白髪染め・カラートリートメントの成分解説
サリチル酸ナトリウム
学名 | Sodium salicylate |
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用途・効果 | |
安全性 | C (危険性は少ないもののなるべく使用は控えたい成分) |
よく使われる商品例 | 化粧水、美容液、保湿クリーム、オールインワン、アイケア、ボディケア、フットケア、化粧下地、パウダー、シャンプー、コンディショナー、トリートメント、スタイリング剤、頭皮ケア |
サリチル酸ナトリウム とは?
サリチル酸ナトリウム(Na)は医薬品や医薬部外品原料にも使用される成分の一つで、非ステロイド系抗炎症薬に使用されている成分です。
アスピリンが合わない場合の代替品として、解熱や鎮痛のために注射液の成分として配合されます。
また、ガン細胞を死滅させる作用もあるといわれています。
化粧品には成分の防腐剤として、また抗炎症、ニキビ予防、フケ防止、角質溶解などの効果を目的に配合されます。
しかし、肌への刺激が強くアレルギーを引き起こすことが認められ、「サリチル酸及びその塩類」として旧表示指定成分となっています。
そのためか、最近はサリチル酸系成分を配合することは少なくなっています。
サリチル酸ナトリウム の安全性は?
旧表示指定成分の一つで配合量に規定があり、薬事法では「サリチル酸」という名称があるサリチル酸塩類成分の合計が100g中に1.0gまでとなっています。
そのため乾燥肌や敏感肌の場合、かぶれなどを引き起こす可能性があります。
また、角質溶解作用があることからピーリング剤として配合されている場合があり、正常な角質まで剥がしてしまう危険性もあります。
さらに、経口摂取した場合ですが、妊娠中のラットに投与したところ催奇形性があったということです。
サリチル酸ナトリウム の役割は?
殺菌作用が高いので、脂性肌用の化粧品に使用されます。
また、角質を溶かして新陳代謝を促進することから、肌の若返り効果やフケ防止効果も期待できます。
また、殺菌効果を利用し防腐剤として添加される場合もあります。
- Attention -
安全性判定は各種文献を参考に当サイトの見識による独自の判定としております。特にアレルギーなどが心配な方は必ず医師に相談のもとご利用ください。
・含有量について
各成分の含有量は成分表示順に基づいて算出しておりますが、1%未満の成分については順不同にて掲載されており、どこからが1%未満なのかの明示はないため、成分表示順にて含有量を算出しております。
・色剤
着色料や染料は配合の量に関係なく、最後にまとめて表示するルールとなっているため実際の含有量はグラフよりも多くなっている可能性があります。(特にタール系色素が含まれている場合にはご注意ください)
・メイコンテイン表示
同一製品で色違いの商品など、色剤のみが異なる場合、(+/-)の表示の後に全色の含有成分をまとめて記載出来る制度のこと。当サイトでは記載された全成分を判定対象としています。