ブッチャーブルームエキス の成分解説と安全性、役割

ブッチャーブルーム（または、ブッチャーズブルーム）は地中海沿岸原産のスズラン亜科の低木で、日本ではナギイカダ（梛筏）と呼ばれています。
その根のエキスが、ブッチャーブルームエキスです。

ブッチャーブルームの根にはルスコゲニンとネオルスコゲンという、血管収縮作用と抗炎症作用のあるステロイド成分が含まれています。
そのため、関節炎やむくみ、炎症などを抑えるために使用されています。
ドイツでは根が医薬品と認められており、特に下肢静脈瘤の治療に使われてきました。
また、抗酸化作用があるので、生活習慣病の予防にも効果があるといわれています。

アメリカではサプリメントとして販売されており、冷え体質の改善やデスクワークの人のむくみ・血行不良緩和のために使われています。
特に下半身に効果があり、摂取すると尿の増加とむくみ解消をサポートしてくれます。

古代ギリシャ時代から使用されていた成分なので、安全性は高いと考えられます。
しかし、根に関してはまだ安全性データが少ないため、使用の際には注意が必要です。

また、ブッチャーブルームは以前はユリ科に属していました。
そのため、ユリ科の玉ねぎにアレルギーがある人は一応パッチテストをしたほうが安心です。

収れん作用やむくみ解消作用が期待できるので、マッサージ料やボディケア製品に配合されています。
また、血行促進作用で顔色を良くする効果や、頭皮の血行を良くして抜け毛防止や育毛の効果も期待できます。