オノニスエキス の成分解説と安全性、役割

オノニスは別名レストハロウとも呼ばれる、マメ科ハリモクシュ属の植物で、ヨーロッパ、北アフリカ、西アジアに生育しています。
ピンク色の花を咲かせ、枝が変形した針のような棘があることから、日本や中国では針苜蓿（ハリシュモク）と呼ばれています。

オノニスエキスは根から採れるエキスで利尿作用があり、ドイツや中国では医薬品として使用されています。
また、肌の表皮と真皮に存在する高い保水力を持つヒアルロン酸が、ヒアルロニダーゼ酵素によって分解されるのを防ぎます。
この酵素は炎症やアレルギー反応時に放出されるので、オノニスエキスには抗炎症作用や抗アレルギー作用もあると考えられています。
また、イソフラボン配糖体も含まれており、肌の弾力性やシワを改善し、血行を促進する効果も期待できます。

さらに、最近髪のキューティクルにも作用することがわかってきました。
髪のタンパク質に働きかけて強度をアップするので、切れ毛や枝毛などの症状を改善するといわれています。

古くから利尿剤や保湿剤として使用されてきたので、毒性は少ないと考えられます。
ただ、オノニスはマメ科なので、抗アレルギー作用があるとはいえマメ科アレルギーの場合は注意が必要です。

保湿性や抗炎症・抗アレルギー作用があるので、敏感肌や肌荒れ予防を目的にしたスキンケア製品に配合されています。
また、キューティクルを強化することから、ダメージへアの改善のためにトリートメントにも使用されます。
さらに血行促進作用もあるので、頭皮ケアに使用すると脱毛や白髪の予防や改善が期待できます。