ユキノシタエキス の成分解説と安全性、役割

ユキノシタ（雪の下）は日本あるいは中国原産の多年草で、本州以西の岩場などに生えています。
古くから民間薬として、虫刺され、かぶれ、解毒、解熱剤、子供のひきつけなどに使用されてきました。
また、葉を天ぷらやおひたしにして食べたり、花を塩漬けにしてお茶として飲んだりお茶うけにしたりする地域もあります。

ユキノシタエキスは全草から抽出されたもので、茶色っぽい液体です。
フラボノイドやタンニンを含んでおり、収れん・抗炎症・抗菌・血管拡張作用があります。
また、タンニンのプロアントシアニジンを含み、紫外線によって発生する活性酸素が皮脂を酸化させ過酸化脂質に変化するのを防ぎ、細胞の修復を促進させる働きがあります。
そのためニキビ、シワ、シミなど肌のトラブルを予防し、老化を防ぐといわれています。
また、アルブチンという厚生労働省が承認した美白成分も多く含まれています。

さらに、ユキノシタに養毛・育毛効果があるとの研究が2005年花王株式会社より発表されました。
症状や体質にかかわらず発毛・育毛が期待できるということです。

古くから民間薬として子供のケガや病気のためによく使用されてきたので、安全性は高いと考えられます。
これまでのところ、ユキノシタで何らかのトラブルが起きたという報告はないようです。

抗酸化作用が強いことから、エイジングケア化粧品や日焼け止め、化粧下地などによく使われています。
また美白効果が高いので多くの美白用化粧品にも使用されており、ユキノシタをメインにした製品もあります。
血管拡張や抗炎症作用、発毛・育毛効果が期待され、最近は育毛シャンプーや育毛剤にも配合されるようになっています。