シルバーバインエキス の成分解説と安全性、役割

シルバーバインとは英語で「マタタビ」のことで、その果実をエキスにしたものがシルバーバインエキス（マタタビ果実エキス）です。
日本各地や朝鮮半島の山地などに自生するつる植物で、2～3センチの楕円形の果実をつけます。

食用としてそのまま、あるいは塩漬けや薬用酒にして利用するだけでなく、生薬として神経痛やリューマチなどを治療するためにも使われています。
これはマタタビに含まれるマタタビオールやアクチニジンに血行促進作用があるからです。
また、精神安定作用のあるマタタビ酸や利尿効果のあるポリガモールなどが含まれています。
ビタミンA（β-カロテン）やビタミンCには抗酸化作用があり、活性酸素を除去する働きもあります。
シルバーバインエキスはこれらの成分によって、紫外線などで肌の角質にあるタンパク質が黄色っぽくなるカルボニル化を抑制させることができます。

また、韓国ではマタタビの研究が盛んで、炎症を抑え、抗アレルギー効果もあることが学会で発表されており、胃炎や胃がん、脳卒中などにもよく使用されています。

猫に常用すると呼吸困難を引き起こすとされていますが、人間に対しては問題となる症状の報告はありません。

加齢によってカルボニル化した肌は黄色くくすんでしまうため、その抑制のためにエイジングケア化粧品に配合されます。
また、予防として肌の透明感を保つために、基礎化粧品にも使用されています。
最近では血行促進作用や抗酸化作用があることが注目され、育毛剤にも配合されています。