ニンジンエキス の成分解説と安全性、役割

ニンジンエキスのニンジンとは、いわゆる朝鮮人参、高麗人参、オタネニンジンなどと呼ばれているウコギ科の多年草のことです。
「ニンジンエキス」または「人参エキス」の名称で医薬部外品や一般化粧品に配合されています。

ニンジンエキスの効能・効果は幅広く、疲労回復、体力回復、滋養強壮、動脈硬化予防、ストレス緩和、貧血・低血圧予防、感染症予防などがあります。
成分のサポニン（ジンセノサイド）には自律神経調整作用があり、少量摂取では血管を広げて血圧を上昇させ、多量摂取では血圧を下げる作用があります。
交感神経を落ち着かせ、ストレスを緩和する働きもします。
また、外部からの刺激に反応する機能を高めるため、認知機能の低下を改善します。
さらにタンパク質の合成に関わっており、肌のターンオーバーを促進するため、肌のハリを増す働きもあります。

経口摂取の場合は摂り過ぎによって副作用が出る場合がありますが、化粧品に配合された場合には特に問題はないようです。
ただし、ニンジン（朝鮮人参）は等級がいくつもあり、有効成分があまりないものから最高級の紅参まであり、さらに紅参も3つの等級に分かれています。
そのため、「ニンジン」配合だからといって高い効能があるとは限りませんので、注意しましょう。

保湿作用や肌細胞の合成促進作用があることから、エイジングケア化粧品や美白用化粧品によく配合されます。
また、髪のタンパク質の合成を促進し、血行を良くすることから髪と頭皮に良い影響を与える効果が厚生労働省に認められており、育毛剤にも使用されています。