も危険な成分です。
ニトロパラフェニレンジアミンは指定成分にはなっていませんが、似た化学構造なので同じような症状が出ることがあります。

また、酸化染料が発色するには過酸化水素が必要で、この過酸化水素が髪にダメージを与える最も大きな原因とされています。
ニトロパラフェニレンジアミン自体は発色するために過酸化水素を必要としないため、髪を傷める要素が少なくなります。
しかし直接染料だけで染めることはまずないため、この成分が配合されているからといって髪のダメージが減るということはありません。

ニトロパラフェニレンジアミンの役割は?

ニトロパラフェニレンジアミンは赤系の発色をするので、少量添加するだけで温かみのある色合いを作ることができます。

- Attention -

安全性判定は各種文献を参考に当サイトの見識による独自の判定としております。特にアレルギーなどが心配な方は必ず医師に相談のもとご利用ください。

・含有量について
各成分の含有量は成分表示順に基づいて算出しておりますが、1%未満の成分については順不同にて掲載されており、どこからが1%未満なのかの明示はないため、成分表示順にて含有量を算出しております。

・色剤
着色料や染料は配合の量に関係なく、最後にまとめて表示するルールとなっているため実際の含有量はグラフよりも多くなっている可能性があります。(特にタール系色素が含まれている場合にはご注意ください)

・メイコンテイン表示
同一製品で色違いの商品など、色剤のみが異なる場合、(+/-)の表示の後に全色の含有成分をまとめて記載出来る制度のこと。当サイトでは記載された全成分を判定対象としています。

<参考文献>
自分で調べて採点できる化粧品毒性判定事典
化粧品成分用語事典
化粧品成分ガイド

ルプルプ

[PR]当サイトは広告プログラムにより収益を得ています

注目の特集

先月の売れ筋ランキング

話題のテーマ

比較リストで確認

比較リストに追加した商品は「比較表を見る」ボタンを押すと、まとめて比較することができます。
比較表を見る

比較リストで確認