セイヨウオオバコエキス の成分解説と安全性、役割

セイヨウオオバコ（西洋大葉子）はオオバコ科の植物で、ヨーロッパ原産とされています。
現在は全世界で雑草化しており、日本でも全国に生えています。
同じ属にオオバコ（車前草）がありますが、これはセイヨウオオバコの雑種が起源となっている植物で、古くから漢方薬や民間治療などに使用されてきました。

セイヨウオオバコのエキスには葉または種子から採れたものがあります。
どちらにもアラントインという傷の治りを促進する成分が含まれており、古くから葉を傷口に当てて治したり、肌荒れ防止のために使用されたりしていました。
そのほか多糖類やアピゲニン、タンニン、有機酸、リノール酸、オレイン酸などを含んでいます。

セイヨウオオバコの種子エキスには抗糖化作用があります。
糖化とは食事で摂取した糖質がタンパク質と結合し、細胞を劣化させる作用のことで、この作用を食い止めることで動脈硬化やアルツハイマーなど多くの病気を未然に防ぐことができます。

傷口に使用するなど古くから薬草として使用されて来たので、安全性は高いと考えられます。

保湿作用があるので、肌荒れを防止し、うるおいを保ちます。
また、抗糖化作用があるので肌細胞の劣化を防ぎ、たるみやくすみのない肌を保つ効果が期待でき、エイジングケア化粧品や美白用化粧品に使われています。
育毛剤にも配合され、保湿と皮膚の老化を防ぎ、柔軟な頭皮を作る助けとなります。