オドリコソウエキスの成分解説と安全性、役割

シソ科オドリコソウの花や茎、葉、根といった全草から抽出されるエキスです。
オドリコソウ（踊子草）はアジア各地や日本全土に生息する多年草植物です。春頃に咲くピンクの花びらが独特な形をしており、その姿がまるで踊り子たちが笠をかぶって並んでいるかのように見えることから、この名前が付けられたと言われています。
開花時の全草を乾燥させ木綿袋に詰め、浴槽に入れて入浴剤のように用いることで、腰痛改善に期待がもてると古くから信じられてきた薬草のひとつでもあります。
そんなオドリコソウから採れるこのエキスには、タンニンやフラボノイドが含まれていることから、収れん作用や消炎作用を目的として、ニキビなどの肌荒れの改善などを目的にスキンケア製品やヘアケア製品ほか、様々な美容製品に用いられる天然素材のひとつとなっています。

安全性に問題はなく、副作用などの心配もないと考えられている素材です。
オドリコソウの若芽はあえ物やおひたし、天ぷらなど食用にもされている程ですので、このエキスにも特別な毒性はないと考えられます。
また、古くから薬草として活用されてきたことからも、安全性の高さに期待を持つことができます。

収れん作用に期待が持てる成分として、ニキビなどの肌荒れ改善やキメを整えることを目的に対策化粧水などのスキンケアラインに用いられる機会が多いでしょう。
消炎作用もあることから、シャンプーや白髪染めといったヘアケア製品のほか、育毛剤などの育毛ケア製品にも活用される素材のひとつとなっています。
また、皮脂腺の活動を抑制する働きにも期待がもてることから、脂漏性が原因となる肌荒れや脱毛対策に有効活用される素材でもあります。
頭皮のベタつきを抑える上でも効果的な素材のひとつと言えるでしょう。
古くから薬草としても知られてきた歴史をもつ植物から採れるエキスとして、薬草エキスとしても取り扱われており、その安全性についても信頼がもてる素材となっています。