PPG-3カプリリルエーテル の成分解説と安全性、役割

カプリリルアルコールをポリプロピレングリコールでエーテル化したもので、両端にポリグリセロールという親水基がある油剤の一種です。
別名をビス（ポリグリセリル-3オキシフェニルプロピル）ジメチコンといい、シリコーン由来の合成ポリマーで、花王（株）が開発した成分です。
シリコーン自体にもコーティング作用がありますが、それのみだとムラができやすいため、この成分を配合することで成分をより均一に混ぜることができます。
肌や髪への吸着力が強く、シリコーンが持つサラサラ感やしっとり感、ツヤ感を高め、さらに持続させる働きがあります。
そのためこの成分単体で使用されるより、シリコーンなどのオイルコンディショニング成分と一緒に配合されることが多いです。
PPG-3カプリリルエーテルを配合することでシリコーンの量を減らすことができます。

シリコーンの吸着力を高める働きがあるため、皮膚が敏感な場合若干刺激を感じることがあります。
ただ、PPG-3カプリリルエーテルを配合することによってシリコーンの量を減らすことができるため、それほど心配しなくても大丈夫でしょう。

ただ、油剤なのでほこりなども吸着してしまったり、吸着力が強すぎて剥がれる際にキューティクルまで一緒に剥がしてしまったりする可能性があるため、ダメージがひどい髪に使用することはあまりお勧めできません。

この成分を配合することでダメージヘアへの吸着力が高くなり、シャンプー後もシリコーンの役割であるサラサラ感やしっとり感、ツヤを髪に残すことができます。
そのため、特にダメージケアシャンプーに配合すると、髪のまとまりが良くなります。
保湿作用も強く、髪をコーティングすることで髪のしっとり感が長く続きます。