シャクヤク根エキスの成分解説と安全性、役割

ボタン科のシャクヤクの根から抽出されるエキスです。
シャクヤクは古くから薬草として栽培されてきた歴史をもちます。
東洋医学では冷え性や月経不順などの女性特有の症状のほか、筋肉の痙攣に効果的な漢方薬として活用されています。
観賞用のシャクヤクは盛んに改良されてきたもので「立てば芍薬（シャクヤク）座れば牡丹（ボタン）歩く姿は百合（ユリ）の花」とことわざで言われるのもこのシャクヤクを指しています。
ピンク色や白などの美しい花を咲かせる、日本でも親しみ深い植物のひとつです。
そんなシャクヤクの根から得られるこのエキスには、皮膚の炎症抑制や血行促進をもたらす作用があります。
加えて、チロシナーゼの作用を抑えるガロタンニンが含まれていることから、美白効果にも期待がもてる素材です。
これらの特徴からスキンケア製品やヘアケア製品に活用される成分となっています。

安全性は高く、副作用の心配もないと言われている素材です。
漢方薬としての歴史ももつ素材ですので、安全性にも信頼がもてる面があるでしょう。
また漢方薬として用いる場合には、個人の体質や持病などには注意するようにしましょう。

抗炎症作用、収れん作用、保湿効果、血行促進効果、育毛効果などが認められている素材です。
また、チロシナーゼの作用を抑えるガロタンニンが含まれていることから、美白効果がある素材としても注目されています。
このため、一般的な化粧水や乳液といったスキンケア製品のほか、シミやくすみの予防や改善に役立つ美白やアンチエイジング目的の化粧品に配合される機会のある成分となっているでしょう。
また、肌や頭皮の皮脂バランスを整える作用もあることから、シャンプーやコンディショナー、白髪染めなどのヘアケア製品でも活躍する素材のひとつです。
血行促進や頭皮環境を整える目的から、育毛剤や育毛シャンプーといった育毛ケア製品にも配合される素材となっているでしょう。